オリジナルストーリーで綴られる，リゼロの新たな物語――DMM GAMESの新作「Re:ゼロから始める異世界生活 禁書と謎の精霊」を先行プレイ

　EXNOAのゲームブランドであるDMM GAMESが2021年7月14日に正式サービスを開始する「Re:ゼロから始める異世界生活 禁書と謎の精霊」は，長月達平氏の小説を原作としたアニメシリーズ「Re:ゼロから始める異世界生活」（以下，リゼロ）を題材とした新作RPGだ。

　長月氏の原案と監修により，リゼロの舞台となる大陸をワールドマップとしてビジュアル化。小説やアニメに未登場の各地を巡っていく展開が楽しめるオリジナルストーリーや，大塚真一郎氏がデザインを担当した新キャラクターなど，リゼロファンに注目されている本作。リリース前にテスト版を試遊できたので，基本システムを中心に紹介しよう。

「Re:ゼロから始める異世界生活 禁書と謎の精霊」公式サイト

ゲーム完全オリジナルの新たなる「リゼロ」の物語

　ゲームの主人公は原作同様，異世界に召喚されたナツキ・スバルだ。死を迎えるとともに記憶を維持したまま特定の地点まで時間を遡る「死に戻り」という特殊な力を持っている。
　本作のシナリオは，原作の展開から分岐していく完全オリジナルとなるが，その始まりはエミリアや双子のメイドのラムとレム，ベアトリスといった主要人物と出会ったあと。つまり，お馴染みのキャラクターたちとのやりとりを楽しみながら，誰も見たこともない新しいリゼロの物語が体験できるのだ。


　シナリオは「メインストーリー」以外にも，キャラクターごとに用意された「キャラストーリー」や「イベントストーリー」などが用意されている。原作ファンにとっても新鮮な，登場人物たちの意外な一面が垣間見える内容となっているので，世界観をより深く知ることができるだろう。

ビジュアル化されたワールドマップ

　グラフィックスに目を向けると，リゼロの舞台である大陸がワールドマップとしてビジュアル化されているところに気がつくだろう。これらは長月氏が原案と監修を担当しており，原作やアニメでは訪れなかった場所を舞台とした物語を楽しむことができるのだ。

第三都市イバダ・中心街	ティグラシー大河
バーリエル男爵領・市場	鉱山都市ガナクス・市街地

　キャラクターイラストは大塚氏が監修。本作でしか見ることのできない各キャラクターの新衣装や，バトルでキビキビ動くちびキャラも本作の魅力と言えるだろう。さらに大塚氏デザインによる新キャラクターも，物語で重要な役割を担うことはもちろん，そのビジュアルも原作ファンなら見逃せない要素となっている。

好きな「リゼロ」のキャラクターでパーティを組んでバトルに挑め

　「メインストーリー」は，ガチャなどで仲間にしたキャラクター（ユニット）最大5人でパーティを組んでクエストでバトルに挑み，勝利することで物語が進んでいくという，ブラウザゲームのRPGではおなじみのゲーム進行となっている。バトルで入手した素材を使ってユニットを育成し，強敵たちに戦いを挑もう。

ユニットのレアリティは★3から★5まで。そのうち★4以上のカードは「覚醒」強化をすることでイラストが変化する

　バトルは，各ユニットが自動で通常攻撃を行い，プレイヤーは「スキル」と「スペシャル」を任意のタイミングで発動させていく。強敵が出るタイミングでこれらの技を発動するのがポイントになるが，どうしても勝てない敵には，属性相性を考えてパーティ構成を練り，育成を進めることも大事だ。

スペシャル技を使うとカットインの演出が挿入される

　とくにユニット数が少ない序盤は，ユニットごとに設定された「ロール」を意識して，汎用性のあるバランスの良いパーティを育てたほうが，難所を突破しやすいので覚えておこう。
　スキルとスペシャルはフルオートに設定可能で，その際キャラクターたちは，個別で設定できる「ロールAUTO」にしたがって行動する。最初のうちはそれほど気にしなくてもいいが，フルオートでほかのプレイヤーと競うコンテンツ「アリーナ」に挑むときは忘れずにチェックするといい。

新しい仲間が増えるたびにパーティ構成を見直そう

　バトルの難度は，初期ユニットである★3のキャラ5名のパーティだと，しっかりと育成しなければ苦戦するという，なかなか歯応えのあるものとなっていた。ガチャで★4，★5のユニットを入手できれば，そのキャラを中心にパーティを編成することで比較的楽に進めることができるだろう。
　なお，「Hard」と「VeryHard」というさらに高難度のクエストもあるので，長くプレイしてコツコツ強くしていく遊び方が基本になりそうだ。

「Hard」以上の難度は1日にプレイできる回数が制限されている

　育成は，大きく分けて「ユニット育成」と「シーン強化」の2種類。ユニット育成では，素材を使ってユニットのレベルを上げたり，バトル参加などで経験値を入手したりすることでステータスを伸ばせる。必要素材の入手場所はゲーム内で確認できるので，足りない素材が手に入る場所を周回するのが育成の基本になりそうだ。


　シーン強化では，各ユニットに装備できるアニメの名シーンなどが描かれた「シーンカード」を強化するもので，クエストなどで得られる低ランクのシーンカードを素材に高ランクのシーンカードのレベルを上げていくことになる。低ランクのシーンカードは比較的手に入りやすいが，性能の良い高ランクのシーンカードはガチャでの入手がメインとなっている。


　そのほか，時間消費型の遠征コンテンツ「キャラバン」で育成アイテムやゲーム内通貨を集めたり，いわゆる曜日ダンジョンの役割を担う回数制限付きの「ダンジョン」に挑戦したり，前述した「アリーナ」でほかのプレイヤーのパーティとしのぎを削ったりと，遊べるコンテンツは盛りだくさん。お気に入りのキャラを育てつつ，気長にのんびりと各種コンテンツをプレイしよう。

「キャラバン」で効率良く素材を集めよう

回数制限付きの「ダンジョン」では主に必殺技を強化する素材が入手できる

非同期型の対戦コンテンツ「アリーナ」

　育成メインのRPGに極上のシナリオとグラフィックスが加味され，新たなリゼロの世界が確立された「Re:ゼロから始める異世界生活 禁書と謎の精霊」。比較的シンプルなゲームシステムながらやり込み要素も十分で，「図鑑」機能といった収集要素もあるため，原作ファンはもちろん「リゼロのことをもっと知りたい」という人も楽しめそうな仕上がりだ。本作が気になる人は，7月14日の正式リリース日を楽しみに待とう。

「Re:ゼロから始める異世界生活 禁書と謎の精霊」公式サイト