「パラライ」のアニメ先行上映イベントでOP主題歌を生披露。「Paradox Live THE ANIMATION」Special Start Event昼の部をレポート

　「Paradox Live」（以下，パラライ）を原作としたTVアニメ「Paradox Live THE ANIMATION」の初回放送（2023年10月3日）に先駆けて，9月30日に先行上映イベントが開催された。

　「パラライ」は，エイベックス・グループとジークレストがおくる，CDシリーズを中心に展開中のHIPHOPメディアミックスプロジェクトだ。本イベントでは，TVアニメ第1話の最速先行上映や出演キャストによるトークだけでなく，主題歌のライブも披露された。本稿では，全2公演のうち昼の部の模様をお伝えしよう。

■日程
2023年9月30日（土）

■会場
ウェスタ川越大ホール

■登壇者（※敬称略）
【BAE】梶原岳人
【The Cat‘s Whiskers】竹内良太，林 勇（昼の部のみ出演），寺島惇太
【cozmez】小林裕介，豊永利行
【悪漢奴等】近藤孝行，土岐隼一，畠中 祐（夜の部のみ出演），矢野奨吾

MC：MICRO

アニメ化にキャストもうれしさ爆発！
チーム愛たっぷりのポーズと挨拶で会場は大盛り上がり

　今回のイベントは声出しOKとのことで，キャスト陣がポーズ（The Cat‘s Whiskersは，チーム名の猫にちなんでキュートな猫ポーズ♪）を決めながらステージに登壇すると，会場は大歓声に包まれた。

　イベント進行を担当するのは，パラライ楽曲の作詞にも参加しているMICROさん。オープニングの挨拶では，待望のアニメ化とのことで，ちょっぴり（？）テンションが高めなキャスト陣がそれぞれ，自身が所属するチーム名を交えた独特な挨拶を披露した。会場からは大きな歓声が止まらない！

　　また，キャスト陣は自身が演じたキャラクターをイメージした衣装で登場。中でも竹内良太さんと近藤孝行さんのちょっと悪っぽい恰好に注目が集まるそんな2人に挟まれた寺島惇太さんが，まるで絡まれている子のように見え（実際に絡まれていた），ひと笑い起きるひと幕も。

　アニメの上映前には，キャスト陣が収録時のエピソードなどを話してくれた。梶原岳人さんは，収録時にBAEのメンバーがそろったことを話し，「3人の息がぴったりで，最高のものができたと自信アリ」と笑顔を見せる。期待感が上がったところで，先行上映が始まった。


　アニメ1話では，BAEをメインに，The Cat‘s Whiskers，cozmez，悪漢奴等が登場。アニメーションで生き生きと動く彼らはもちろん，どんな場所でどのように過ごしているのか，“幻影ライブ”とはどんなものなのかが，アニメだからこその演出で描かれていく。加えてBAEの新曲が登場したり，苦しむアレンの場面で1話が終わったりと，その濃厚な内容に終始釘づけに……。上映後は会場から大きな拍手が送られた。

見どころ満載のアニメ！
楽しい話題満載なトークコーナー

　先行上映のあとは，キャスト陣が再びステージに登場しトークコーナーへ。アニメの感想はもちろん，自身が演じるキャラクターの推しポイントなどについてたっぷりと語ってくれた。キャスト陣は上映中，ステージ裏で円になってアニメを観ていたようで，アフレコの時期はだいぶ前だが，収録時の気持ちが蘇ってきたと口をそろえる。

　また，アニメで視覚的に表現された“幻影ライブ”についてのトークでは，ライブシーンもすごかったが，（全体的に）そもそも劇場版かなと思うくらいのクオリティで驚いたと豊永利行さん。ほかのキャスト陣も，映像の端々にこだわりが感じられると感心していた。ちなみに，作中の幻影ライブでの観客の声は，5月21日に開催した3rdリアルライブ「Paradox Live Dope Show 2023」のときの実際の歓声をレコーディングしたものとのことだ。

　さらにドラマCDとアニメとの違いについてのトークもあり，収録時に「間」の取り方に苦労したという梶原さん。監督さんに秒数を延ばしてもらったというエピソードを明かした。

「イベントではっちゃける自分は嫌？」という豊永さんの問いかけに，小林裕介さんが「嫌じゃないよ」とハグで返したり，土岐隼一さんが「悪漢奴等が豊永さんにナンバー2と言われてイラっとしている！」と訴えてバチバチするも，最後はお互いをリスペクトして和解したり，竹内さんの低音ボイスの秘密が明らかになったり（なんと病院の先生のアドバイス！），さまざまなトークが展開！　アニメのことはもちろん，キャスト陣の仲良し加減もたっぷりと堪能できたトークコーナーであった。

朱雀野アレン役の梶原岳人さん。アニメ収録時，アン・フォークナー役の96猫さんが台本にたくさん付箋を貼っていたという話題に。がんばっているなあと思っていたら，それが仇となり，台本がめくりずらそうになっていたという初々しいエピソードを教えてくれた。また，ドラマCDの収録は1人だったので，アニメでかけ合いができるのが楽しかったそうだ

しばしば「いい声すぎる」と周囲を魅了していた，西門直明役の竹内良太さん。The Cat‘s Whiskersの適度な距離感をアニメで表現してもらえることがうれしいとしつつ，同じチームのリュウのトリッキーな動きも楽しんでほしいと話していた

神林匋平役の林 勇さん。アニメ1話での直明と匋平のやりとりについて，そのムーディな雰囲気に「大人しか見てはいけないシーン」との意見を受けて，「18禁ではなく，ちゃんと誰が見ても楽しめる！」と力強く訴えていた

闇堂四季役の寺島惇太さんは，アドリブで四季が棗 リュウの暴走を止めるシーンの収録でのエピソードを披露。リュウを演じる花江夏樹さんとは別録りで，仕掛ける側のリュウより四季の収録が先になったため，リアクションを想像しつつ演じたことに苦労した様子を見せていた

弟の由汰を演じた豊永さんと息ピッタリのやりとりを見せた，矢戸乃上 珂波汰役の小林裕介さん。アニメでcozmezの自宅を見た小林さんは，スラムの中にいる彼らはきれいで神々しく見えたと感想を述べた。ちなみに豊永さんは，屋根があってよかったとホッとしていた

イベントで影のMC説が出ていた，矢戸乃上 那由汰役の豊永利行さん。cozmezの住まいや生い立ちが気になる人がいると思うが，1話で垣間見れたんじゃないかと話す。また，アニメは原作の始まりの物語が描かれるので，キャラとしての巻き戻し具合に悩みながらも，いろいろ含みを持たせた演技を意識したとのこと

終始，コミカルな言動で注目の的だった翠石依織役の近藤孝行さん。トークコーナーでは，某声優のモノマネでイエローカードを食らってしまう場面も。幻影ライブが全チームにちゃんと用意されているという話では，なぜか「本当にあるんですか？」と何度も強い疑いを向け，土岐さんにつっこまれていた

近藤さんや豊永さんへのツッコミが冴え渡っていた征木北斎役の土岐隼一さん。これまでのドラマCDでは見えなかった部分が，アニメで視覚的に確認できたことをうれしそうに語っていた

円山玲央役の矢野奨吾さん。レオとサツキ（伊藤 紗月）がケンカをしているところはすべてアドリブとのことで，，よく聴いてほしいと述べた。ちなみに，アニメでのケンカの場面には，土岐さんも一緒に参加しているようだ（CDではなかなか参加できなかったそう）

「パラライ」の世界観にうっとり
主題歌ライブでフィナーレ！

　グッズや特別番組の配信などの最新情報が公開されたあとは，メインキャスト全員によるTVアニメのオープニングテーマ「RISE UP」のテレビサイズを生で披露してくれた！　全チーム，1人ずつ見せ場があるノリの良い楽曲に，会場もペンライトを振って大きく盛り上がり♪



　エンディングには，キャスト1人ずつからメッセージが送られた。「RISE UP」の出だしを緊張しながらも見事に歌い上げた梶原さんは，「パラライ」のアニメ化を感慨深く思いつつも，今後のアニメの見どころについて「それぞれの（キャラクターの）幻影です！　絶対に出ます！」と力説。最後はキャスト一同からの「ありがとう」の言葉が送られ，「パラライ」愛で溢れたスペシャルなイベントは終幕となった。

　これまでの「パラライ」の楽曲はもちろん，アニメオリジナルの楽曲も堪能できる「Paradox Live THE ANIMATION」。これからのアニメ放送はもちろん，さまざまな展開から目が離せない。

夜の部のみに出演した，畠中 祐さん（伊藤紗月役）のカットも掲載！

TVアニメ「Paradox Live THE ANIMATION」公式サイト

「Paradox Live（メディアミックスプロジェクト）」公式サイト