「ソルクレスタ」の配信番組で，待望の縦画面モードや「ムーンクレスタ」の自機を操作する謎のモードの存在が明らかに。発売延期の発表も

　プラチナゲームズは2021年11月3日，「『ソルクレスタ』神谷英樹のごめんなさい生放送」を配信した。この番組では，縦スクロールシューティング「ソルクレスタ」（PC / PS4 / Nintendo Switch）のチーフゲームデザイナー/総監督である神谷英樹氏とプロデューサーの鷲阪崇人氏が，同作の最新情報を紹介したので，その模様をレポートする。

左から番組進行担当の津熊和代氏，「ソルクレスタ」チーフゲームデザイナー/総監督の神谷英樹氏，プロデューサーの鷲阪崇人氏

「ソルクレスタ」公式サイト

　「ソルクレスタ」は。“ニチブツ”のニックネームで愛されたゲームメーカー，日本物産が1980年から展開したシューティングゲーム「ムーンクレスタ」「テラクレスタ」などの流れを汲むタイトルだ。プレイヤーは3機の戦闘機「アマテラス」「ツクヨミ」「スサノオ」が合体する自機「ヤマト」を操作し，3機の合体順を組み替えたり，さまざまな形の編隊を組んだりして攻撃を変化させ，敵と戦う。


　本作の発売は2021年12月9日の予定だったが，番組の冒頭で延期が発表された。新たな発売日は，年明けに改めてアナウンスされるとのこと。鷲阪氏いわく「そう遠くない未来」の発売を目指しているとのことだ。
　神谷氏は「制作中にあれもやりたい，これもやりたいということがどんどん出てきました。作り込んで磨き上げることが必ずゲームのクオリティにつながると信じて開発を続けていて，発売日を楽しみにしていた方には申し訳ないと思うのですが，スケジュール死守よりもクオリティ死守の方向性を採ることとなり，今回は延期の判断をさせていただきました」と説明した。

　延期の発表は残念だったが，番組ではソルクレスタの新情報も明らかに。「ステージ2のプレイ」「キャラバンモード」「縦画面モード」「謎のモード」などが紹介された。

　ステージ2は，自機「ヤマト」が味方艦「ヤタガラス」から出撃するシーンでスタート。“オープニングジングルに乗って味方艦から自機が飛び立つ”という，ニチブツシューティングのお約束を踏襲しているのに加え，ヤタガラスのデザインは「テラクレスタ」のキービジュアルに描かれた宇宙船がモチーフだというから，なんとも濃い。

ステージ2冒頭に登場する，味方艦「ヤタガラス」

配信の最後に公開されたオープニングより「テラクレスタ」のキービジュアル。三日月状の羽根が「ヤタガラス」に受け継がれているのが分かる

　ステージ2では，ヤマトに随伴する謎の機体が登場。光学迷彩をまとったかような半透明の姿でディテールは確認できなかったものの，三角形のフォルムと後方にバリアを張った姿は「テラクレスタ」の自機「ウイングギャリバー」が合体パーツを一通り集めた状態に似ている。正体については，配信が予定されている追加コンテンツ「ソルクレスタ ドラマティックDLC」（関連記事）で明らかにされるかもしれないとのことだ。また，ヤマトと似た黒い敵機も出現しており，ライバル機的な位置づけであるかどうかも気になるところ。

画面右にいる半透明の影が，謎の機体。「テラクレスタ」のプレイヤーなら，三角形のフォルムと，機体後方にあるギザギザのバリアにピンとくるかも

黒い敵機。「ヤマト」と似たフォルムをしている

　キャラバンモードは，シューティングでお馴染みのタイムアタックで，5分間プレイしてのスコアを競う。
　シリーズ特有の分離・合体とフォーメーション攻撃は，このモードでも重要になるとのこと。分離中はゲームの進行が遅くなり，敵や敵弾の動きもスローになるため，危険を回避するために有効なのだが，分離中も制限時間は通常通りに減っていく（制限時間の減少速度はスローにならない）。このモードは少しでも先に進んで多くの敵を倒して高得点を狙うものなので，分離を多用していたのではスコアを稼げないのだ。

　一方で，分離からのフォーメーション攻撃を使えば，ボーナスアイテム「ソルメダル」も高得点のものが出現する。ソルメダルを貯めていけば画面右のゲージが増えてスコアやパワーアップの入手が可能だ。また，特定の機体を先頭にして通過するとより多くの点数がもらえるリングや，特定の機体の攻撃でないと開かないアイテムコンテナなども存在するという。つまりは状況に合わせてフォーメーション攻撃を使い，素早く合体順を組み替えることが重要になるわけで，本作ならではのスコアアタックが楽しめそうだ。オンラインランキングにも対応しているそうなので，発売後の盛り上がりにも期待したい。

「キャラバンモード」は5分勝負。分離中はプレイがスローになるが，制限時間までは延びない

特定の機体を先頭にして通過するとより多くの点数がえるリングや，特定の機体の攻撃でないと開かないアイテムコンテナも

　「ソルクレスタ」発表以降，多くの要望が寄せられていたという縦画面モードの実装も明らかになった。設定を変更のうえ，ディスプレイを90度回転させれば，懐かしのアーケードゲーム風の縦画面で遊べる。画面の左右にあったユーザーインタフェース類は，縦画面モードだと画面の上下に配置される。

　そして，番組の最後では神谷氏が謎のモードを公開した。「ムーンクレスタ」の自機で「ソルクレスタ」のステージをプレイしているようだったが，詳細については明かされなかったため，続報に期待しよう。

こちらは縦画面モード。回転しないディスプレイを使っている人も，横に寝転べばプレイできるかも

謎のモード。「ムーンクレスタ」の自機で「ソルクレスタ」のステージをプレイしているようだが……？　特徴的な「ドッキングせよ」のフォントも原作そのままだ

配信の最後では，ゲームのオープニングも披露された

プラチナゲームズが「神谷英樹のごめんなさい生放送」で『ソルクレスタ』の発売延期を発表。お詫びとともに新情報も明らかに

プラチナゲームズは2021年11月3日（祝・水）正午に配信された「『ソルクレスタ』神谷英樹のごめんなさい生放送で、新作シューティングゲーム『ソルクレスタ』の発売日延期を発表いたしました。

本ライブ配信では、『ソルクレスタ』総監督の神谷英樹とプロデューサーの鷲阪崇人が出演。発売延期についてのお詫びの言葉とともに開発状況の説明が行われ、未公開ステージの実況プレイ映像や、キャラバンモードの実演、本作に実装されるアチーブメントや縦画面モードなどの追加要素を発表。延期後の発売日は2022年の年明け以降にあらためて発表されることが伝えられました。

※ライブ配信の内容はプラチナゲームズ公式YouTubeアカウントのアーカイブでご覧いただけます。

『ソルクレスタ』神谷英樹のごめんなさい生放送：
https://www.youtube.com/watch?v=NmZ8Z3RcOIs

このたびはお待ちいただいているお客様に対し、誠に申し訳ないご報告となってしまいましたが、より完成度の高いゲームを皆様にお届けすることを最優先として、引き続き鋭意開発を進めてまいりますので、今後もさらに磨き抜かれていく『ソルクレスタ』にぜひご期待ください。

「ソルクレスタ」公式サイト