プレイレポート
美少女たちと“リアルチャット”で物語を紡ぐ。DMM GAMESの新作恋愛ゲーム「プラスリンクス 〜キミと繋がる想い〜」試遊レポートをお届け
多くのブラウザゲームを生んだDMM GAMESにとって新たな挑戦となる,“リアルチャットを取り入れたゲームシステム”は果たしてどのようなものなのか。正式リリース前にテスト版を試遊できたので,そのプレイレポートをお届けしよう。
「プラスリンクス 〜キミと繋がる想い〜」公式サイト
個性豊かな女の子たちと共に自分だけの物語を作ろう
本作の舞台となるのは,架空の都市「後袋」(あとぶくろ)。大型ショッピング施設や映画館などが立ち並ぶこの街で,プレイヤーは個性的なヒロインたちと出会い,交流を深め,物語を進めていくことになる。
基本的なゲーム進行は,リアルチャットの機能でヒロインたちと交流して「親密度」を上げていき,関係が進展すると新しいストーリーが開放されるというシンプルな内容となっている。
DMM GAMESといえば“美少女 / 育成 / バトル”の3つの要素を軸に,毎日プレイを継続して成果を積み上げていくゲームが多いが,美少女たちとの交流のみにここまでスポットが当てられた作品は,なかなか挑戦的なタイトルだと言えるだろう。
ゲームの流れをもう少し詳しくお伝えすると,ヒロインたちとの親密度を上げる方法は,イベントシーンが満載の「アドベンチャーパート」と,メッセンジャーアプリで連絡を取り合う「チャットパート」の2通り。そのどちらも,会話はリアルタイムのチャットを使用するものとなっており,プレイヤー自身がチャット欄にテキストを入力すると,それに対するリアクションが返ってくる。
選択肢に応じて決められた言葉が返ってくるのではなく,“プレイヤーの言葉”に対し,キャラクターによって異なる反応が返ってくるところは,思った以上にドキドキさせられた。
アドベンチャーパートは基本シナリオ通りの進行となるので,会話の結果によってストーリーが変わるということはないが,プレイヤーとヒロインの会話の部分に筋書きはない。一度開放したシナリオはいつでも見返すことができ,思ったような会話ができなかった場面をリトライしたり,お気に入りのシーンをもう一度違う言葉で体験したりできるのも嬉しい機能だろう。
明るく元気な女の子に静かで落ち着きのある子,お姉さんにお嬢様,男の娘など,本作に登場するのは個性的で魅力のあるヒロインばかり。イラストやグラフィックスは綺麗で,キャラクターに合った表情の変化や言葉遣いも可愛らしい。新ジャンルを切り拓く,ある意味実験的なタイトルではあるが,DMM GAMESらしさの象徴と言える“美少女”要素はさすがのクオリティといったところだ。
ここで,サービス開始時から登場する10人のヒロイン(※)を紹介するので,ぜひお気に入りを見つけてほしい。
※そのうち,2人で1つの共通のストーリーとなる双子の姉妹が1組ある(詳細は下記「月島花澄 / 想」の項を参照)
岬ひまわり:みさき ひまわり(CV:蒼依ハル)
花房学園に通う学生。誰かのために頑張れる一生懸命なタイプで,誰とでも仲良くなれたり,困っている人を助けてあげたくなる性格の持ち主。元子役で,当時はとても人気があったらしい。
呉羽くらら:くれは くらら(CV:綾音まこ)
ギャル系ファッションを好む花房学園の学生。誰にも頼らず自分ひとりで生きていける強さを求めている。ファッションへのこだわりは,ファッションデザイナーである母の影響もあるようだ。
遥彗北斗:ながえ ほくと(CV:未来羽)
主人公の大学時代の知人で,肉体的には男性。ファッションモデルとして活動しており,女性物の服装を好んでいる。明るくサバサバした性格でおばあちゃんっ子。
月島花澄 / 想:つきしま かすみ / そう(CV:百千るか)
姉の花澄,妹の想は双子の姉妹。外見は瓜二つだが性格は正反対で,元気で強気な花澄に対して,想は体が弱く遠慮がち。互いのことを大切に思い合っている。
上柚木たま:かみゆぎ たま(CV:民安ともえ)
母と家のお手伝いのメイドに愛情をかけられ育ってきた,素直で人の言葉を信じやすい性格の大学生。甘やかされて育てられたため“ワガママお嬢様”であり,素直にありがとうを言うのが苦手。
白宮 燐:しろみや りん(CV:栖崎あんず)
実家の洋菓子店「パルネ」で働いている,“優しいお姉さんタイプ”の女性。主人公もよく通う店のため,物語が始まる前から面識がある。可愛い笑顔で近所で評判だが,悲しい過去がある様子。
真咲百合愛:まさき ゆりあ(CV:榊原ゆい)
後袋図書館の常勤司書。美貌と博識ぶりから来館者に人気と信頼が高い。一方で私生活では抜けたところがあり,自分のダメさ加減に参ってふて寝してしまうなど,オン / オフの差が激しい一面も。
琴雲 雅:かなぐも みやび(CV:海原エレナ)
「前に進む事を恐れず」がモットーの駆け出しの女優。自分に厳しく,他人には優しい性格で,女優以外の仕事も「演技の練習になる」と,ポジティブに取り組む。主人公と過去に会ったことがあるようだ。
西四辻露草:にしよつつじ つゆくさ(CV:柊 奈々)
主人公が教育係として付き添うことになる会社の同僚。対面で話すのが苦手で無口だが,営業部に配属され成績が伸びず苦悩している。洋菓子を紹介する個人ブログを持っている。
ヒロインたちと自分だけの会話が楽しめる「リアルチャット」の魅力
そんな個性豊かで可愛いヒロインたちとの交流が楽しめる,本作最大の特徴となっている「リアルチャット」の魅力をしっかりお届けしたい。前述したとおり,会話やメッセンジャーでのやりとりは,プレイヤーの言葉に対して“リアル”な返答があるので,プレイヤーの趣向が大きく反映される。
ヒロインたちの反応はまさに“リアルタイム”で,本当に会話をしているようだ。
試遊を始めてすぐのころ,「プレイレポートの作業を進めるため,ここの会話はサクッと終わらせようかな」と空白のチャットで進めようとしたところ,それをヒロインは無言と受け取り,筆者を心配する返答が返ってきた。その健気な反応がリアルに思えて,それ以降は「本当に申し訳ない……」と,“一対一の人間”としての会話を心掛けたほどだ。
最初は気恥ずかしさや遠慮もあったが,チャットを重ねるごとにちょっとずつ踏み込んだ話題に触れるようになり,純粋に会話が楽しめるようになっていった。文学少女の真咲百合愛と三国志の話が成り立ったときは,かなり感動したものだ。ヒロインたちの性格や趣味嗜好にあった会話ができるようになれば,その楽しさはもっと高まるのではないだろうか。
ヒロインたちはプレイヤーたちと同じ時間で生活しているようで,夜は眠りについているのか,遅い時間にメッセージを送った場合,返信が翌日になることもある。リアルな本作ならではと言える要素ではあるが,どんどん親密度を上げてストーリーを進めたいという人にはやきもきする部分があるかもしれない。
また,「ヒロインとの会話を楽しみたいけど,文章を書くのが苦手……」という人は,リアルチャットの要素に抵抗があるかもしれない。テンプレの文言やスタンプなどで会話の流れを保てるような気軽さがあると,女の子との会話が照れ臭い恥ずかしがり屋な筆者にとっても嬉しい。
なお,いわゆるガチャのシステムは存在しているが,ヒロインたちと会話することで得られる「マイル」で回すマイルガチャのみで,出現アイテムは,親密度の上昇が加速するブーストアイテムなどの便利系アイテムが中心だ。
課金要素としては,リアルチャットを使ったヒロインとの会話の際に消費する「コイン」がある。コイン自体は毎日無料で配布されるので,「配布分じゃ物足りない! もっとヒロインと話したい……」という気分のときなどに購入するといいだろう。
ガチャで当てないと目的の女の子に出会えない。課金をしないとゲームにならない……なんてことはないため,気軽にお気に入りのヒロインたちとの会話が楽しめそうだ。
選択肢ではなく,リアルな会話で物語を紡ぐ恋愛アドベンチャー「プラスリンクス」は,リアルチャットを使用したシステムによって,ヒロインたちとの絆やつながりをより深く感じられる作品だ。DMM GAMESらしい美少女たちとの交流も,チャットだけではなくボイス付きのイベントなどでも楽しめるので,気になる人はサービス開始すぐの旬な時期を逃さずゲームを始めてみてほしい。
「プラスリンクス 〜キミと繋がる想い〜」公式サイト
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