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人気ストリーマー「k4sen」さんも太鼓判。ソニーの新型eスポーツディスプレイ「INZONE M10S」の魅力とは?[TGS2024]
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印刷2024/09/27 03:50

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人気ストリーマー「k4sen」さんも太鼓判。ソニーの新型eスポーツディスプレイ「INZONE M10S」の魅力とは?[TGS2024]

 2024年9月26日,ソニーは,前日にスポンサー契約の締結を発表したプロeスポーツチーム「ZETA DIVISION」のブースで,ゲーマー向け製品ブランド「INZONE」の有機ELディスプレイ「INZONE M10S」(関連記事)を紹介するイベントを行った。

INZONE M10S
画像集 No.002のサムネイル画像 / 人気ストリーマー「k4sen」さんも太鼓判。ソニーの新型eスポーツディスプレイ「INZONE M10S」の魅力とは?[TGS2024]

 本稿では,イベントのもようを簡単にレポートしよう。なお,INZONE M10Sの概要については,製品発表時の記事も参照してほしい。

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 2024年9月25日,ソニーは,ゲーマー向け製品ブランド「INZONE」から,eスポーツゲーマー向け27インチ有機ELディスプレイ「INZONE M10S」と,27インチ液晶ディスプレイ「INZONE M9 II」を10月25日に発売すると発表した。

[2024/09/25 10:00]

 イベントは,ZETA DIVISION所属の人気ストリーマーであるk4sen(かせん)氏と,INZONEのマーケティング担当である桐木崇行氏,ディスプレイ設計担当の竹田右京氏らが登壇。ZETA DIVISION所属のキャスターである鈴木ノリアキ氏の司会で,INZONE M10Sの特徴とその魅力を語る形で行われた。

k4sen氏(左)と,ソニーの桐木崇行氏(右写真左側),竹田右京氏(右写真右側)
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k4sen氏を含むZETA DIVISION所属メンバーは,早い段階でINZONE M10Sを体験していた
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 INZONE M10Sの主な特徴として挙げられたのは,「残像感のなさ」「24.5インチモード」「敵を見やすくする画質モード」そして「スタンドデザイン」の4点だ。

 筆頭に挙げられた残像感のなさは,480Hzという非常に高い垂直最大リフレッシュレートと,0.03msという中間調応答速度の速さが実現するものだ。ソニーの竹田氏は,有機ELパネルの圧倒的な速さについて,「(理論的には)1000Hzも可能」という例を挙げて説明した。実際にINZONE M10Sを体験したk4sen氏やZETA DIVISION所属プレーヤーも,残像感のなさを賞賛している。

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 次に挙げられた24.5インチモードは,27インチサイズのINZONE M10Sの画面中央に,24インチ級と見た目のサイズが同じになるように映像を表示するという表示モードだ。簡単に言えば,24インチ級のディスプレイでのプレイに慣れたゲーマーが,27インチ級のINZONE M10Sに早く慣れるためのモードである。

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 同種の機能は,他社――たとえばBenQ ZOWIEブランド製品――も採用している。しかし,INZONE M10Sの強みは,24インチ相当の映像を画面中央に表示するだけでなく,画面の下側(ボトム)に寄せた状態で表示することも可能という点だ。つまり,画面の左右と上側に黒帯を配置して,画面下側はディスプレイパネルの下端にぴったりとつけるような表示である。
 24インチ級のディスプレイに慣れたeスポーツゲーマー以外には,いまいちピンとこない面もある機能だが,k4sen氏やZETA DIVISION所属プレーヤーは,ボトム寄せの表示モードを見やすいと賞賛していた。鈴木氏も,やや斜めから見下ろすような場合に効果的だと評している。

24.5インチモードの見え方について説明するk4sen氏。写真は中央に表示した状態だ
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 画質モードの特徴は,eスポーツ向けの「FPS Pro+」「FPS Pro」の2つにある。とくにZETA DIVISION所属プレーヤーからの評価が高かったのは,FPS Pro+だ。FPS Pro+は,映像全体の見た目を極端に変えることなく,全体の彩度はやや抑えたうえで,キャラクターの輪郭に使われている色の赤,紫,黄を,彩度を高めて強調するという機能である。

FPS Pro+モードとFPS Proモードの特徴を示したスライド
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INZONE M10S実機で,OSDメニューにある「FPS Pro+」モードの選択画面
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 ZETA DIVISIONの選手たちは,このモードの見やすさを好意的に評価していたが,Dep選手は「(現状よりも)少し白色を強めると,より使いやすいです」という意見も述べていた。実際,INZONE M10SのFPS Pro+における強調色は,ユーザー側がOSDメニューで調整できるので,こだわるゲーマーなら,自分の見やすい表現になるように調整してみると良さそうだ。

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 4つめのポイントは,改良されたスタンドと,有機ELパネルならではの薄い画面にある。

スタンドにおける特徴を示したスライド
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 2023年に登場したINZONEの初代ディスプレイは,三脚型のスタンドを採用することで,安定感と同時にディスプレイ周囲に物を置きやすくした。しかし,このスタンドは設置環境によっては安定感が損なわれることもあったそうで,誰もが好意的に評価するものではなかった。

 そこで,新製品ではスタンドのデザインを一新。比較的小さな円形の台座から垂直にアームが立ち上がる形状を採用した。k4sen氏や鈴木氏は,あまりに台座部分が小さいので不安を感じたこともあるそうだが,ソニーの桐木氏によると,ディスプレイ全体の重心が円形台座の中央直上に来るようにアームの形状を最適化しているので,実際には非常に安定したデザインであるという。
 また,単に台座を円形にしただけでなく,台座の厚みを一般的なマウスパッドとほぼ同じ約4mmにしたことで,マウスパッドからマウスが台座の上にはみ出てしまったときでも,違和感を感じることが少ないそうだ。

 またk4sen氏と鈴木氏は,INZONE M10Sのスタンドが360度自由に横回転(スイーベル)できることも高く評価していた。ゲーマー向けディスプレイで,360度向きを変えられる製品は滅多にないので,ディスプレイを人に見せたり,向きを変えたりすることがあるという人には,360度横回転に魅力を感じるかもしれない。

INZONE M10Sを回転させるk4sen氏。ディスプレイ部分が非常に薄いこともあり,クルクルと軽く回転できる
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イベントの最後に,ペットロボット「aibo」(アイボ)の新色「きなこエディション」を渡されてご満悦のk4sen氏。にこやかな表情で,胸に抱いたaiboをかわいがっていた
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 INZONE M10Sは,eスポーツゲーマー向けのかなり尖った製品であるとはいえ,有機ELパネル特有の高コントラスト比や,黒の沈み具合,明るい部分をより明るく見せる高輝度といった映像面の利点もある。k4sen氏や鈴木氏も,映像の美しさを高く評価しているそうで,eスポーツに限らず,何にでもマルチに使えるディスプレイであると太鼓判を押していた。
 税込のメーカー想定売価が17万4900円前後という,値段もハイエンドな製品ではあるものの,eスポーツ用途も映像美も1台でカバーできるディスプレイとして,魅力を感じる人は少なくなさそうだ。

ソニーのINZONE M10S製品情報ページ

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