プレイレポート
[プレイレポ]「鉄拳8」クローズドβテストで新たに追加されたアズセナ,フェン,レイヴンをチェック。ファイトラウンジでは交流を楽しめる
今回のCBTでは新たにアズセナ,フェン,レイヴンが追加されたほか,オンラインロビー「TEKKEN FIGHT LOUNGE」によるプレイヤー同士の交流が可能になった。
本稿では,追加キャラクター3人とTEKKEN FIGHT LOUNGEのプレイレポートをお届けする。なお,今回追加された3キャラ以外の16キャラについては,以前の記事で紹介しているので,そちらも合わせて確認してほしい。
「鉄拳8」クローズドネットワークテストの16キャラクターをレビュー。キャラクターの個性を生かした調整がさらに戦いを熱くする
バンダイナムコエンターテインメントの新作格闘ゲーム「鉄拳8」のクローズドネットワークテストが7月末に実施された。今回使用できたのは,仁や一八,ポールなど鉄拳を代表する16キャラクター。鉄拳7からどのような調整が施され,変化が与えられたのか。16キャラクターをレビューしていく。
※コマンドは以下で記述
☆:ニュートラル
LP:左パンチ
RP:右パンチ
WP:両パンチ(左右同時押し)
LK:左キック
RK:右キック
WK:両キック(左右同時押し)
くせ者揃いの3キャラクターを紹介
■アズセナ
アズセナはコーヒー・クイーンの異名を持つ天才肌の総合格闘家。コーヒー農園の娘でもあり,さらにモデルやダンサーとしても活躍するなど,マルチな才能を多方面に発揮している。
挑発的な構えで相手の攻撃を誘ってカウンターを狙う独特なバトルスタイルは,くせ者揃いの鉄拳キャラクターの中でも異彩を放っている。
攻めの起点となる下段攻撃の「ボラスカキックコンボ1発止め(1LK)」は,攻撃後に背向け状態へと移行する。ガードされると背向け状態で隙を晒してしまうが,中段避け性能を持つ「ランナウェイ(背向け中に4WP)」で一部攻撃をかわせるのでうまく使いたい。
背向け状態からの攻め手としては,下段攻撃の「カーフリーパー(背向け中にLK)」や,中段コンボ始動技の「フー・ファイター(背向け中にWK)」など多彩な選択肢がある。背向け状態から別の構えにも移行できるので,選択肢を散らして,的を絞らせないようにしていこう。
アズセナのヒート状態は,「リベルタドール(6WK)」の構えに関連した攻撃が強化される。この構えからは,強力な下段攻撃の「ブレンドコルタール(構え中に2RKRK)」に派生できるのだが,ヒート状態は対の選択肢である中段攻撃の「ワンドリップシエロ(ヒート状態で構え中に2WK)」が使用可能になる。
さらにヒート状態は,リベルタドールの構えそのものに「相手の上段と下段攻撃に対して自動的に反撃する」という性能が付与される(一定のタイミングのみ)。相手が手を出しにくい状況になるので,強気に2択を仕掛けていこう。
■フェン
中国拳法の使い手であるフェンは,鉄拳7では守備力に定評のあるキャラクターだったが,鉄拳8では背向けや「雲手(6WK)」の構えを経由する攻めのパターンが増え,アグレッシブに戦えるキャラクターとなった。
密着状態時の攻め手が豊富なフェンは,ヒート発動技との相性がいい。特に「挿捶(66RP)」や「嶽寸靠(4WP)」といったヒート発動技は当てる機会が多く,ヒート発動後の密着状態から「側剔腿(3LK)」と下段攻撃で2択を迫る,という流れは非常に強力。フェンの勝ちパターンの1つとなりそうだ。
ヒート状態になったフェンは,「撲面掌(4LP)」が「神髄撲面掌(ヒート中に4LP)」へと強化され,ノーマルヒット時にも追撃が決まる。また,「嶽寸靠」はヒートダッシュを使用するとヒット時にコンボを決められるので,確定反撃で使うのが強力だ。
そのほか,ヒート状態でのみ出せる「応竜裂海踏(WK)」とヒートスマッシュの「応竜破山靠(ヒート状態でRP+LK)」は,いずれもガードさせて大幅に有利な状況となる強力な技だ。ガードを固める相手に対しては,これらの技から攻め込んでいこう。
■レイヴン
「鉄拳6」以来の参戦を果たしたレイヴン。厳しい修行の末にマッシブな体型になっただけでなく,新たな奥義「影分身」を扱えるようになった。
影分身を使った攻撃の多くはガード後の隙が大きいものの,ヒート状態で使用すると大幅にパワーアップし,隙が減るほか,コンボ始動技になるといった恩恵を得られる。
影分身技の中でも「ダガーブロー〜ファントムメイス(3LPRK)」は,1発目の攻撃判定が強く,2発目が連続ヒットするため使い勝手がいい。ヒート状態では2発目がガードされた際の隙がなくなるうえ,ガードダメージもある強力な技となる。
本作のレイヴンは,「ソウルフィールド(WK)」の構えを使ってさまざまな場面から2択を仕掛けられるようになった。例えば「スラッシュハンマー(4LP)」をガードさせたあとは,自動的にソウルフィールドへと移行し有利な状況となるので,下段攻撃の「コキュートスグライド(構え中にRK)」と中段攻撃の「レディアスフレイル(構え中にLK)」などで2択を迫れる。
レイヴンのヒート状態は影分身を使った攻撃が強力になり,2択の火力が大幅に向上する。ダメージを与える大きなチャンスとなるので,アグレッシブに攻めたい。また,ヒート状態のときにだけ使える「テュポーンバイト・ファントム(666LKRK)」や「パンデモニウム(ヒート状態でRP+LK)」は,ガードさせたあとの状況がよく,攻めの起点作りに役立つ。
テュポーンバイト・ファントムは発生が遅めだが,ガードさせたときの削りダメージが大きく,ガード後には背向けから2択を迫れる。ヒット時はコンボが決まるため,発生しさえすれば非常に強力な攻撃だ
プレイヤーとの交流や対戦を楽しめるTEKKEN FIGHT LOUNGE
今回のCBTから追加された「TEKKEN FIGHT LOUNGE」は,世界中のプレイヤーと交流できる大規模なオンラインロビーだ。世界各地にそれぞれ用意されたロビーでは,アバターを操作して歩き回ることができ,ロビー内にいるプレイヤーと交流したり,対戦や観戦を楽しんだりできる。
ラウンジ内は,「バトルエリア」「カスタマイズショップ」「ビーチエリア」「TEKKEN DOJO」という4つのエリアに分かれており,それぞれで異なる遊びが楽しめる。
■バトルエリア
バトルエリアは,その名の通り対戦を楽しめるエリアで,筐体に座っている人と対戦できるグループマッチや選択した人のゴースト(その人のプレイをAIで再現したCPU)との対戦を楽しめる。
■カスタマイズショップ
カスタマイズショップでは,プレイヤーカスタマイズとアバターカスタマイズを行える。ショップのアイテムは無料のものとファイトマネーを支払って購入するものがあり,ファイトマネーはゲームをプレイすることで自然と貯まっていく。
■ビーチエリア
ビーチエリアは,鉄拳3に収録されていたミニゲームの「鉄拳ボール」が遊べるようになる予定のエリアだ。今回のCBTではまだプレイできなかったが,製品版ではオンライン対戦ができるようになるとのこと。
■TEKKEN DOJO
TEKKEN DOJOは,ゲームセンターを模した雰囲気のエリアだ。通常のプラクティスが遊べるほか,今回は試せなかったが,友人と一緒にプラクティスモードを使った練習ができるようになるそうだ。
CBTでのプレイを終えて……
今回のCBTで新たにプレイできたアズセナ,フェン,レイヴンの3人はいずれも構えを絡めた多彩な動きができるキャラクターで,遊びごたえのある性能だった。
発売時は32人がプレイアブルになることが発表されているが,いずれのキャラクターもより個性が強く出るよう調整が施されており,キャラクターごとに違った動きや対戦を楽しめるハイボリュームな作品になりそうだ。
また,今回体験できた「TEKKEN FIGHT LOUNGE」は,鉄拳プレイヤーにとっては待望のオンラインロビーとなる。プレイヤー同士の対戦による交流はもちろん,友人やライバル探しにも役立ちそうで,多くのプレイヤーで賑わうことに大いに期待したい。
「鉄拳8」公式サイト
キーワード
TEKKEN™8 & (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
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