［TGS2023］「マクロス -Shooting Insight-」試遊レポ。ミサイルが舞い，歌姫が熱唱する新感覚スクロールシューティング

　2024年1月24日に発売予定のシューティングゲーム「マクロス -Shooting Insight-」の試遊台が，東京ゲームショウ2023のブシロードブースに出展されている。何を隠そう筆者はマクロスオタクであるため「ほうほうどんなものか」と気になり，試遊してきたのでその内容をお伝えしたい。


　「マクロス -Shooting Insight-」は，「マクロスプラス」「マクロス7」「マクロスゼロ」「マクロスF」「マクロスΔ」「超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか」（ダウンロード版はDLC）のエースパイロットと歌姫たちが時空を超えて集結する“新感覚スクロールシューティングゲーム”となる。

　後世で「ミンメイ・アタック」と語り継がれている作戦の発案者で，物語の後に謎の失踪を遂げたとされている超有名人「一条輝」や，各作品でもカバー曲が歌われている「リン・ミンメイ」を，後世の歌姫が見たらどういったリアクションを取るのか興味が絶えない。
　マクロスゼロのサラ・ノームとマクロスFのシェリル・ノームも血縁関係（サラの妹であるマオの孫）だし，そもそもシェリルの決め台詞「あたしの歌をきけー！」はマクロス7の熱気バサラのオマージュであるわけで，作品を越えてつながりを持っているのだ。そんな関係性の彼らが出会うとどうなるのだろうか。ストーリーが非常に気になる。


　と，そんなストーリーの話は一旦置いておいて，試遊内容を紹介する。
　今回の試遊ではハヤテ・インメルマンを操作キャラに，歌姫（？）は熱気バサラという組み合わせでのプレイとなっていた。ハヤテはVF-31，バサラはVF-19改“ファイアーヴァルキリー”に搭乗する。

　新感覚スクロールシューティングである本作では，場面ごとに横スクロール（ガウォーク形態），縦スクロール（ファイター形態），そして360°シューティング（バトロイド形態）へと変化していく。横と縦では左スティックで移動，［RB］で射撃，［〇］ボタンでロール回避，［□］ボタンでアシストアタック（ボム），右スティックでミサイルのロックオンおよび発射となるが，360°シューティング時は右スティックでミサイルを撃ちつつ，射撃方向の操作もすることになる。
　ちなみに操作するのはハヤテだけで，バサラの機体はステージを飛び回りはしているものの戦闘には参加しない。


　ゲームとしては1発被弾すると即爆散するのではなく，HP制を採用しており，数発被弾しても耐えられるシステムとなっている。
　今回の試遊では横スクロールからスタートし，バサラや同じくマクロス7の歌姫であるミレーヌ，エースパイロットのガムリン木崎らとの会話が繰り広げられながら進んでいく。


　射撃で敵を倒していくのも気持ちよさがあるが，本作の真の気持ちよさはミサイルにあるかもしれない。右スティックで敵を捕捉し，ロックオンすることでミサイルを発射できるのだが，その発射感が心地よく，通常射撃で必要十分な場面もついついミサイルを使ってしまう。マクロスと言えば「歌」「三角関係」「ミサイル」と個人的には思っているのだが，本作はまさしくそれを体現していた。


　ステージを進めていくとバサラもノってきたのか，名曲「DYNAMITE EXPLOSION」を歌い始めて，否応なしにこちらのテンションも上がってくる。ボンバー！
　横スクロールと縦スクロールでは少し感覚が変わるものの，そこまでの変化はないが，360°シューティング時は操作感覚が一気に変わってくる。そもそも今回のステージでは，バトロイド形態でボス戦へと突入したため，敵も結構な弾幕を張ってくるうえに，こちらは右スティックで敵を狙う必要もあり，弾を避けるために自機を見つつ，敵を倒すために敵機も見るため，とても忙しい。まだ操作に慣れきっていなかったので，敢え無く撃墜されてしまいゲームオーバーとなってしまった。
　ちなみにボスとして登場したのはマクロス7のギギルさん。会話を聞く限り，彼にも何か事情というか，敵として立ちはだかる理由がありそうだった。


　全体的にマクロスらしさがよく表現されており，マクロス好きであれば存分に楽しめる出来だと思えた。それぞれの作品が集まることで織りなされるストーリーも気になるところ。歌姫同士のコラボソングもあれば歓喜するのだが，期待してもいいのだろうか。
　ともあれ，TGSに行くマクロス好きはぜひ試遊してみてほしい。試遊で熱気バサラというやや渋めのチョイスだが，きっと楽しめるはずだ。

「マクロス -Shooting Insight-」公式サイト

4Gamer「東京ゲームショウ2023」記事一覧