プレイレポート
[プレイレポ]アソビズム新作「ShapeHero Factory」は工場ビルドとタワーディフェンスにローグライト要素を贅沢に盛り込んだやり込みゲーだ
本作は,工場ビルド×タワーディフェンスにローグライトの要素が盛り込まれているゲームだ。プレイヤーはフィールドから生産される○△□などの図形を組み合わせて「ヒーロー」を生産する設備を作り,それをポータルまでコンベアで運び,倒すべき敵である「大災厄」が潜む「魔導書」へと送り込んでいく。
工場をビルドできる時間は各WAVEごとに決まっており,時間内に工場を素早くかつ効率的にビルドし,敵の襲撃から拠点を守っていく。そうして,WAVEをクリアしたら,また次のWAVEに備えて時間内に工場のビルドを進めていく。
4Gamerでは,ひと足早く本作の体験版をプレイしてきたので,本記事ではその内容を紹介していこう。
迅速に,そして効率的にヒーローの工場を作り上げろ!
ゲームを開始直後のチュートリアルで工場ビルド部分の説明を受けるのだが,まず敵を打ち倒すヒーローを生み出すためには,その素材である「モチーフ」が必要となる。
具体的には○△□などの図形がそれで,モチーフ同士やヒーローとモチーフを組み合わせることで,さまざまなヒーローが生み出せる。例えば○と△を組み合わせると基本のヒーローである「ヒト」が,ヒトと△を組み合わせると「魔法使い」が,ヒトと□を組み合わせると「盾兵」が生まれる。
これらモチーフは,フィールド上にある「モチーフソース」に「モチーフメーカー」と呼ばれる施設を設置することで得られる。
得たモチーフは「コンベア」を設置し,ヒーローを生成する施設である「キャンバス」まで運ぶことで,運んだモチーフの組み合わせに対応したヒーローを生み出せるという仕組みだ。
生み出したヒーローは,「ポータル」までコンベアで運ぶことで,次々と戦場である魔導書へと送り込める。
プレイヤーにできることは,制限時間がなくなるまでにできるだけ多くのヒーローを魔導書に送り込むことで,それを可能な限り迅速に,そして効率的に行っていくことになる。
制限時間がなくなるといざ戦闘へ
制限時間がなくなると,そのWAVEにおける戦闘が始まり,大災厄の眷属たちが魔導書へつながる「ゲート」を破壊しに襲いかかってくる。プレイヤーは敵の攻撃からゲートを一定時間守り抜けば勝利,逆にゲートを破壊されてしまうと敗北となる。
戦闘ではプレイヤーもヒーローのお手伝いをして敵を攻撃できるが,戦いのメインになるのはヒーローなので,どれだけヒーローを戦場に送り込めるかで勝敗が決まる。
戦闘に勝利すると次のWAVEへと進むのだが,ここでは「Slay the Spire」などのローグライトゲームでおなじみのマップが登場し,どちらの分岐へ進むかをプレイヤーが選択する。
また,WAVEをクリアすることで新たなユニットが開放されるが,どのユニットを開放するかはプレイヤーが3択で選ぶことになる。この3択以外でも,都度どれを開放するかの選択を迫られることになるので,自分の工場の都合にあわせてより良い選択を行っていきたい。
さて,ゲームの流れはこんな感じだが,1WAVEごとの制限時間が2分しかないので,実際に工場ビルドを行ってみるとかなり忙しい。この手のゲームをあまりやったことがない人だと,気づけば制限時間が終わっているなんてことになりかねないが,時間の進みが遅くなる「長考スキル」が用意されているので,積極的に活用していこう。
また,最初は作業を始める前に「一時停止」をしてマップを確認し,どう工場ビルドを行っていくかプランを練るところから始めたほうがスムーズに工場ビルドを進められるはずだ。
また,いくら素早く施設の建設を行っても,各種施設を設置するためには時間経過で増えていく「マナ」が必要となる。時間が余ってもマナが空では施設が建てられないので,時間とマナの残量に注意しながら建設を進めていこう。
特定のヒーローをたくさん作ることでヒーローアビリティが発動!
さて,先ほどの3択の画像にあった「ヒト☆」が気になった人がいるかと思うが,こちらを選ぶと,選んだヒーローの「ヒーローアビリティ」がアンロックされる。ヒーローアビリティは各WAVEごとにヒーローを一定数生産すると発動し,それによってヒーローが強化される。
特定のヒーローのヒーローアビリティをアンロックしているなら,アビリティの発動を優先したほうが,より効率的になることもあるだろう。こういった要素も含めて,どう工場を効率化していくかはプレイヤーの腕の見せどころだ。
ゲームを進めるとレベルアップしていき,できることもどんどん増えていく
本作ではヒーローをポータルに送り込んでいくたびに経験値がもらえる仕組みになっており,経験値を一定以上得るとレベルアップできる。レベルアップをすることで,研究開発を進めるための「研究ポイント」を手に入れたり,ヒーローを生み出す素材となるモチーフや施設を設置するためのマナの生成速度を上げたりできる。
特に重要なのが「研究ツリー」を進めるための研究ポイントだ。このゲームには研究ポイントを使わないと開放できない施設があり,例えば研究ポイントを使用することで,図形を切り取って別の図形にするための「ハサミ」をアンロックできる。ハサミで切り取った図形は「弓兵」「槍兵」などの生産に必要となる。
体験版では最初のボスまで遊べる。アセンションの数字を増やして難度を上げることも可能
今回の体験版では,最初のマップのボスである「ボマー」を倒すまで遊べるようになっている。ボスも含めて合計6WAVEあるので,ここまで進めればゲームの基礎はひと通り理解できていることだろう。
ボマーを倒すとゲームはいったんひと段落となるが,アセンションの数字を上げることで難度を上げられる。ローグライトゲームではおなじみの要素だが,より歯ごたえのあるゲームを楽しみたい人は挑戦してみよう。
本作を一言で評するならば,「ゲーマー向けのやり込みゲー」と言える。研究ツリーなどの要素も含めて情報量が多いので把握が大変だが,逆に言えばやり込み要素が多いということにもつながっている。かつ,新しいプレイを行うたびに,工場ビルドを行うフィールドのマップや開放できるユニット,施設などが変わるので,リプレイ性も高めだ。
要素が多く,ゲームプレイも忙しいので,普段そこまでゲームを遊ばない人は大変かもしれない。しかし,そんな方のために時間の進行を遅くできる「長考スキル」や,完全に時間を止めてビルドに集中できる「無制限モード」もあるので,活用しながらひとまずは体験版で感触を確かめてみるといいだろう。
また,体験版では遊べる要素が限られており,今後追加される要素も現状「COMING SOON」となっている。製品版の発売はもちろん,今後の発表情報などにも期待したい。
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