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CD-ROM紛失を乗り越え,20年以上かけて作ったというストーリーが用意されたFPS「Slayers X」,Steamで配信開始
5月19日に掲載した記事でお伝えしたように,「Slayers X」はBig Z StudiosのCEOを務めるZane Lofton氏が,ほぼ1人で制作したFPSだ。開発は1998年に始まっていたのだが,完成間際にCD-ROMを紛失したせいで中断となり,数十年後に見つけたので開発を再開したというストーリーが用意されている。ただし,Zane氏は,2019年にリリースされたシミュレーションゲーム「Hypnospace Outlaw」の主人公であり,実在しない。CD-ROMの件もまた,事実ではない。
この「Slayers X」は,「Hypnospace Outlaw」の続編であり,またスピンオフという位置の作品となっているのだ。
またリリースには,「Slayers X」はZane氏(リリースによれば,別名「史上最高のゲームデザイナー」)が子供の頃,大好きだった「Katakylsm」というゲームのMODとして作ったが,母親がどこかにおいてしまってしまい開発が中断した……という話が書いてあり,もう何を信じていいのかよく分からない。
トレイラーにもあるように,本作は非常にレトロな雰囲気のFPSだ。家族や親友を殺害し彼のPCにハッキングまでしたサイコ・シンジケート(Psyko Syndikate)に復讐を誓ったZaneが,「ハックブラッド」(Hackblood)の研究で力を得て,シンジケートに戦いを挑むという物語が繰り広げられるらしい。
Steamのストアページを見る限り日本語には対応していないが,言語に頼るゲーム性ではなさそうなので,「Duke Nukem」や「Wolfenstein 3D」などが好きだという人はプレイしてみよう。
- 関連タイトル:
Slayers X: Terminal Aftermath: Vengance of the Slayer
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