プレイレポート
[プレイレポ]鉱山を掘って宝石を集めるブロックチェーンゲーム「Brilliantcrypto」でひたすら掘ってきた
本作ではゲームプレイを通じてマイニングを行う「Proof of Gaming」という仕組みを採用しており,それによって掘り出した宝石(NFT)の価値を証明し,持続可能なPlay to Earn(遊んで稼ぐ)の実現を目指している。
この仕組みでNFTである宝石にどのような価値を生み出すのか,今のところまだ未知数であり,その動向に注目したいところ。クローズドβテストでは,そのシステムの根幹であるゲーム部分を体験できたので紹介していこう。
「Brilliantcrypto」を始めると,まずはキャラクター作成から始まる。性別,体型,髪型,目や鼻の大きさ,肌の色など多種多様な設定項目を選択肢の中から選んだり,スライドパラメーターで調節したりして好きなように作成する形だ。
キャラクターを作るとAIによってプロフィールが自動的に作られ,これまでどうやって生きていたのかが語られる。これ自体にはフレーバーテキスト的な意味合いしかなさそうだが,自分が作り上げたキャラクターにバックボーンがあるのは面白い。
プレイヤー設定的にはBrilliantcrypto社に雇われた採掘者という形で,専用の部屋が割り当てられ,そこを拠点に鉱山に採掘しに行くことになる。
鉱山で採掘するには,まず鉱山を所有する必要がある。マップ画面から鉱山を見つけ出し,予想される宝石の大きさなどを勘案しつつ,採掘を始める鉱山を決定すると,宝石採掘の準備は完了だ。
鉱山へはボタン一つで到着。初めて所有する鉱山に降り立つと,そこには手つかずの山が見えるはずだ。採掘者であるプレイヤーは,ツルハシ一本といくつかのアイテムを使って,宝石を見つけ出していく。ツルハシはNFTアイテムで,CBTだと初めから所有しているが,リリース後は購入する必要がある。また,使い続けると耐久力が減るため,修理(CBTでは無料)する必要もあるという代物だ。
鉱山の地質は硬さに違いがあり,色で判別できるようになっている。初期状態では宝石を見つけ出す手掛かりもないので,露出している柔らかい場所を探して掘っていく。柔らかい場所は2回ほどツルハシで叩くと掘れるが,堅い場所では10回以上叩かないと掘れないためだ。
掘り進めていくと「EXPストーン」という鉱物が見つかることがある。これを入手していくと経験値が獲得でき,一定以上経験値を貯めると,鉱山のレベルが上がる仕組みだ。鉱山のレベルが上がると,Brilliantcrypto社から採掘アイテムを支給されたり,ツルハシの掘る力が上がったり,後述する宝石探知機の能力が上がったりする。経験値は岩を掘るだけでも貯まっていく。
レベルは重要な要素で,特にツルハシの掘る力が上昇すると,柔らかい場所だと2回たたく必要があったが,レベルが上がると1回で掘れるようになるので,採掘効率が格段に上がる。
また,支給される採掘アイテムには,堅さに関係なく,一定範囲を爆破し一瞬で採掘する「ダイナマイト」,高所に移動するための「はしご」,暗い鉱山内を照らす「ライト」がある。これらを使って掘り進めていくのだ。
ある程度掘り進み,堅い岩が目立ってくるようになると,前述した宝石探知機で,宝石を探し出す。レベルが低いうちは探知範囲が狭いので,堅い岩に張り付いて反応を探っていく。反応があると音が変わり,探知する場所を微調整しながら,宝石がありそうな場所に目星を付けて掘る。宝石はたいてい堅い岩の中にあるので,場所を特定しないと掘り出すのに苦労する。
宝石は青い鉱石に包まれており,見つければ一目で分かるはずだ。ツルハシを使って削り出すと宝石を入手できる――のだが,実は本作には価値ある「宝石」のほかに,「Brilliantstone」(輝石)と呼ばれる鉱石もあり,これも宝石探知機に反応する。鉱山には宝石は5個,Brilliantstoneが85個埋まっている。
今回のCBTでは宝石を5個掘り出したうえで,Brilliantstoneを掘り出した数によって報酬を得ることができるようになっていた。もちろん,宝石にも価値があり,クオリティの高い宝石を掘ると,その分報酬がもらえる。
埋蔵数を見れば分かると思うが,Brilliantstoneはそれなりに見つかるが,宝石はなかなか見つからない。その分,宝石を見つけたときはテンションが上がる。
なお,宝石は見つけたときはその価値が分からない原石の状態であり,一度拠点に戻って研磨する必要がある。研磨することで宝石の大きさや品質が分かるという仕組みだ。
宝石にはダイヤモンドやアクアマリンといった種類があり,大きさ(カラット)やクオリティで希少性が変わる。将来的には宝石をカッティングし,NFTジュエリーに加工できるサービスや,メタバースへのNFTジュエリーのコンバートを予定しているようだ。
ゲームプレイは「宝石を見つけ出して掘る」という極シンプルなもの。ひたすら無心で掘り続けて,貴重な宝石を貯めていくというゲームが好きな筆者は,それなりに楽しめた。とはいえ,CBTだと宝石を見つけたとしても所有し続けられるわけではないし,報酬が出るとはいえ,モチベーションを維持するのは難しい。
宝石にきちんとした価値が付与され,採掘することに意味を見いだせれば,発見したときの喜びも増していくはずだし,モチベーションにもつながるのではないだろうか。
現状,ゲームプレイを通じてマイニングする「Proof of Gaming」の仕組みで,NFTにどのような価値が生み出されるのかはわからないが,将来的に何らかの価値を得る可能性はあるのかもしれない。面白い試みであることはたしかなので,今後の展開に注目しておきたいところだ。
「Brilliantcrypto」公式サイト
- 関連タイトル:
Brilliantcrypto
- この記事のURL:
(C)Brilliantcrypto, Inc.