プレイレポート
[プレイレポ]育成を進めることでアイドルの歌とダンスが成長!「学園アイドルマスター」で葛城リーリヤをプロデュースしてみた
先日開催された「ニコニコ超会議2024」では,全体曲「初」(はじめ)のライブ映像や,ライバルアイドルたちの詳細などが公開された。また公式YouTubeチャンネルでは各アイドルの楽曲も配信されており,リリースに向けてのプロデューサーたちの期待も高まっている。
しかし数多くの動画が公開されているものの,ゲーム内容やシステムの詳細は,あまり明らかになっていない。
ゲームジャンルは「歌とダンスが上手くなるアイドル育成シミュレーション」と謳われているのだが,過去作とは違う雰囲気もあり,ゲームの内容が気になっていた人も多いのではなかろうか。
今回,リリースを前に本作をプレイする機会を得たので,実際のプロデュースの模様や,徐々に成長する魅力的なアイドルの姿をお届けしよう。
「学園アイドルマスター」公式サイト
初星学園を舞台に,プロデューサー科の主人公がアイドル科の生徒をプロデュース
本作でのプレイヤーの立ち位置は,アイドル養成学校「初星学園」の専門大学・プロデューサー科の生徒だ。そして,同学園の高等部でアイドル科に所属する候補生をひとり選んでプロデュースしていくことになる。
中・高だけでなく大学まで有するとは,かなり規模の大きい組織なのだろう |
プロデュース可能なアイドル科の生徒は9人いる。どの子も魅力的で,とてつもないポテンシャルを秘めていそうだ。
筆者が選んだのは,第一印象で最もビビッときて,ずっと気になっていた葛城リーリヤ(CV:花岩香奈)さん。正式サービスが始まったら,まず1番に育成をと決めていたので,事前レッスンも兼ねて先行プレイでもプロデュースすることにした。
発表されたときから一目惚れ! |
地道なレッスンがトップアイドルへの道
葛城リーリヤさんは,スウェーデンから来たアイドルの卵だ。歌やダンスの経験はなく,いつも自信なさげである。しかし,アイドルへの憧れを胸に単身日本の初星学園に進学してきたという,内に秘めた芯の強さとひたむきさは本物。それは,彼女の大きな魅力でもある。
さっそく,リーリヤさんの真っすぐで魅力的な瞳の輝きをご覧いただこう。
「学マス」の瞳の描写には,きっと誰もがハッとするだろう。深いきらめきが美しい |
年上の生徒であるプロデューサーのことを「センパイ」と呼ぶ,実に礼儀正しいリーリヤさん。そんなところも彼女が持つ良さのひとつ。
彼女から醸し出される“未来のトップアイドルになる人間のオーラ”に,プロデューサーである筆者はもちろん気づいているが,リーリヤさん本人は,いまいち自分の魅力を掴みかねているようだ。彼女の瞳に,ステージから見た満席のライブ会場という,最高の景色を映したい!!
スカウトしたアイドルを頂点へと導いていくため,まず「課題」に取り組んでみた。課題は,いろいろなお題を順に達成していくもので,さまざまな報酬が得られるほか,各機能やコミュが解放されていく。序盤はチュートリアルも兼ねており,こなしていくうちにプロデュースの流れが身についていく。
表示はロードマップ形式で見やすい。コツコツとアイドル道を突き進んでいく感覚だ |
メインコンテンツの「プロデュース」では,シナリオ「定期公演『初』(はじめ)」に挑めた。これは,初星学園アイドル科の成績上位者のみが立つことを許される同名のステージへ出演するため,試験合格を目指していくもの。正式サービス後は,ほかのシナリオが追加されるのかも気になる。
「プロデュース」は,前半のレッスン期間,中間試験,後半のレッスン期間を経て,最終試験に挑む流れとなる。
各試験では,「初」への出演を目指すライバルの生徒たちとパフォーマンスで対決することに。それまでに「ボーカル」「ダンス」「ビジュアル」という3つのパラメータを育て,合格できる水準までに仕上げておく必要がある。試験までにどうスケジュールをこなしていくかは,プロデューサー次第だ。
アイドルに足りていないパラメータを教えてくれる |
パラメータを上げるための「レッスン」では,設定されたターンごとに,3つのスキルカードからひとつを選択して,レッスン目標を達成していく。
スキルカードは,パラメータを上昇させる効果のある“アクティブ”,レッスン補助の効果がある“メンタル”,デメリット効果を持つ“トラブル”などさまざまな種類がある。複数の役割を持つカードもあるので,育成にうまく活用したい。
スキルカードを使用すると体力を消費する。この体力には,優先的に消費される「元気」というパラメータもあり,こちらはカードの効果で増やせる。
効果の高いカードは使用する体力も大きい傾向なので,体力(元気)との兼ね合いを考えつつ選択していく必要があるのだ。ちなみにカードを選ばずにいると,おすすめのカードが光る。初めのうちは,それを参考にしておくといい。
育成方法は少し複雑。チュートリアルとヘルプもあるが,プレイを繰り返しながら覚えていくのもあり |
アイドルには,それぞれプロデュースの方向性を示す「プラン」が設定されている。プランは“センス”と“ロジック”の2種類があり,登場するスキルカードやアイテムの種類が異なる。ちなみにリーリヤさんは“ロジック”のアイドルだ。
センスは,パラメータ上昇量を50%増加させる“好調”,1ポイント増加するごとにパラメータ上昇量を1増加させる“集中”の効果がついたカードと,それを補助するアイテムが登場する。
そしてロジックは,ターン終了後,1ポイントにつきパラメータを1上昇させる“好印象”,1ポイントごとに元気の増加量も1増える“やる気”の効果がついたカードと,それを補助するアイテムが登場する。
簡単に言えば,センスは“好調”と“集中”でパラメータ上昇量を増やしていき,タイミングを見計らって一気にポイントを稼ぐタイプで,ロジックは“好印象”と“やる気”でターン終了後に上昇できるポイントの量をじわじわと増やしていくタイプとなっている。このように,プランによって育成の進め方が大きく違ってくるのだ。
レッスン以外のスケジュールとして,便利なアイテムをもらえる「活動支給」,体力を回復したりカードをもらえたりする「おでかけ」,体力を消費してパラメータ上昇とスキルカード獲得ができる「授業」,Pポイントを使ってスキルカードやアイテムの交換,スキルカードの強化や削除をできる「相談」などがある。こちらも適宜活用していこう。
レッスンの目標数値を達成するために,これらの特性・効果を踏まえたうえで育成の流れを組み立てるのが,プロデューサーの腕の見せどころ。
発生するレッスン内容は週によって違うのだが,パターンは決まっているので,プロデュースを繰り返すうちに,先の予定を見越した戦略が立てられるようになっていく。
プロデュース時には,さまざまなコミュも発生する。これは,編成したサポートカードに対応したコミュだ |
映像コンテンツの「初星コミュ」は,ゲーム本編のアイドル育成とは別のシナリオだ。課題を進めていくと徐々に解放されていく |
最終週は追い込みレッスン! 選んだレッスンを中心に,パラメータが大きく上がる |
試験は,観客の生徒が見守るなか学内の広場で行われる。リーリヤさんの輝きを届けられるよう,プロデューサーも頑張らなくては! |
プロデュースに関係する要素が多いため,初めてのプレイで効率のいい育成を見つけ出すことは難しいだろう。筆者の場合,3周目でやっとコツを掴んだ感じだ。
先ほども書いたが,説明を見て分からないところがあっても,プレイを投げ出したりしないで,ひとまず体当たりでプロデュースしてほしい。「新米Pとアイドルが手探りでトップを目指している試行錯誤の日々」という感じがして悪くないし,プロデューサーとしての戦いかたが分かってくると,俄然面白くなってくるからだ。
実力と親愛度で進化するライブ,経験を残し実力をアップさせるメモリー
中間試験も最終試験も,3位以内で通過できれば合格だ。そして最終試験の順位と,プロデュース中のアイドルの親愛度に応じて,最後に見られるライブの内容が変化する。
筆者の場合,最初のプロデュースでは最終試験には通ったものの,順位は3位とギリギリの成績に。リーリヤさんとの親愛度も低かったため,下の画像のようなライブとなった。
ライブ中は20枚まで写真撮影ができる。6つのカメラアングル,カメラの距離,グリッドや歌詞の表示・非表示の選択などもリアルタイムで操作できる |
初ライブでのリーリヤさんは,ずっと困っているような表情だった。ダンスのアクションは小さいし,歌も仕上がっておらず,無理をして息切れをしているように見える。
正直,見ていてハラハラした。だが,今の彼女の精一杯がここに詰まっていると思うと,一瞬たりともライブから目が離せなかった。
肩で息をしつつ,悔しさを滲ませて終えたライブ。「もっと練習しなきゃ」と呟いたリーリヤさんのか細い声に,プロデューサーである筆者の心はギュっと締め付けられた |
プロデュース終了後には,プレイ結果に応じた内容の「メモリー」が生成される。メモリーは,プロデュース時に編成することで,さまざまな良い効果をもらたしてくれる。またコンテストでは,そのメモリーが持つパラメータやスキルカード,アイテムを使用できる。
引き継げるアイテムなので,繰り返しプレイすることで経験を積み重ね,次回のプロデュースに生かしていく。これが本作のプレイサイクルとなっている。
そう思うと,この苦い経験も貴重な経験なのだ。決して無駄ではないのだと!
ライブ中に撮った写真から,メモリーとして残すものを選ぶ。1枚も撮らなくても,20枚に届かないぶんは自動で撮影してくれるので,ライブ観賞に集中することもできる |
たとえ試験に不合格となっても,プロデューサーとアイドルだけのライブがレッスン室で行われ,メモリーが生成される。この悔しさを明日の糧にして,次回はもっと輝くのだ |
ちなみに,より高い順位,より素晴らしいパフォーマンスを目指して何度もプロデュースを重ね,ついに最終試験1位となったときのライブがこちらである。
動画でお見せできないのが残念だが,歌声は伸びやかになり,パフォーマンスの技術も向上し堂々としているのが,画像を見ただけで感じられるはず。前のめりに撮りすぎて,アップの構図が多すぎる点はご容赦いただきたい。
リーリヤさんの輝きが眩しすぎて,シャッターを押す手が震えた。ものすごいアイドルが誕生する瞬間に,私は立ち会っている! |
ここにたどり着くまでにはたくさんのレッスンと,たくさんの出来事があった。うまくいかない歯がゆさや悔しさを乗り越えて,今リーリヤさんは堂々と舞台に立っている。
あんなに自信がなくて,いつも困ったような顔をしていたリーリヤさんが,積み重ねてきたものを実力と自信に変えて,ステージを楽しんでいるのだ。強く美しく爽やかで,挑むような彼女のパフォーマンスを,全世界の人々に見てほしい。
みなさん,この人こそが,うちの自慢のアイドル,葛城リーリヤです。どうぞよろしくお願いいたします!
プレイを繰り返していくごとに,メモリーに保存されたリーリヤさんの表情は“アイドル”になっていく。徐々に成長していく姿が保存されていくメモリーは,プロデューサーの想い出のアルバムでもあるかもしれない。
今回の体験プレイで何度もプロデュースを重ね,リーリヤさんのライブを何回も見て気づいたことがある。
プレイ前,アイドルの成長の段階は,未熟→そこそこ上手→プロ級,と3種類くらいなのかなと予想していたが,実際はかなり細かく設定されているようなのだ。
いきなり上手になるのではなく,ロングトーンが前よりできている,前よりも表情管理ができてきた,徐々に音程が正確になってきているなど,さまざまなポイントのクオリティが少しずつ上がっていき,ハイクオリティなパフォーマンスに近づいていく。
こういうところにも,アイドルが具体的な目標を掲げ,努力を積み重ねてきたことが感じられ,とてもリアルに感じられた。
2024年5月16日にサービスを開始する「学園アイドルマスター」。あなたと,あなたがプロデュースするアイドルの物語は,いったいどんなものになり,どんな景色を見ることができるのだろうか……。ちなみに筆者は,リーリヤさんをもっと大きな舞台へと羽ばたかせたいと思っている。
「学園アイドルマスター」公式サイト
- 関連タイトル:
学園アイドルマスター
- 関連タイトル:
学園アイドルマスター
- この記事のURL:
THE IDOLM@STER& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.
THE IDOLM@STER& (C)Bandai Namco Entertainment Inc.