異端審問官操作ADV「Inkblood」，Steamストアページを公開。自律馬車で各地を巡り，邪教の痕跡を追う

　CRITICAL REFLEXは，「Ministry of Broadcast」を手掛けたインディースタジオHey Bird!の新作「Inkblood」（PC）を発表し，あわせてSteamストアページを公開した。リリース時期は2026年を予定している。


　本作の舞台では，住民たちが惨殺され，冒涜的な儀式跡が残される事件が発生した。教会は邪教の関与を疑い，行方不明となった前任者に代わる存在として，主人公を新任の異端審問官に任命する。


　しかし主人公は審問官であると同時に囚人でもあり，馬車から降りることを許されていない。代わりに，馬車には高度な操作機器が搭載されている。なかでも過去を映し出す「残響鏡」は強力なツールで，事件現場の過去の断片を可視化し，状況を探ることができる。


　プレイヤーは気になる人物や場所，物品に撮影して，事件簿に記録していく。こうして集めた情報を関連づけ，仮説を構築していくという流れだ。推理がまとまったら監察官に連絡を入れて，次の指示を仰ぐことになる。


　また，背中にマップの刺青を彫った御者も同行する。その背中に気になる場所を示せば，目的地に移動してくれる。


　グラフィックスは絵本のように柔らかく緻密でありながら，マップの刺青の設定や異端捜査のテーマが重くのしかかり，全体としてどこか不穏で不気味な雰囲気を醸しだしている。ディストピアテーマの傑作「Ministry of Broadcast」を作り出したHey Bird!の新作であるだけに，物語への期待が高まるところだ。