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任天堂,2014年第1四半期の決算を発表。「マリオカート8」282万本売り上げるも黒字復帰ならず
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印刷2014/07/30 17:19

業界動向

任天堂,2014年第1四半期の決算を発表。「マリオカート8」282万本売り上げるも黒字復帰ならず

 2014年7月30日,任天堂は2014年第1四半期の決算を発表した。これは,2014年4月1日から6月30日までの3か月間の業績をまとめたものとなる。売上高は,746億9500万円,営業利益は−94億7000万円,純利益は−99億2400万円となった。746億9500万円は,第1四半期のものとしては近年で最低の売上高となる。

 3DSで「星のカービィ トリプルデラックス」「トモダチコレクション 新生活」の海外版やWii Uの「マリオカート8」が好調だったものの,販売費・販管費が上回り,大きな損失を出している。そのほか,欧州事業所のレイオフに関連すると思われる事業再編費が特別損失として14億円計上されており,四半期末時の対ユーロレートのためか,為替差損が50億円発生している。

 今期の目標は黒字転換ということで,3DSとWii Uともにハードウェアの逆ザヤがなくなり,大型ソフトがラインナップされたこともあって期待された第1四半期だが,任天堂自体の大型タイトルに続くものがなく低水準に留まっている。今四半期にミリオンを達成した同社タイトルはWii Uのマリオカート8のみと,3DSタイトルが入っていないのがやや気になるところ(昨年同四半期は3DSタイトル3本)。E3ではそれなりの存在感を示していたので,年末に向けた展開に期待したいところだ。

任天堂IRページ

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