インタビュー
[インタビュー]マイクで吠えて勝負する対戦ゲーム「ワンワンバトル」,着想は近所の公園で見た犬の喧嘩ーー開発者M.Katsu氏に聞く
犬になりきり,吠えて勝つ。マイクに向かって本気で吠え合う対戦ゲーム「ワンワンバトル」公開https://t.co/mWXv0mBhFW
— 4Gamer (@4GamerNews) April 7, 2026
かわいらしいパピーから伝説の狂犬まで一戦交え,ラストボスを倒せば「犬道の覇者」となる pic.twitter.com/41VZqCHZKR
先日発表された「ワンワンバトル」(PC)は,ボタン操作ではなく,マイクを通じて犬の鳴き声を発することで攻撃を繰り出すという,前代未聞の発想が特徴の対戦ゲームだ。発表直後から大きな反響を呼び,プレイヤーの関心を席巻してきた。そのインパクトはすさまじく,4GamerのXアカウントが投稿した本作の紹介ポストは瞬く間に拡散され,驚異的な1300万インプレッションを突破している。
犬になりきり,吠えて勝つ。マイクに向かって本気で吠え合う対戦ゲーム「ワンワンバトル」公開
マイクに向かって吠えるというユニークな操作で戦う新作タイトル「ワンワンバトル」が発表された。プレイヤーは犬になりきり,声の大きさと回数で勝敗が決まる“吠えバトル”に挑む。ゲームモードが複数用意されており,オンライン対戦にも対応する。
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早期アクセスは2026年5月1日にSteamで開始予定だ。配信との相性の良さもあり,複数のストリーマーがその可能性にいち早く目をつけており,リリースを前に期待が高まりつつある。
4Gamerでは,本作を手がける開発者M.Katsu氏にメールインタビューを実施した。「なぜ犬だったのか」という素朴な疑問をはじめ,開発の経緯やコンセプトの背景について話を聞いている。
4Gamer:
「ワンワンバトル」は,発表してから大きな話題を集めていますが,現在の率直なご心境と,発表前からの変化についてお聞かせください。
M.Katsu:
正直に言うと,まだ実感が追いついていません。最初にSteamに公開した時は,友人が何人か見てくれればいいなくらいの気持ちでした。それが4Gamer様をはじめ複数のメディアに取り上げていただき,ウィッシュリストが数千件を超えたと知った時は手が震えました。
発表前は「こんなゲーム誰が遊ぶんだろう」と不安でしたが,今は「期待に応えなきゃ」というプレッシャーと,「やっぱりこのゲームは面白いんだ」という手応えが入り混じっています。
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4Gamer:
奇想天外な発想ですね。いろいろお聞きしたいのですが,まず本作を制作されたきっかけを教えてください。
M.Katsu:
近所の公園で犬同士が吠え合っているのを見たことがきっかけです。お互い全力で吠え合っている姿が真剣なのに面白くて,「これをゲームにできたら楽しいかなぁ」と思いました。
4Gamer:
犬の散歩中,ほかの犬と喧嘩したことがきっかけかと勝手に推測しました(笑)。差し支えなければ,犬を飼っていらっしゃる場合は犬種をお聞かせください。
M.Katsu:
現在は飼っていないのですが,小さい頃に祖父母の家で柴犬を飼っていました。人が大好きで寂しがりな一面もあり,家族や近所の皆で可愛がっていました。
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4Gamer:
なるほど。本作ならではの特徴や魅力はどのような点でしょうか?
M.Katsu:
「声を出す」という行為自体が楽しいことです。ゲームの勝ち負けに関係なく,全力で吠えた後は不思議と笑顔になります。また,すべての操作をマイクだけで完結できる「ワン操作※」(現在テスト中)も特徴です。メニュー選択もワンの回数で操作できるので,将来的にはキーボードに一切触れずに遊べるようにしていきたいと考えています。
※「ワン操作」は音声によってメニュー操作を行う機能。「ワン!」1回で決定,2回でカーソル移動,3回でキャンセルといった操作が割り当てられている。
4Gamer:
配信との相性が良いシステムに見受けられますが,実際に数人の配信者も本作の存在に気づき,配信を予定しているようです。開発段階で配信を意識された点はあったのでしょうか?
M.Katsu:
正直なところ,配信との相性は全く考えていませんでした。そもそも注目されるなんて一切思っていなかったので,今の反響には驚いています。
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4Gamer:
マイクを使って犬の鳴き声でバトルするというユニークな仕組みは,どのような発想から生まれたのでしょうか?
M.Katsu:
先ほど申し上げたとおり,公園で犬の吠え合いを見た時に閃きました。当時趣味で作っていた連打で遊べる綱引きゲームを軸に,お互いの声の圧で相手を押し返すという体験をそのままゲームシステムに落とし込みました。
4Gamer:
これまでにゲーム開発のご経験はありますか。また,開発体制について教えてください。
M.Katsu:
完全な個人開発です。ゲーム開発の経験はありませんでした。プログラミングもイラストも専門的に学んだことはありません。プログラミングは独学で行い,AIの活用が盛んな昨今,複雑なコーディングについてはAIツールの力を借りています。イラストなどもAI生成を活用しています。エンジンはGodot 4を使用しています。
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4Gamer:
なるほど。個人開発となるといろいろと苦労されるところが多そうですが,特に苦労された点があれば教えてください。
M.Katsu:
マイクの音声認識です。プレイヤーの環境はそれぞれ違うので,マイクの種類,部屋の環境音,BGMの回り込みなど,あらゆる条件で安定して「ワン」を検出する必要があります。キャリブレーション(環境音の自動調整)の仕組みは何度も作り直しました。今でも調整を続けています。
4Gamer:
かなりユニークなゲームですが,影響を受けた作品やアイデアがあれば教えてください。
M.Katsu:
ゲームシステムとしては特定の作品から影響を受けたというよりも,公園の犬から直接着想を得ました。アートスタイルについては,温かみのある手描き感と吠え顔のギャップを大切にし,色鉛筆で描いたような質感を目指しました。
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4Gamer:
最後に,プレイヤーに向けたメッセージをお願いいたします。
M.Katsu:
難しいことは何もありません。マイクに向かって「ワン!」と吠えるだけです。恥ずかしがらずに全力で吠えてみてください。きっと笑顔になれます。5月1日のリリースを楽しみにお待ちいただければ嬉しいです。
4Gamer:
ありがとうございました。
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