プレイレポート
VR ZONEの新アクティビティ「ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空」レポート。夜のお台場上空でUCガンダムとシナンジュが激突
ニュータイプ並みに勘の鋭い人であれば,9月24日がお台場の「実物大ユニコーンガンダム立像」が正式にお披露目となった日であることに気づいただろう。お台場と新宿で同時に「機動戦士ガンダムUC」の新コンテンツが登場したのだ。
「ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空」に使われているVR機器や体感筐体は,前作「ガンダムVR『ダイバ強襲』」と共通なので,VR ZONE SHINJUKUではどちらか好きなほうを体験できるようになっている。
ガンダムの手の平に乗ってモビルスーツ同士の戦闘を間近で見る。こうした基本的な流れは前作と同じだが,その体験はまるで違っていた。
アクティビティはお台場ダイバーシティ東京プラザの前に立つユニコーンガンダムを見上げているところから始まる。そこでシナンジュの襲撃を受けて,バナージ・リンクスが操縦するユニコーンガンダムの手に乗り,モビルスーツ同士の戦闘を眼前で体感することになる。
ユニコーンガンダムの手の平に乗ると,胸の位置まで持ち上げられる。この段階で「うわっ,高い!」という感覚になるのは前作と同様。さらにここからバーニアをふかして高く飛び上がり,空中戦に突入していく。高度が上がるときにはかなりの浮遊感があり,筆者は思わずユニコーンガンダムの指にしがみついた。
このとき,送風機から風が送られているので,空を飛んだり移動したりしている感覚になる。前作はヒーターによってビームサーベルの熱が感じられるようになっていたが,今回は風によってお台場上空の雰囲気が再現されているというわけだ。
何度も後ろを振り返ったのは,やっぱりユニコーンガンダムの顔を見たいから |
まじまじと眺めていると,目の前にシナンジュが迫る! |
今回は「夜のお台場」が舞台になっているため,周りを見渡すとフジテレビやレインボーブリッジが見える。目を凝らすと道路には自動車も走っており,現実の世界にモビルスーツが現れたことを実感する。
フル・フロンタルが駆るシナンジュの動きは速く,あちらこちらへとギュンギュン飛び回っては目の前に現れてビーム・サーベルを振り下ろす。対するバナージのユニコーンガンダムもビーム・マグナム(これが想像以上に大きい!)が撃つと……。この戦いの結末は,ぜひVR ZONE SHINJUKUに足を運んで確めてほしい。
戦いが終わると元の場所に戻って,再びお台場に降り立つ。ここですぐに振り返ると,ユニコーンモードに戻る変形シーンを見られるので,ガンダムファンはお見逃しなく。
至近距離で繰り広げられるモビルスーツの戦闘は大迫力で,その巨大さが全身を通じて伝わってきた。こうした感覚はVR HMDに映し出される映像だけで生まれるものではなく,体感筐体(椅子や床全体)の振動や上下動との相乗効果で演出されるものだ。ロケーションベースのVR施設でなければ,体験できない感覚と言える。
興奮したり,冷や汗をかいたりした後に,コヤ所長こと小山順一朗氏,タミヤ室長こと田宮幸春氏に話を聞くことができた。
「ガンダムユニコーンVR 激突・ダイバ上空」の開発がスタートしたのは,今年に入ってからだそうだ。昨年の段階でお台場にユニコーンガンダム立像が登場することは分かったいたものの,どんなポーズでどのモードで立っているのかが不明だったため,それを待ってから着手したという。
また,ユニコーンガンダムは全身が光るという特徴があるので,アクティビティの舞台を「夜のお台場」に決めたとのことだ。
今回,稼働開始日の翌日に取材したのだが,お客さんの反応は「ガンダムを知っているお客さんほど,『ガンダムVR』にするか『ガンダムユニコーンVR』にするか悩んでいます。初代もいいけど,ユニコーンも捨てがたい,みたいな」(田宮氏)とのこと。確かにその気持ちはよく分かる。
ただ,VR ZONEには若いカップルも多く,「ガンダムをよく知らないお客さんは,『ガンダムユニコーンVR』のほうは夜のお台場を飛びます,と説明するとそちらを選びますね(笑)」(田宮氏)。“夜のお台場”“空を飛ぶ”といったフレーズが,お客さんの心をつかんでいるようだ。
さらに,「ガンダムユニコーンVR」は空中戦ということで,前作以上の酔い対策が必要だったという。お台場の立像はフジテレビやレインボーブリッジに背を向けているので,そのままではお台場らしい光景が見えない。そのため,戦闘時にユニコーンガンダムの向きが変わっているのだが,シナンジュが近づいてきた瞬間,視界を制限してから回している。そうすることで,酔いを回避しているとのことだ。
VR ZONE SHINJUKUでは11月10日(金)より「機動戦士ガンダム 戦場の絆 VR PROTOTYPE Ver.」の期間限定テストが予定されている(関連記事)。「ガンダムユニコーンVR」とは異なるタイプの体験にも期待したいところだ。
また,「機動戦士ガンダムUC」に関しては,お台場の立像と「ガンダムユニコーンVR」のほかにも新プロジェクトが来春に発表予定だという。こちらも注目せざるをえない。
VR ZONE SHINJUKUの「ガンダムユニコーン VR 激突・ダイバ上空」アクティビティ紹介ページ
VR ZONE SHINJUKU 公式サイト
- この記事のURL: