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ケイブ,「モンスターストライク」のでらゲー買収を発表。スマホ向けタイトルの開発を加速
1994年6月に設立されたケイブは,「怒首領蜂大往生」「虫姫さま」「ケツイ〜絆地獄たち〜」といったシューティングゲームのヒット作を開発したゲームメーカーで,PCやコンシューマ機,ブラウザ,スマートフォン向けにも多数の作品を提供している。
株式会社でらゲーの株式取得(子会社化)に関するお知らせ(pdfファイルが開きます)
現在の収益の柱は,2015年4月にサービスを開始した「ゴシックは魔法乙女〜さっさと契約しなさい!〜」で,2021年12月1日〜2022年2月28日の第28期第3四半期では,売上高構成比率の34%以上を占める主要タイトルに成長した。
しかし,すでに7年が経過した作品でもあることから,新たな収益源となるタイトルの開発およびリリースが必要不可欠であると判断。「ロード・オブ・ダンジョン」や「三極ジャスティス」「デビルブック」といったゲームをリリースしたが,早期にサービス終了という結果に終わった。
こうした状況から,収益源の獲得のためには企業買収という手段を選択することが最も有効で確実な方法であると考え,でらゲーの買収を至ったとのこと。3月19日に掲載した記事でお伝えしたように,ケイブは,でらゲーおよびテレビ朝日との共同出資で「スマートフォンゲーム製作委員会」を設立した経緯があり,また,ケイブの代表取締役社長である秋田英好氏が,でらゲーの役員を兼任していることや,でらゲーにはケイブの取締役である岡本吉起氏を良く知る人材も多く,人的な信頼関係も期待できたことなども,でらゲー買収の理由として挙げられている。
でらゲーは,代表作である「モンスターストライク」(iOS / Android)で知られる,スマートフォンゲームの開発運営で実績のあるメーカーだ。発表では,でらゲーの売上規模や知名度がケイブより高いため,でらゲーの取締役や従業員,外部協力者に対してストックオプションを発行することも述べられている。詳しくは,ケイブのIRサイトを参照してほしい。
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