プレイレポート
「アクウギャレット」や「あすか120%」のexA-Arcadia版が出展。AEPO2024に展示されていた新作ビデオゲームを紹介
exA-Arcadiaは,2019年に発売された汎用アーケードシステム基板だ。ネットワーク接続不要で,ROMカートリッジを交換することで複数のゲームタイトルを稼働させられるという特色を持ち,これまでにアーケードスティック+ボタンで遊ぶタイプのアクション,シューティング,対戦格闘などの作品を数多く発売しており,アーケードゲーマーの支持を獲得している。
ビデオゲームの出展が少なくなってきているアミューズメント エキスポだが,同ブースには,実に20作以上のexA-Arcadia対応タイトルがプレイアブル出展され,初日のビジネスデイ,2日目のユーザーデイともに,来場者を楽しませていた。本稿では,そのなかから近日稼働予定の注目作を紹介したい。
また,YouTubeのexA-Arcadia公式チャンネルでは,AEPO2024開催前に,「AMUSEMENT EXPO 2024 特集」が配信されており,プレイアブル出展されなかった新作の情報も紹介されている。今後の展開を詳しく知りたい人は,配信アーカイブをチェックしてほしい。
exALive 2024年11月13日(水)AMUSEMENT EXPO 2024 特集
https://www.youtube.com/live/SzKQz5nnuuk
「exA-Arcadia」公式サイト
アクウギャレット EXA LABEL
「アクウギャレット EXA LABEL」は,敵弾の速度やステージ道中の演出などに東亜プランのエッセンスを感じる縦スクロールシューティングだ。オリジナルは1996年に発売された「アクウギャレット」で,本作は現代向けに遊びやすく改良されたものとなる。
「BATSUGUN EXA LABEL」などのシューティングゲームで見られる,情報量の多い画面※が採用されており,生まれ変わった「アクウギャレット」を楽しめた。また,元開発スタッフだった漫画家の井上淳哉氏が制作に関わっており,同氏はキービジュアルに加えて,ゲーム内のオープニングも新規に描き下ろしている。
製品版ではEXA LABELモード,オリジナルモードの2種類が収録され,それぞれにスコアアタックモード,極難易度が用意されているため,合計6つのゲームモードでプレイできるようだ。
※ショットの種類やレベルなど,攻略に役立つ情報が画面の上下に表示されている
EARTHION EXA LABEL
作曲家でゲームクリエイターの古代祐三氏が設立したエインシャントが2024年にメガドライブほか,家庭用ゲーム機向けに発売を予定している横スクロールシューティング「EARTHION」(アーシオン)のアーケード版が「EARTHION EXA LABEL」だ。
自機の操作には,アーケードスティックとメインショットとサブウェポン,サブウェポン切り替えの3種のボタンを使用する。
小型の敵機が大量に出現する場面ではワイドショット系を,硬い敵にはレーザーや火炎放射器のような高火力の武器を,といった具合に状況に応じてサブウェポンを切り替えていく戦略性が楽しそうなタイトルだ。ボムのような緊急回避手段はないようだが,自機には時間経過で回復するシールドが備わっているため,機体の生存能力は高め。
令和にあえてメガドライブで発売される新作シューティングということで,ステージ間の演出や背景の描き込み,拡大縮小を駆使しながら現れる敵機といった,映像の美しさと演出のこだわりは特筆しておきたいポイントだ。そしてプレイヤーを盛り上げる作中のBGMは,もちろん古代祐三氏による作曲となる。
カンブリア・ソード ANOTHER CRY
「カンブリア・ソード ANOTHER CRY」は,VAGUES GAMESが制作したPC向け横スクロールシューティングのexA-Arcadia版だ。タイトルからも分かるように,自機や敵機にカンブリア紀の古代生物が採用されている。
出撃前に複数の組み合わせから選べるパワーアップシステム,ぶつかると機体を失う地形ギミック,選んだルートによって難度が変化するステージ,敵から伸びる触手の動き,レーザーの軌道など,さまざまな要素から往年のシューティングゲームへのリスペクトが感じられるタイトルだ。
なお,オリジナル版から自機のバリエーションが増加しているなど,ゲームボリュームが増しているようだ。
ジャムジャムジェリー エクサレンテ
「ジャムジャムジェリー エクサレンテ」は,ポップな雰囲気とは裏腹に,大量の敵弾が画面を覆いつくすタイプのいわゆる弾幕系シューティングゲームだ。2人同時プレイも可能。
ショットとレーザー,それぞれに個別のボタンが用意されており,硬い敵にレーザーを当ててダメージを与えていると,一定のタイミング(体力バーを1本削りきるなど)で敵弾が宝石(得点アイテム)に変化し,一気にスコアアップが狙える。
また,背景の作り込みや敵のリアクションなども凝っており,ゲームプレイ中に確認するのはなかなか難しいが,眺めてみるとなかなか楽しい。
あすか120%エクサレント
「あすか120%エクサレント」は,1990年代にリリースされていた対戦格闘ゲーム「あすか120%」シリーズをアーケードゲーム化した作品で,「あすか120%ファイナル BURNING Fest.」がベースとなっており,シリーズ全作品のプレイアブルキャラクターが登場している。
本作は,発売後にアンオフィシャルで調整されたという最終版「リミテッドオーバー」で採用されていたシステムや新技が追加されているそうで,新しいゲームバランスで対戦を楽しめる。
デモンブライドexAGAIN
「デモンブライドexAGAIN」は,エクサムの対戦格闘ゲーム「デモンブライド」をexA-Arcadia向けに調整した作品だ。操作には,レバーと弱攻撃,強攻撃,射撃,ダッシュの4ボタンを使用するが,ダッシュボタンを使った移動の自由度が高く,縦横無尽に動き回れるのが魅力となっている。
「exAGAIN(エクサゲイン)」と銘打たれた本作では,トレーニングモードが追加されるほか,オリジナル版の開発スタッフや現役プレイヤーの意見を取り入れた対戦バランスの調整などが行われる予定とのことだ。
バニーボンバーブラスト!
「バニーボンバーブラスト!」は,お尻からうんち爆弾を放つウサギ,あるいはネコを操作してステージクリアを目指していく固定画面アクションゲームだ。ウサギ(ネコ)は地面を掘り進むことができ,うんち爆弾やステージ内のギミックなどを使ってステージ内を徘徊するすべての敵を消滅させるとクリアとなる。
ゲームモードは最大30ステージ遊べるブラストモードと,10ステージの総得点を競うスコアアタックモードのふたつで,2人同時プレイにも対応。筐体のモニタが縦画面,横画面のどちらでも問題なくプレイできるという,オペレーターにとってありがたい仕様のゲームでもある。
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「exA-Arcadia」公式サイト
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