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「リネージュII クロニクル4」ついに開始:注目の新要素をチェック
さて,先日我々は,エヌ・シー・ジャパンにお邪魔し,クロニクル4が実装されたテストサーバーで試遊する機会を得られた。その成果は,2月3日に掲載したスクリーンショット集という形で,取り急ぎお伝えしたのだが,今回は,クロニクル4の「見どころ」を,ダイジェスト的に紹介していこうと思う。週末ゲーマーや,忙しくてなかなかアップデート内容が確認できなかったという人は,ぜひともご一読を。
なお,クロニクル4の詳細については,すでに公式サイト上にアップデート内容が公開されているし,4Gamerでも複数回にわたって紹介しているので,割愛させてもらう(すでに韓国の情報サイト由来の情報を得ている人も,決して少なくはないだろう)。アップデート内容の詳細については,公式サイト内のお知らせや,特設サイトをチェックしてほしい。今回は,そこまでマメに情報をチェックしていない人,「どうせ大規模アップデートなんて超上級者向けでしょ?」などと思っている人に向け,いくつかの要素を紹介していこう。
→クロニクル4最新スクリーンショット集は「こちら」
→クロニクル4アップデート記念イベント記事は「こちら」
→公式サイト内特設ページは「こちら」
→公式サイト内アップデートのお知らせは「こちら」
■新規プレイヤーや初心者に嬉しい変更点も
以前から噂されていたとおり,リネージュII史上最大規模のアップデート「クロニクル4」は,主に上級者(高レベルキャラクター)向けのアップデートとなる。最大のポイントである「英雄」「ノーブレス」「三次職業」「Sグレード装備」「新規マップ」などは,いずれも,極めて高レベルなキャラクターを所有していなければ,楽しめない仕様となっている。
とはいえ,クロニクル4が「初心者/中級者にとって面白みのない」アップデートというわけではない。多くのプレイヤーにとって,上級者向けの仕様は「やりがいのある目標」と映るだろうし,ユーザーインタフェースの変更や冒険者組合の実装,ゲーム録画機能の追加,フィッシングシステムの導入などなど,リネージュIIをさらに楽しく,より快適にする新仕様が,多数盛り込まれているのだ。
中でもフィッシングは,アデナ(ゲーム内通貨)に多少の余裕があれば,初心者から上級者まで楽しめる新要素。その名のとおりミニゲーム仕立ての「魚釣り」なのだが,釣り上げた魚は,インベントリ内でダブルクリックすると,一般制作材料や特殊アイテムに変化することがある。一般制作材料は,ポーションやアクセサリ,染料といったアイテムを制作するために必要なもので,個人商店での売買も(相場はタイミングやサーバーによって変わるだろうが)可能だ。
特殊アイテムは,フィッシング用NPCである「釣り場組合員」を通じて,「漁獲の証」に交換してもらえる。これは,「エキスパンド コモン クラフト」「エキスパンド トレード」「エキスパンド インベントリ」「エキスパンド ストレージ」といった共用スキル(すべての職業が習得/使用可能なスキル)を覚えるために必要なものなので,その価値はなかなか高い。
また,なにが入っているか分からない「宝箱」や,モンスターが釣れることもあるという。しかしこのフィッシングシステム,ミニゲームとしてはかなり手強く,テストサーバーで数十回ほどチャレンジしても,釣果は1匹という結果に終わってしまった。コツをつかむにはそれなりの練習が必要なので,まずは安めの釣り竿(ノングレードの竿で3万6000アデナ,Dグレードの竿で12万アデナ)を手に入れ,腕をみがくといいだろう。
クロニクル4の実装によって,キャラクターのレベルキャップは78となり,三次職業,ノーブレス,英雄,Sグレード装備といった目標が新たに生まれた。クロニクル3までのレベルキャップである75を達成し,すでにサブクラスへの転職を済ませている人(あるいは,それに近い位置にいる人)は,上記のような目標を目指し,狩りやクエストに大忙しの日々を送ることになるだろう。
しかし,多くのプレイヤーにとって,上記のような新仕様は,夢のまた夢。サブクラスどころか,レベル70に達していない人や,B〜Aグレード装備を購入することも難しいという人が多いはずだ。
そんな中級者以降のプレイヤーにとっても,クロニクル4は大きな恩恵を与えてくれる。新マップである「ゴダード」「ルウン」領地や,そこに点在するダンジョンなどは,エキサイティングな狩り場としてプレイヤーを楽しませてくれる。
なぜなら,それらの場所に出現するモンスターも当然高レベル(レベル78のキャラクターから見て,薄青〜黄色の)なので,高レベルプレイヤーの主要狩り場となることは必至。だが,そうなることで,中級者の適正狩り場から「高レベルプレイヤーキャラクターがいなくなる/少なくなる」わけだから,多くの人がより快適に,経験値稼ぎができるようになるはずだ。また,新マップで得られる材料や新たなコア(装備製作の核となる刀身やパーツ)により,ゲーム内経済にも大きな変化が訪れるだろう。
このように,単に「新エリア実装」といっても,MMORPGというジャンルにおいては多岐にわたる影響が出るので,新エリアに関する評価が出されるのは,当分先の話になりそうだ。しばらくはパッチなども当たるだろうし,観光気分や怖いもの見たさで,より広くなったゲーム内世界を旅してみることをオススメする。
■さらなる「強さ」を目指せる,「スキルエンチャント」にも注目
上級者向けの新仕様の中でも,「スキルエンチャント」システムは,比較的ハードルが低いものといえる。これは,レベル76以上の三次転職を終えたキャラクターが利用可能なシステムで,文字どおり「スキルを強化する」ものだ。
スキルエンチャントは,職業に応じたNPCを通じてチャレンジできるのだが,いくつか注意事項がある。まず,強化できる職業が,クラスごとに定められている点。すべてのスキルが強化できるわけではないのだ。
次に,スキルエンチャントには,莫大な経験値/SPと,(初めてスキルを強化する場合)「下巨人の秘伝書」というアイテムが必要になる点。スキルの種類やレベルによって,要求される経験値/SPは変動するが,基本的に「数時間分の狩りの成果」が失われるわけで,そうそう気軽にチャレンジするわけにもいかない。
そして,スキルエンチャントには,失敗確率が存在するという点も,忘れてはならない。スキルエンチャントに成功すれば,パワー/コスト/チャンス/タイムの中から任意の効果を高められるが,失敗してしまうと,スキルはノーマル状態に戻ってしまう。
とはいえ,このシステムが実に魅力的なものだということは,長い時間リネージュIIを楽しんできたプレイヤーには説明不要だろう。レベルアップ時にステータス分配ができない本作にとって,スキルの特性をカスタマイズすることは,個性豊かなキャラクターを作るうえで,非常に大きな意味をもっているからだ。
スペシャリストやネタキャラを育成するために,また狩りや対人戦を有利に行うために,ぜひ利用していきたいシステムだが……,ご利用は計画的に。
さて,テストサーバーでのプレイフィールを元に,やや駆け足でクロニクル4の見どころを紹介してきたが,クロニクル4の世界は極めて広く,奥が深い。条件の限られたテストサーバーでのプレイでは見えないものが,本サーバーでのプレイで見えてくるはずなので,クロニクル4の正体と実力は,ぜひ自分自身の目で確かめてみてほしい。(大路政志)
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