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[TGS2002 #15]オンラインRPGを5本展示! ガマニアブース
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印刷2002/09/21 04:37

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 [TGS2002 #15]オンラインRPGを5本展示! ガマニアブース - 09/21 04:37


 9月20日,京葉線海浜幕張駅はどこを見てもミカンのつぶでいっぱいだった! ミカンをイメージしたロゴが印象的な,台湾出身の新鋭ガマニアデジタルエンターテインメント
 3日間の開催中は,ずっとウチから離れるな! といわんばかりにイベントが詰め込まれており,アイドルや声優が駆けつける。最終日には「エターナルカオス」(画像上段中央)のイメージキャラクターでもあるビビアン・スーも出演。最初が肝心といわんばかりに,この3日間で一気に勝負を掛けるかのようである。当初は2本のMMORPG作品の展示を発表していたガマニアだが,いざ会場に来てみると3本のオンラインRPGが追加展示されていた。5本とも,メチャ元気なアンバランスのお姉さんたちが巨大なスクリーン映像とともに紹介してくれる。プレイブースで実際に体験するもよし,ムービーを観るもよし。MMORPG好きにははずすことのできないブースとなりそうだ。

 韓国で記録的な出足を記録したMMORPG「ラグハイム」は,日本では配信権をガマニアが獲得すると同時に「エターナルカオス」と改名された。汚染が限界に達した地球を捨てた人類は,新天地で出会った異種族との協力,あるいは争いを余儀なくされていく。ゲームシステムはフル3DのMMORPGで,ベストショットコンテストが開催されるほどバラエティー豊かなグラフィックパターンとカメラアングルの自由度の高さを誇る作品だ。
 「エターナルカオス」としての正式サービス開始は8月だが,すでに国内でも馴染み深いタイトルの一つとして多くのユーザーが日夜プレイに励んでいる。やはり現在稼動しているタイトルということもあって一番のオシっぷりだ。会場ではプレイブースが設置されて,インストールCDも無料配布しており,会場で体験したあとに家ですぐ遊べるという環境を作り出していた。9月から導入されたギルドシステムと攻城戦(高レベルキャラ限定で手続きが必要な要素)も大スクリーンで紹介されていた。

 ガマニアが自社開発中の「ノアズアーク」(画像下段右:これは壁紙です)は,ノアの箱舟伝説をテーマにしたMMORPG。というとまた堅っ苦しいタイトルのように聞こえるが,これがとんでもない誤解。「パラッパラッパー」や「どうぶつの森」を思わせる,剣や魔法とはまったく無縁の絵本のような世界観に,二頭身のコミカルでかわいい動物たち。童話やおとぎ話のエピソードをふんだんに盛り込んだというシナリオ。これまでのMMORPGの常識を完全に覆す作品となりそうな予感だ。開発はまだ先が長い段階のようだが,このままでは飽和に向かってしまいそうなMMORPGの業界に新風を吹き込んでくれそるかもしれない。

 「Forestia」(画像上段右)「Athanasia」(画像下段左)「巨商」(画像下段中央)の3本も,ガマニアが日本国内での配信権を獲得したオンラインRPG。この3本はギリギリで出展可能になったのか,ひた隠しにし続けてきたのか怪しいところだが,公式ガイドブックにも掲載されていない隠し球となった。
 「Forestia」は,森の中で昆虫のような生命体と共存してきた人々が主人公の,大自然に満ちあふれたMMORPG。昨年の東京ゲームショウでも出展されていた(「こちら」参照)。
 “BAGUL”という虫のような精霊たちは,かつて森に住む人々に大きな恵みをもたらす親友であったが,いつしか森に暗黒の霧が立ち込め,BAGULは汚染されてしまった。プレイヤーは,不浄のBAGULたちの精神を浄化していくのが目的だ。このゲームの特徴は,マルチエンディング型プロットとよばれる分岐型のシナリオシステムをMMORPGに採用したこと。これによって,同じシナリオに参加している複数のプレイヤーが,それぞれ違った結末をたどっていくことになる。大自然の優しさと自由度の高さがウリの作品のようだ。

 「Athanasia」は,ひときわ複雑というか高尚というか,かなり柔軟なアイデアの元に開発されたMMORPG。自然に回帰順応すべきとする元素論者と,テクノロジーとともに歩むべきだとする進歩主義者の二勢力が東西に分かれて衝突する世界。各プレイヤーの行動は世界に小さな変化をもたらし,さらなるほかの小さな変化と融合し,ぶつかり合い,やがて世界を大きく変えていく力となっていく。こうして常に進歩を続ける世界の中で,プレイヤーは自分の役割を見出していくという,どこまで本当なのか疑いたくなるような作品だ。
 ゲーム中に起こったイベントは世界の歴史に記録されていくが,時にはプレイヤーキャラクターの名が刻まれ,さらには建物名や地名として定着していくこともあるという。こういった要素が,どのような形で再現されているのか非常に気になるタイトルだ。

 「巨商」は,16世紀後半の北東アジアを舞台としたオンライン経営シミュレーションRPG。プレイヤーは日本・中国・朝鮮いずれかの国に所属する商人となってアジアを渡り歩き,巨額の利益を動かす“巨商”を目指す。各国地方の物価,文化,治安,特産品などを調査しつつ,1000以上の物品を売買して富を蓄えていくのだ。もともと非常に面白くなりやすい交易の要素をオンラインRPGに盛り込んだ,ハマると抜け出せなくなりそうなタイトルだ。

 といった具合に3本とも非常に魅力的ではあるのだが,プレイブースはあるもののゲーム中の言語が日本語にローカライズされておらず操作方法などもブース内で表記されていなかったため,内容を理解するのが難しい。運よくハングルなどに強い友達がいない限り,遊ぶのは困難だろう。このあたりは少々もったいない。

 なお会場では,ガマニアから刊行される雑誌「GOLA」の創刊号も無料で配られていた。PCやコンシューマのオンラインゲームだけを一手に集めた,まさにオンラインゲーム専門誌。ゲームにイベントに雑誌に,気合い入りまくりのガマニアブースに注目だ!(Kawamura)


  • 関連タイトル:

    巨商伝

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    ノアズアーク

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    Forestia

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    アタナシア

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    エターナルカオス NEO

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