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[E3 2004#054]厳重に厳重に隠されたATARIブースの「隠し玉」
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印刷2004/05/15 05:50

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 [E3 2004#054]厳重に厳重に隠されたATARIブースの「隠し玉」 - 2004/05/15 05:50


 どういうわけか,E3でのATARI社のブースは,いつもさほどオープンな環境にない。今年(2004年)もWEST館の最果てに陣取り,アポなしだとブース入り口で門前払いされてしまうという秘密主義的な空間となっている。
 赤はATARIのブランドカラーということで,ブース内の最初のスペースは何もかも赤くライトアップされており,壁に設置されたモニター以外は,なんか不思議とどうでも良くなってきちゃうような仕掛けとなっていた。かなり心理的に計算された空間演出といえる……かもしれない。

 壁に設置されているモニターでは「DRIV3R」のムービーが流されていた。ATARIブランドの作品は今年も数多く出展されているのだが,それらの多くはNVIDIAやATIブースなどに展示されており,今年ATARIブースに置いてあったのは,「DRIV3R」のみであった。
 欧米では2004年10月1日発売予定(コンソール版は6月21日)の,バイオレンス系カーアクション&アドベンチャー「DRIV3R」。累計1200万本以上のセールスを誇る化け物タイトルのシリーズ3作めで,すでに情報自体はさんざん出ているので,ここではざっと簡単に説明しよう。
 主人公のターナーは,巨大な自動車窃盗団の組織に潜入捜査する刑事である。プレイヤーはこのターナーを操り,30以上のミッションを達成していく。
 搭乗可能な自動車などは70種類以上収録されている。自動車を使ったミッションは,派手なカーチェイスや慎重さを要する尾行など,さまざまな内容が用意されている。また足を使って街や建物の中を捜索したり,激しい銃撃戦を行う場面もある。刑事というのは大変なのである。
 主人公役のマイケル・マドセンを始め,ミッシェル・ロドリゲスミッキー・ロークイギー・ポップといったハリウッドの大物がボイスアクターとして参加していたり,あのリドリー・スコットが監督した実写ムービー「Run the Gauntlett」を公式サイトで公開して話題を集めたりと,プロモーションに半端じゃない資金を投入しているのも本作の特徴だ。



 今年はこの「DRIV3R」をイチオシするATARI社のイメージを,「クールでカッコよく,ダークなんです!」と,ダークさとは縁遠そうなATARIジャパンの広報さんから紹介された我々は,もう一つの"隠し玉"が待つというATARIブースの深部へと通された。厳重な情報規制のもと,会場の外に用意された施設で極秘公開されたのは,「MARC ECKO'S getting up」という謎の作品。
 施設の中にはDJブースとモニターが設置されており,ゲームのイメージと思われる数分間のアニメーションムービーが上映されていた。内容は,いかにもストリートファッションな少年が,街のあちらこちらにスプレーアートしていくといったもの。敵対する少年達との乱闘や,自動ライフルで武装した警官(?)の集団の追撃,さらには攻撃ヘリからの銃撃にさらされながらも,ビルからビルへと飛び移り,自らの信念を貫くようにスプレーアートを試みる少年の活躍が,ハイスピードで描かれていた。
 最後は「すべての革命はメッセージから始まる」そして「フリーダム」と書き残し,2005年6月の発売予告とURLがテロップされてムービーは終了。まあ,なんというか一瞬の出来事であった。'70年代ソウル風の音楽やら,懐かしい曲とウーファーの激しい重低音が入り混じった強烈なサウンドも,本作をイメージしたものだろう。

 ハッキリいって,「こういうゲームです」と言われても困ってしまう映像であったが,2005年のE3のATARIブースは「getting up」一色になっているだろうというので,よほどの大物タイトルに違いない。とりあえずは,各々が勝手にゲーム内容を予測するしかないといった感じだ。

 ちなみに前出のATARIジャパンの広報さんは「きっと,高い場所でスプレーするほど高得点なんですよ!」と,胸がキュンとなるような推測を述べていた。また筆者と同席していた別のスタッフは,描かれていた街の情景がモノクロの部分とカラーの部分に分かれていたことに着目し,「街に色を取り戻していくといったようなストーリーではないか」と推測。筆者は,スプレーが武器のFPSだったら面白いなぁと思ったりしていた。ちなみに,まだどのプラットフォームで発売されるかも決まっていないらしい。GBAオンリーだったり……はしないかな。
 なお「こちら」に公式サイトがあるものの,今のところ「×」という以外にこれといった情報はないようだ。

 その後はオシャレなBARをイメージした特設ラウンジに案内され(これがまた素敵なラウンジなのだ),今後いかにATARIジャパンががんばっていくかについて広報さんに語ってもらった。
 ATARIは「パイオニア精神」を尊重し,とにかく一にも二にも他社に先んじた試みを続けているらしい。詳細は割愛するが,E3における出展のあり方についても,「あ,これってATARIが始めたことだったのか」というアイデアが結構あるのだ。
 とりあえず,「何よりATARIジャパンには公式サイトをオープンしてもらいたい」としっかり伝えておいたので,みんなも今後のATARIジャパンの動向に注目しておこう。(Kawamura)

「DRIV3R」の記事一覧は,「こちら」


  • 関連タイトル:

    Marc Ecko's Getting Up: Contents Under Pressure

  • 関連タイトル:

    ドライバー3

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