あのFPS「Tribes」が，Webベースのゲームとして復活へ

　ジェットパックを背負っての空中戦で人気を博した，往年の名作FPS「Starsiege: Tribes」が，Webベースのゲームとなって復活することが明らかになった。

　Web版を開発しているのは，ゲームエンジン“Torque”の開発元として知られている，アメリカのオレゴン州にあるゲームデベロッパのGarage Gamesだ。
　Garage Gamesは，Activision/VivendiよりTribes全作品のIP（Intellectual Property：知的財産権）を獲得し，同社が運営するオンラインゲームサイトのInstant Actionにおいてサービスを行うという。
　サービスの開始時期などは発表されていないが，デベロッパBlogには，すでにブラウザのFirefox上で動作している「Tribes」のスクリーンショットが公開されていることから，開発はかなり進んでいるとみられる。


　現時点において発表されている，Web版「Tribes」の詳細は以下のとおりだ。

・Garage Gamesは，2008年にActivision/Vivendiより，すべてのTribes関連IPを獲得した
・ゲームのソースコードも所有しており，現在はビルド（クライアントのことか）のバグフィックスを行っている
・ビルドはWebサイトを通じて配布されるが，当面はスタンドアロン版となる
・ゲームは，オリジナル版同様のMaster Serverシステムを採用することになりそうだが，リリースの時には，新たなMaster Serverシステムを提供する予定
・オリジナル版のVersion1.11との互換性はないが，以前のようにデモプレイの録画は可能となる
・オリジナル版のVersion1.11でのModやコンフィグを，そのまま使用はできないが，オリジナル版のスクリプトは，Andrewの手によってクリーンアップされ，ほんの僅かな変更で済んでいる
・グラフィックスのアップデートはされていないが，PNGやZIPといった，現在の標準的な形式のファイルを取り扱えるようになっている

　リリース時期や，どのようなマップが収録されるのか，有料なのか無料なのかといった点については触れられていないため不明だが，ゲームの詳細については，2009年3月23日〜27日にかけて，サンフランシスコで行われるゲーム開発者の集い，Game Developers Conference 2009において発表される予定なので，期待して待ちたい。