PCケースや電源ユニットのメーカーとして知られる米Antecは,NVISION 08に新作
「Skeleton」を出展した。Antecが
「Open Air Case」と位置づける同製品,これは自作PC業界でいうところの「まな板」で,
PCケースに組み込まないバラックの状態を,コンパクトにまとめるための製品だ。ただし,そこはデザインに定評のあるAntec。単なるまな板ではなく,LANパーティでも映える,個性的な仕上がりになっている。
Skeleton
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トレイユニットを引き出している例。透明のアクリルは拡張カードホルダーだ
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Skeletonは,ドライブベイと電源ユニットを配置する層の上にマザーボードトレイが置かれるスチール製のユニットを,250mm角ファンを搭載する強化プラスチックのアーチ型ユニットが覆う構造になっている。トレイユニットは,標準搭載のガイドレールを利用してスムースに引き出しが可能だ。
ドライブベイは,標準搭載の92mm角ファンで冷却できる3.5インチ×2と,5インチベイ×2。オプションのトレイユニットを利用すれば,HDDは最大6台利用可能という。
緑色LEDを内蔵した250mm角相当の大型ファンを搭載。オープンエア型PCケースでも,ファンは回転数を3段階から指定できる「TriCool」仕様だ
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本体前面から見ると,下層部のドライブベイ構造がよく分かる。左が5インチベイ,右の,ファンに隠れているのが3.5インチベイだ。いわゆる“まな板”との違いを強くアピールするのが,常用を考えたフロントインタフェースだ。eSATAはいくらなんでもという気がしないでもないが……
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アーチ状のデザインということで,グラフィックスカードの対応が気になるところだが,11インチ(約279mm)長でも問題ないとされているため,現行のウルトラハイエンドカードはすべて利用可能。マザーボードはATXフォームファクタのサポートとなる。
マザーボード層と本体を横から見たカット。形状が形状だけに,本体サイズは376(W)×419(D)×317.5(H)mmと,少なくともコンパクトではない
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Antecのテクニカルマーケティング担当,Chirs Patterson氏いわく,Skeletonは向こう2か月以内に発売予定。Antecの新製品なので,日本市場への投入も期待していいだろう。なおAntecは,「Skeletonをぐっと小さくした感じの」(Patterson氏)Mini-ITX対応モデルも準備中とのことだった。