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[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」
端的に述べて,ぱっと見たときの印象は,相当安っぽい。Hundredシリーズに共通だった,フラットなデザインのフロントパネルがなりを潜めたのがおそらく一番大きいのだが,これは相当なマイナスポイントだ。
ただ,それ以外の部分では,上位モデルとなる「Three Hundred」と同等レベルを維持しているか,むしろ改良されているのが,大きな特徴である。
TwoCoolファンと,マザーボードトレイの大きな空きスペースが,Two Hundredの持つ大きな特徴 |
ケース背面上部に,TwoCoolファンを切り替えるスイッチがある |
シャドウベイとの隙間には余ったケーブルを“放り込んでおける |
さらに,メンテナンスという観点で見逃せないのは,バックプレートを利用して固定するタイプのCPUクーラーを簡単に着脱できるよう,マザーボードトレイに大きな空きスペースが設けられていること。また,ゲーム用途での有効な使い道が思い当たらないものの,ケース前面にリムーバブルHDDトレイが設けられており,データのバックアップや移動などを簡単に行えるのも,Two Hundredならではの特徴といえる。
フロントパネル裏側には,埃(ほこり)の侵入を防ぐフィルタを装備。前面ファンは,120mm角のものを最大2基取り付けられる | |
リムーバブルトレイにHDDをマウントしたところ(左)。写真でトレイの左に用意されているボタンを押しながらでないとHDDは着脱できないようになっている。右はトレイのSerial ATAインタフェース。リレーアダプタである |
Antecは,Two Hundredを「低価格PCケース市場に向けた戦略的な製品」と位置づけており,国内価格にはかなり期待できそうな雰囲気。Hundredシリーズということを踏まえると,フロントパネルのデザインがやや人を選ぶものの,低価格で多機能なPCケースとして,登場が楽しみな製品だ。
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