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[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」
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印刷2009/06/08 10:30

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[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」

 Antecは,COMPUTEX TAIPEI 2009の会場で,ゲーマー向けPCケースシリーズのエントリーモデルとなるミドルタワー製品,「Two Hundred」を公開した。2009年7月中の市場投入予定で,北米市場での想定売価は59ドルとされている。

Two Hundred。サイズは200(W)×470(D)×450(H)mmだ
画像集#002のサムネイル/[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」

 端的に述べて,ぱっと見たときの印象は,相当安っぽい。Hundredシリーズに共通だった,フラットなデザインのフロントパネルがなりを潜めたのがおそらく一番大きいのだが,これは相当なマイナスポイントだ。
 ただ,それ以外の部分では,上位モデルとなる「Three Hundred」と同等レベルを維持しているか,むしろ改良されているのが,大きな特徴である。

Two Hundredの内部構造。基本的にはThree Hundredを踏襲している
画像集#003のサムネイル/[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」

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TwoCoolファンと,マザーボードトレイの大きな空きスペースが,Two Hundredの持つ大きな特徴
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ケース背面上部に,TwoCoolファンを切り替えるスイッチがある
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シャドウベイとの隙間には余ったケーブルを“放り込んでおける
 基本的なところから確認しておくと,底面吸気ではない形で電源ユニットを本体の底面に配置する点や,天面に140mm角ファン×1,背面に120mm角ファン×1を標準搭載し,側面に120mm角ファン×1,前面に120mm角ファン×2を搭載でき,3.5インチシャドウベイ×6のすべてに風を送ることができる点は,Three Hundredとまったく同じ。電源ユニットなどから伸びるケーブルのうち,使わないものを格納しておける区画が用意されている点も変わらない。細かく見れば,標準のファンが,3段階で回転数を変えられる「TriCool」から,同2段階の「TwoCool」にグレードダウンしているものの,ベース仕様はほぼ同じと述べていいだろう。

 さらに,メンテナンスという観点で見逃せないのは,バックプレートを利用して固定するタイプのCPUクーラーを簡単に着脱できるよう,マザーボードトレイに大きな空きスペースが設けられていること。また,ゲーム用途での有効な使い道が思い当たらないものの,ケース前面にリムーバブルHDDトレイが設けられており,データのバックアップや移動などを簡単に行えるのも,Two Hundredならではの特徴といえる。

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フロントパネル裏側には,埃(ほこり)の侵入を防ぐフィルタを装備。前面ファンは,120mm角のものを最大2基取り付けられる
画像集#009のサムネイル/[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」 画像集#010のサムネイル/[COMPUTEX]Antec,59ドルのエントリーゲーマー向けPCケース「Two Hundred」
リムーバブルトレイにHDDをマウントしたところ(左)。写真でトレイの左に用意されているボタンを押しながらでないとHDDは着脱できないようになっている。右はトレイのSerial ATAインタフェース。リレーアダプタである

 Antecは,Two Hundredを「低価格PCケース市場に向けた戦略的な製品」と位置づけており,国内価格にはかなり期待できそうな雰囲気。Hundredシリーズということを踏まえると,フロントパネルのデザインがやや人を選ぶものの,低価格で多機能なPCケースとして,登場が楽しみな製品だ。

外観はマイナス評価してきたが,Hundredシリーズである事実から少し距離を置いてみると,フロントI/Oインタフェースがフロントパネルにうまく埋め込まれているなど,低価格製品としてはけっこうがんばっていたりもする
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