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[COMPUTEX]AVerMedia,PCIe接続の「ゲーム実況&録画用カード」を日本市場へ投入。PCゲーム向けとゲーム機向けの2モデル
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印刷2012/06/09 00:00

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[COMPUTEX]AVerMedia,PCIe接続の「ゲーム実況&録画用カード」を日本市場へ投入。PCゲーム向けとゲーム機向けの2モデル

AVerMeriaブース
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 COMPUTEX TAIPEI 2012でTWTC Nangangに出展したAVerMedia Technologies(以下,AVerMedia)は,PCI Express x1接続のゲーマー向けビデオキャプチャカード「Live Gamer HD」「Game Broadcaster HD」を公開した。いずれも「ゲームプレイ映像の配信用カード」として,各種配信ソフトとの組み合わせが想定された製品となっている。

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Live Gamer HD(型番:AVT-C985)
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Game Broadcaster HD(型番:AVT-C127)

 Live Gamer HDはHDMI入力に対応し,ハードウェアエンコーダを搭載するモデル,Game Broadcaster HDはHDMIおよびD-Sub 15ピンのアナログRGB入力に対応し,ソフトウェアエンコード仕様となるモデルである。

Live Gamer HDはHDMI入出力とアナログサウンド入出力を搭載し,映像と音声の同時キャプチャに対応。Game Broadcaster HDはHDMIとD-Sub 15ピンの入力のみが用意されており,スルー出力や音声入力は非対応だ(※HDMIも映像入力のみに対応)。音声をいっしょに録音したい場合は,別途サウンドデバイスを用意する必要がある
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Live Gamer HD


カバーが取り付けられており,ハードウェアエンコーダの詳細は窺い知れない
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 7月下旬に日本を含む世界市場で発売予定となっており,北米市場におけるメーカー想定売価が220ドル前後になるというLive Gamer HDは,基本的にPCでの利用が想定されたキャプチャカードだ。グラフィックスカードのHDMI出力をLive Gamer HDへ入力すると,H.264ハードウェアエンコーダが配信用のトランスコードを行うため,CPUリソースを使うことなく,1台のPC上でゲーム画面のキャプチャが可能になる。
 「基本的に」と書いたのは,HDMI入力できればキャプチャできるためで,Xbox 360からのHDMI入力も当然受けられる。ゲーム用のキャプチャカードとしては,PC&Xbox 360対応と紹介したほうが正しいだろう。

 製品ボックスには,USB接続となる「録画ボタン」が同梱されており,いちいちマウスなどで操作せずとも,1回押すとキャプチャ開始,もう1回押すと終了といった形で簡単に利用できる。

Live Gamer HDに付属のUSB接続型録画ボタン(左)。大きなボタンが1つだけ用意されるという,分かりやすいインタフェースだ。右はカードの背面を撮影したものだ
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RECentral
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 付属のビデオ配信ソフトは,AVerMediaが「自信作」とする「RECentral」。タブに用意された設定項目から選択するだけで,すぐにTwitch.tvやUSTREAM,Own3D.tvといった配信サービスを利用したビデオ配信を行えるのが特徴で,配信初心者向けとされている。
 また,AVerMediaで日本市場担当のセールス&マーケティングを担当するBlythe Chen(ブリーズ・チェン)氏によると,同社は現在,ニコニコ生放送の対応を最優先課題に挙げているそうで,カードの発売後,できる限り早いタイミングで公開したいとのことだった。

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配信先を選んで(上段左),接続方法を選んで(上段中央),ビデオ入力系統を選んで(上段右),サウンド入力系統を選んで(下段左),出力フォーマットや解像度,ビットレートを選んで(下段右)[Ready]ボタンを押すと配信が始まるという簡単設計。なお,カード自体は最大ビットレート15Mbpsに対応するそうだが,RECentralの上限は6Mbpsだった(下段右)。取材時にははっきりしなかったのだが,ビデオ入力の選択肢に「D-Sub」があったりすることからして,AVerMedia製品で広く使えるような作りなのかもしれない
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使ったことがある人には説明不要だろうが,ブースでは,XSplit Broadcasterと組み合わせたデモが行われていた
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 もっとも,ニコニコ生放送を利用したければ,日本でもユーザーの多い配信ツール「XSplit Broadcaster」を使うという手もある。ちなみに,Live Gamer HDにはXSplit Broadcaster有償版3か月分のライセンスが付属する予定になっているそうだ。

 なお,対応解像度は640×480〜1920×1080ドットで,とくに1920×1080ドットでは50i・60i・24p・25p・30p・50p・60pと細かく設定可能。ビットレートは1〜15Mbpsの範囲から設定できるとされている。


Game Broadcaster HD


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カード上の主なチップにはシールが貼られていた
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カード背面
 一方のGame Broadcaster HDは,HDMI入力でPCとXbox 360,アナログRGB入力でPlayStation 3やアナログビデオ出力対応デバイスに対応し,「あらゆるゲーム映像を配信可能」とされるカードだ。

 ソフトウェアエンコード仕様なので,1台のPC上でゲームプレイと配信を同時に行うことは推奨されない。またそもそもの話として,同梱のソフトウェアがH.264エンコーダ「Aver MediaCenter 3D」に変更されている――単体ではライブ配信を行えないため,製品名が「Live」から「Broadcaster」に変わっているのだろう――点は大きな違いといえそうである。
 ただ,XSplit Broadcasterや「Niconico Live Encoder」などを利用すれば,ライブ配信はもちろん可能。Live Gamer HDから初心者向けの要素を廃しつつ,対応ゲーム機の種類を増やしてきた製品と説明したほうが,実態には近いかもしれない。

 AVerMediaによると,ハード&ソフト両面の違いを除き,Live Gamer HDとGame Broadcaster HDでできることに大きな違いはないとのこと。対応解像度やビットレートも変わらないとのことだった。

世界市場向けの製品ボックスは2製品とも完成済み。日本ではボックスのデザインは変わる可能性があるという
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 主にUSTREAMとニコニコ生放送によって,国内でも利用者が増えてきたゲームプレイ動画配信。法律的には少なからずグレーなところがあり,パブリッシャやデベロッパによって扱いが異なっていたりする点には十分注意してほしいが,配信の認められているゲームタイトルを使ってライブ配信する分には,なかなか便利な製品が登場してきたと言えそうである。

AVerMedia Technologies公式Webサイト

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