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システムソフト・アルファー,2005年1月に「大戦略 大東亜興亡史〜ニイタカヤマノボレ一二〇八」を発売
「大戦略パーフェクト2.0」および「現代大戦略2004」のシステムに基づく同作品は,「大戦略生誕20周年記念作品」の第一弾に位置付けられており,以下の七つの特徴を備える。
1.ボリュームのあるキャンペーンシナリオ
2.米軍側キャンペーンも収録
3.「デカ字フォントモード」を搭載
4.約1000種類の兵器が登場
5.兵器の「進化/改良システム」
6.各陣営の将軍を紹介する機能を搭載
7.遊びながら史実を学べる「歴史ナビゲーション機能」
順に補足していくと,まず1.のキャンペーンシナリオだが,日本軍(48シナリオ)と米軍(21シナリオ)の2本が用意され,史実に沿ったものだけでなく"歴史のif"を追求したシナリオも含まれる。シナリオについては連続でプレイしていくだけでなく,単体で遊べる「シングルマップモード」を備えているのは「現代大戦略2004」と同様だ。
また,日本側キャンペーンの冒頭は,盧溝橋事件でも真珠湾攻撃でもなく,ノモンハン事件よりさらにさかのぼる,比較的小規模な対ソ連国境紛争の張鼓峰事件になっているのが目新しい。システムソフト・アルファーによるとこれは「日本軍が自己の失敗をなかったことにして,教訓を導かなかった最初の例」として,太平洋戦争へ向かう流れ中で重要であるとともに,目新しい練習ステージとしての選択であるらしい。
3.の「デカ字フォントモード」とは,通常の2倍の面積を持ったフォントを使うことで,情報を見やすくしようというものだ。スイッチ一つで通常のフォントと表示を切り替えられるようになっている。
ゲームに登場する陣営は,日・米・英・ソ・中(中国国民党/共産党)・蘭(オランダ)・豪(オーストラリア)・印(インド)・仏の10種類に上り,各陣営の有名な将軍のプロフィールは,ゲーム内の「情報メニュー」から参照できる。それぞれの陣営の代表的な兵器はもちろん,史実では未完に終わった兵器も登場し,登場兵器は総計約1000種類にもなる。
そして,キャンペーンで生産した兵器(=部隊)は,経験値を既定の値まで積むことにより次世代兵器に進化させることが可能だ。「進化」を選べば文字どおり新兵器になり,「改良」を選べばマイナーバージョンアップを施せる。
「九七式中戦車チハ」が「一式中戦車チヘ」に進化,「一式戦隼」が「四式戦疾風」に進化,「零式艦上戦闘機32型」を「同22型」に改良,といった具合だが,進化/改良には分岐が存在し,プレイヤーの選択で方向性を決められる。また,新兵器や改良型が必ずしも強いとは限らない,ある新兵器/改良型を経ないと目的の新兵器/改良型が手に入らないなど,プレイヤーの手腕と計画性が問われる場面になりそうだ。
このほかキャンペーンシナリオの各マップでは,史実に基づいたタイムスケジュールで作戦が進むのみならず,史実で重要な出来事が発生した日時になると,その出来事を解説するダイアログが表示される。これにより,ゲームをプレイしながら史実を学ぶことができるという。
動作環境は下に示したとおりで,価格は1万290円(税込),システムソフト・アルファーでは2万本のセールスを目標としているという。一部メディアでキービジュアルだけ先に公開され,タイトルからしてやや不安なエキセントリックさを醸し出していた本作。このエキセントリックさは,もはや同社得意の"芸風"といえるかもしれないが,「アドバンスド大戦略」ばりの進化/改良システムと,兵器に対するキッチュなこだわりは注目に値しよう。情報が入り次第,続報をお届けしたい。(Guevarista)
「大戦略 大東亜興亡史〜ニイタカヤマノボレ一二〇八」
発売予定:2005年1月28日(金)
価格:1万290円(税込)
動作環境:Windows 98/Me/2000/XP 日本語版,PeintiumII/400MHz以上(1GHz以上推奨),メモリ 128MB以上,HDD空き容量 600MB以上,1024×768ドット・16ビットカラー(High Color)以上の表示が可能なグラフィックス環境,DirectX 9.0以降
→公式サイトは「こちら」
- 関連タイトル:
大戦略 大東亜興亡史〜ニイタカヤマノボレ一二〇八
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