プレイレポート
HUE,「HELLGATE」のプレスカンファレンスを開催し,CBTの結果を報告。新たに登場するコンテンツ「閉鎖された都市」と「追憶の神殿」も合わせて紹介
カンファレンス終了後,OBTで新たに実装が予定されている「閉鎖された駅」(仮称)の体験会が行われた。ここでは,カンファレンスの要点を改めて整理すると共に,閉鎖された都市のプレイレポートをお届けしたい。
さらに,先日のCBTでさりげなく実装されていた「追憶の神殿」もプレイできたので,合わせてここで紹介しよう。
オープンβテストの大まかな開始時期も発表。HUE,MORPG「HELLGATE」の「クローズドβテスト結果報告会」を開催
「HELLGATE」公式サイト
テスターから寄せられたさまざまな要望や,
それに対応した改善点について
カンファレンスではまず,HELLGATEの運営プロデューサーを務めるHUEの中尾圭吾氏によって,2010年11月3日から7日まで行われたCBTの結果が報告された。「CBTの反響は全体的に予想を大きく上回っていた」と中尾氏は語り,HELLGATEがコアプレイヤーの期待に応えうる作品であると確信したという。
そう判断した理由として中尾氏は,テスターのログイン率の高さや,ログイン時間の長さなどを挙げた。CBTの参加者は,評価/改善テストの経験者1150名に,テスター募集の当選者5000名を加え,それぞれが友達を2名ずつ招待できるというものだった。
具体的なログイン率は公開されなかったが,当選者のうち約2割が,フレンド枠を使っていたという。
またCBT期間中は,たとえ深夜でもログイン数がなかなか落ちず,朝の6〜7時になってガクっと落ちたことに驚いたという。これはおそらく,多くの人がギリギリまで起きてプレイを続けていたことの現れだろう。こうしたデータから,HELLGATEがコアユーザーが求める要素からブレていないことを確認できたという。
ただ,プレイヤーの平均ログイン時間が想像以上に長いことから,コンテンツ消費のスピードが想定よりも若干速いのではないかと懸念しているそうだ。その対策として,疲労度を絡めたシステムを一度は検討したそうだが,うまく機能しなさそうだったので断念。一方,トレジャーハンティング要素がユーザーから圧倒的な好評を博したことに喜びつつも,とりあえず「現在○時間プレイしました」といったメッセージを流すといった対応を検討しているという。
さて,CBT開始当日に接続障害が多発したのは,テストに参加していたプレイヤーならご存知のとおり。中尾氏によれば,サーバーがパンクしただけでなく,取得経験値が上昇する新システム「コンディションボーナス」が既存システムとのバッティングを起こし,経験値テーブルそのものがおかしくなったことも原因の一つだったという。
テスターからのフィードバックで最も多かったのが,ゲームの内容に対するものではなく,上記トラブルに対する要望/不満だった点については,中尾氏も反省すべき点として肝に銘じているとのこと。
今後の展開については冒頭にも書いたように,OBTを11月末または12月初頭に実施する予定だ。現在,テスターから寄せられたさまざまなフィードバックに対応すべく修正を重ねているが,それがいつ終了するかのメドが立っておらず,はっきりした期日がまだ確定できないのだ。
London総集編となる高レベルプレイヤー向けのダンジョン
仮称「閉鎖された駅」
続いては,会場でプレイできた高レベルプレイヤー向けのミッション,閉鎖された駅(仮称。将来変更の可能性あり)を紹介しよう。これはオリジナル版の最終ミッションとなるAct5の,さらに次のステージという位置づけになっており,中尾氏はこれを「London総集編」と呼んでいた。「Londonでのプレイを経て経験を積んだプレイヤーが操るビルドを経たキャラクターの腕試し,大火力・大量の敵との戦闘をシンプルに楽しんでほしい」と語り,London Actからはコンセプトが大きく異なるコンテンツであるとしている。
大まかな流れを見ていこう。プレイヤーキャラクターはまず,新たな拠点エリアである「閉鎖された駅」へ降り立つ。エリアの各所に門があり,そこから長いダンジョンへと道が続いている。プレイヤーの任務は,各ダンジョンの最深部で待ち受ける「悪魔の君主」を倒すことだ。
門には,「残酷の門」「憤激の門」「憎悪の門」「処罰の門」,そして「審判の門」の5種類があり,クエストを経てこれらを順番に攻略していくわけだ。今回のテストプレイでは,その中で最も難度が高いとされる審判の門に挑戦した。
プレイ中,断片的なメッセージがいくつか与えられるが,それらを総合して推測するに,アスタロスはそれぞれのダンジョンにいる君主らのリーダー的な存在であるようだ。
5体の君主らは遙か昔からダンジョンの奥深くに潜んでいたが,ここしばらく「シドナイ」(オリジナル版のラスボス)に従っていた。強力な力を持つという君主らが,なぜシドナイに従っていたのか? というあたりが大きな謎になるが,どうも「古代の契約」という言葉がキーになりそうな予感。まあ,推測はこのへんで。
審判の門から続くダンジョンは,合わせて7つのエリアから構成されている。各エリアの雰囲気をざっと紹介しよう。
・「審判の門」
名前のとおり,拠点エリアとダンジョンを結ぶ門のイメージの小さなエリア。
最初だから小手調べ程度だろう……と甘く考えていたのだが,中に入るやいなや,いきなりレベル40のモンスターが押し寄せてきた。しかも地形が狭いため,逃げ場がまったくないのだ。
筆者のエンジニアは,ドローンやボットを準備する時間すらなく,次から次へと墓石を建てまくる有様。少なくともソロプレイは無理であり,パーティーにガーディアンがいると活躍してくれそうだという印象を受けた。
・「死刑囚の谷」「荒れ果てた渓谷」
審判の門の先には,広大なフィールドが広がっている。オリジナル版のミレニアムバトルに似た雰囲気で,広いエリアで多数のモンスターと戦いながら出口を求めていく。審判の門と比べると敵は密集しておらず,遠距離系のクラスにとっては戦いやすそうだ。
エリアの各所には中ボスがおり,その大まかな位置がミニマップで確認できる。パーティプレイでトレジャーハントに励むのが面白そうなエリアだ。
・「黒の城門」「黒の城砦」「黒の城砦 上層」
雰囲気は一転して,地獄をモチーフとしたステージ。マップで確認すると,かなりの広さがあり,しかも3〜5階程度の階層構造を成す。プレイヤーは大きく螺旋を描きながら,どんどん上に向かっていくことになる。また,ここから先へ進むには,「30分以内にモンスターを×匹倒せ」といった,タイムアタックをこなす必要がある。
道中,何か所か細長い橋がかかっており,下を見るとモンスターがウヨウヨしている。落下したらまず助からなさそうだが,厄介なことに,上空から襲ってくるモンスターがノックバック攻撃を繰り出してくるのだ。クラスによっては苦労するだろうが,例えばヘブンズアークの使い手ならば,ここは最大の見せ場になるかもしれない。
・「アスタロスの玉座」
最後に到達したのは,黒の城砦の最上部だ。この大きな円形のステージで,アスタロスとの直接対決を迎えることになる。とはいえ,巨大なアスタロスに,いきなり攻撃を叩き込むことはできず,複数いる雑魚モンスター「クレリックアスタロス」(アスタロスの分身か?)を先に倒す必要がありそうだ。
ワンチャンスかつハイリスク,ハイリターンの
「追憶の神殿」
最後に,CBTで登場した追憶の神殿の簡単なプレイレポートをお伝えしよう。追憶の神殿は階層型のインスタンスダンジョンで,モンスターを倒しながらワンフロアずつ上がっていくというスタイルだ。
スクリーンショットからも分かるように,内部は聖堂のイメージで統一されている。HELLGATEの序盤は,地下鉄の線路や小部屋などで戦うことが多く,あまり代わり映えしない雰囲気なのだが,それだけに,ここでは新鮮にプレイできそうだ。1日に1回だけ入場が可能になっているほか,とくに入場の条件は設けられていない(OBTからシステムが変更される予定)。
追憶の神殿の最大の特徴は,いかなる理由であれ,死んだらそこで終了ということだろう。本作の場合,普段のデスペナルティが緩めであるだけに,異色のコンテンツといってよさそうだ。もちろんデスペナルティがキツいぶん,報酬は多岐にわたっており,ハイリスク,ハリイターンな内容となっている。
報酬の目玉といえそうなのは,ごくまれに入手できる魔石なるアイテム。CBTでは用途不明だったが,中尾氏に尋ねたところ,魔石を集めて高性能のマジックアイテムなどと交換できるシステムを,現在検討しているのだそうだ。
現段階では,難度をノーマル,ナイトメア,ヘルの3段階に切り替えられるが,中尾氏は追憶の神殿をもう少し広いレベル帯に対応させたい意向があるようで,難度や景観を変えた“追憶の神殿のパート2”を作るのもいいかなと語っていた。
London以降の内容についても,開発作業は進んでいる。ソロプレイや,ギルド単位での大規模プレイ,さらにはPvPなど,遊び方の幅を広げる方向性が検討されているという。
11月末から12月の頭と予告されているオープンβテストへのに向けて,いち早くHELLGATEの情報が発表されることに期待したい。
「HELLGATE」公式サイト
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