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[GC 2005#15]自由度の高さがウリの「Gothic 3」大々的に展示
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印刷2005/08/19 10:08

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[GC 2005#15]自由度の高さがウリの「Gothic 3」大々的に展示

 第三人称視点のファンタジーRPG"Gothicシリーズ"は,JoWooD Productionsがプロデュースして,過去作2作で150万本に及ぶ世界的なセールスを記録していると発表されている。
 日本ではあまり知名度のない作品だが,その最新作となる「Gothic 3」は,これまで以上に自由度が高くインタラクティブな世界となって,多くのゲーマーを魅了する可能性を秘めている。まだα版状態の出展ではあったが,ドイツでの販売を手がけるDeep Silverのブースでは目玉作の一つとして大きく取り扱われていた。

 2003年秋にリリースされた前作は,孤島でのクエストを終えて本大陸へと向かうところでエンディングを迎えていた。Gothic 3は,その直後,つまり主人公が大陸に到着する場面から始まるのだが,この付近の人間の文明は,オークによって破壊し尽くされているという設定になっている。
 しかし,かなり自由なゲームプレイは前作どおりで,ここでオークハンターとなって人間の生活を取り返すのに奔走したり,オークに近づいて"神"として崇められるようになったり,はたまた一匹オオカミとして世俗から離れた生活をしたりと,プレイヤーの好みの行動がとれ,それに従って世界のイベントも自動に動いていくのである。

写真左上:Deep Silverブースの大型画面前でデモの解説を行うPiranha Bytesのデザイナー,Kai Rosenkranz(カイ・ローゼンクランツ)氏


 Gothic 3は,キャラクタークラスがプレイ内容に合わせて徐々に定まっていくことなど,全体的に「The Elder Scrolls III:Morrowind」との同一性が感じられるゲームシステムになっている。ゲームに登場するNPCも,前作の400人から一挙に1000規模へと拡充され,その分だけインタラクションやサブクエストも増えるのだろう。
 大陸へと舞台を移しただけに,マップは75平方キロに及ぶらしい。デモ担当の開発者の言う「ほぼ一から作り上げたに等しいグラフィックスエンジン」の描画能力と相まって,本作への期待は高まってくる。

 E3時点では2006年第1四半期のリリースと発表されていたGothic 3だが,今回はプレイアブルながらも辛うじてα版に達したくらいのレベルに過ぎなかった。現時点では村一つ分しか用意されておらず,働くNPC達とのインタラクションもできなければ戦闘シーンも存在しないレベル。
 解説では,昼夜の行動パターンや性格,モチベーションなどAI部分で大きく改善され,部下などを引き連れての大型バトルも楽しめるらしく,数十人規模での戦闘も想定される。
 ちょっと心配なのは,キャラクターの顔グラフィックスがとてつもなくオッサン臭いことだ。解像度の高いテクスチャなど,前作からの進化は感じられたが,今後Gothic 3がどれほど洗練されていくのかは,開発元のPiranha Bytes社のお手並み拝見といったところか。ゲーム性やリリース時期からいって「The Elder Scrolls IV:Oblivion」の対抗馬となりそうな作品だけに,今後の進展に期待しておこう。(奥谷海人)

  • 関連タイトル:

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