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[E3 2005#046]アル・パチーノ主演映画「Scarface」がゲーム化
本作は,このストーリーをなぞるものかと思っていたら,まったくそうではないらしい。本作の冒頭では,いきなり映画のラストシーンが描かれている。映画の中の主人公トニーはギャングらしい銃撃戦の果てに,背後から忍び寄ってきた男の手によって絶命してしまうのだが,ゲームの中ではなんとトニーがその男を逆に倒す。つまりこのゲームでは,「もしもトニーがあの場面を生き残ったら?」というifの物語を体験できるようになっているのだ。
さきの抗争をぎりぎりのところで生き延びたトニーは,それまでに築いた財産や暗黒街での地位を失ってしまっている。そのため,とにかくミッションをこなして金を作らなければならないのだ。
とはいうものの,本作は非常に行動選択の幅が広いデザインになっているので,メインのミッションはとりあえず放っておいて,それ以外の細かなミッションをこなしたり,無目的に町をぶらついたりすることも可能だ。マップは徒歩で移動するにはつらいほど広く,ゲーム内では車や船,飛行機を操縦することも可能になっている。
暴力にクスリにカーチェイス,暗黒街,そして自由気ままなプレイも可能といった数々の要素から察するに,「GTA3」や「マフィア」などに通じる雰囲気を持ったゲームに仕上がるのかもしれない。
ユニークな要素として,本作にはプレイヤーの「モンタナらしさ」を表すパラメータが存在するという。これはその名のとおり,映画で描かれていた「モンタナらしい」行動をとることで溜まっていく。
モンタナは"カタギの人間は撃たない"というポリシーを持っている。さらに自分自身が成り上がった経験から,立場の強い相手には厳しく,弱い相手には共感を持って対応する。こういった性格を踏まえてゲーム内での振る舞いを決めていけば,「モンタナらしさ」は上昇していくとのことだ。ゲーム内にはモンタナの家が存在し,モンタナらしさが上がるにつれて家具などの調度品が置けるようになっていく。またモンタナの服装も徐々にアップグレードしていくという。
Scarfaceはプレイステーション2,Xbox,Xbox 360,そしてPCをプラットフォームとして,2006年夏に発売される予定だ。来年のE3には,かなり完成に近いバージョンが出展されていることだろう(おそらく今度はオープンブースで)。原作映画を見て予習しつつ,次の情報を待ちたい。(ライター:星原昭典)
- 関連タイトル:
Scarface: The World is Yours
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“Scarface” interactive game(C)2005 Universal Studios. Scarface is a trademark and copyright of Universal Studios. Licensed by Universal Studios Licensing LLLP. All Rights Reserved. Sierra and the Sierra logo are registered trademarks or trademarks of Sierra Entertainment, Inc.