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[TGS2005#31]「アルティメット学園『乱』」9月27日アイテム販売開始
また「乱」では,ステージイベントも実施されていた。このイベントには,「乱」の日本サービスでプロデューサーを務める李哲鎭(Lee,Chol Jin)氏と,イメージガールを務める大網亜矢乃さんが出演。さらに16日は,大網さんと同じサンズエンタテインメントの所属で,同事務所のフットサルチーム"カレッツァ"に参加している小島くるみさん,伊藤あいさん,富田麻帆さん,五十嵐りささん,長谷川桃さんも登場し,場を盛り上げた(17日は,同じくカレッツァより小島くるみさん、小林えみさん、滝ありささんが出演。18日は,小島くるみさん,瀬戸早妃さん,滝ありささんが出演予定)。
ステージ上に出演者が出揃うと,サンズエンタテインメントの野田社長によるビデオメッセージも上映され,その中で野田社長は,大網さんが着ている「乱」のコスチュームに対し「露出が少ない」とダメ出し。それを受けた李氏が,「露出度の高いものも含め,新しいコスチュームがたくさん追加されるので,そのときにはぜひ,大網さんに着てもらいたい」とコメント。大網さんも「かかってこい」と言わんばかりの姿勢で受けて立っていた。
そこからは,李氏の解説を交えつつ,大網さんや五十嵐さんがデモプレイを披露。大網さんがプレイに使用したのは,自身の"ayano"という"最強"キャラクター(玄武の魔術部所属)。視点を変更させて,スカートの中を覗くようなローアングルを会場のスクリーンに映して,ご満悦の様子だった。
さてここで,本日明らかになった情報について触れておこう。「乱」は現在,オープンβテストが実施されている。正式サービス開始後の課金方法については,(時期はズレたが)以前「こちら」で紹介したように,アイテム課金になるとアナウンスされた。
今回改めて,李氏の口から,"永久無料サービス"と,9月27日(火)より,"プレミアムアイテム"の販売が開始されることが発表された。
あえて"正式サービス"という表現は避けているようだったが,このプレミアムアイテムの販売開始がすなわち,事実上の正式サービスのスタートと見て間違いはないだろう。
■「乱」プロデューサー,PB Kim氏インタビュー
●近日,「乱」に日本の都市が登場
4Gamer:
こんにちは。今回は,いつ日本にいらっしゃったんですか?
PB Kim氏:
どうもこんにちは。日本に着いたのは,昨日(9月15日)です。昨日は渋谷に行って駅前などを撮影していました。
4Gamer:
え,もしかするとそれは「乱」に関係が?
PB Kim氏:
ええ,もちろん。
4Gamer:
それはつまり,今後「乱」に渋谷の街が出てくるということですか?
PB Kim氏:
実はこのTGS2005での展示で,それを披露したかったんですよ。ゲームの中に,例えば渋谷,新宿,池袋など皆さんが知っている土地が出てきたら,楽しいでしょう? ただ残念ながら,大幅に遅れてしまって……。
4Gamer:
では,いつ頃に登場するんでしょうか?
PB Kim氏:
ちょっとまだ具体的な時期は……。
4Gamer:
凄く気になる話だけに,残念。それでは,日本と韓国での「乱」の今後の予定を教えてください。そこから予想してみます(笑)。
PB Kim氏:
韓国では,2006年の1月に"エピソード3"が導入されます。そして日本では,2005年内に"エピソード2"が登場する予定です。さらに2006年の夏には,日本版の特別エピソードを追加する予定ですよ。
4Gamer:
……とすると,渋谷などの街は,2006年の夏?
PB Kim氏:
それより前になるかもしれませんね。
4Gamer:
それは楽しみですね。期待しています。
さて,「乱」は韓国と日本のほか,台湾,香港,タイ,マレーシアでもサービス中ですよね。日本以外でもそのように,各地域の実在の場所が登場しているんですか?
PB Kim氏:
我々にとって"ローカライズ"というのは,言語部分だけの作業じゃないんですよ。私自身,自国以外のことはあまりよく知りませんから,各国のパブリッシャの要望を積極的に受け入れていくことで,その国や地域のプレイヤーに満足してもらえるようにしています。
4Gamer:
なるほど。ではマップ以外の部分でも,サービス地域ごとに差異がある,あるいは今後差異が出てくるということでしょうか。
PB Kim氏:
そういうことになりますね。
●韓国版は,やむを得ず"テスト版"のような位置付けに
ところで,「乱」の韓国での評判はいかがですか? 聞こえてきている話や各種のデータから見る限りでは,率直な話,大成功であるとはいえないように思えるのですが。
PB Kim氏:
うーん,そうですね。4Gamerでも公開しているPC-Bangなどでの人気ランキングを見れば分かるのですが,あまり上位にいないのは確かですね。以前はこういったランキングのことを,とても気にしていました。ただ,韓国では累計で30万人ほどのプレイヤーがいるんですが,最近はプレイヤー数の変動があまりないんですよ。だから現在では,そうやって支持してくれる人達の満足度を上げていくことに注力しています。
4Gamer:
なるほど。ということは,改善していって高い満足度が得られたものを,海外に持っていくという形になっているというイメージですね。
PB Kim氏:
そうですね。そういう意味ではホントに「試金石」のような場所になっています。悪い部分だけを取られると"海外展開のためのテスト場"のように思われてもやむを得ないので,なかなか難しいんですけど。
ただ,やはり「乱」の本国は韓国ですし,自分達が面白いかなぁと思って追加する要素はやはり韓国のプレイヤーに最初に遊んでもらいたいです。でもそこで不具合が出たりすると,当然修正する必要がありますよね。アップデートを最初に行うのは韓国なので,大体の場合,海外へは修正済みのバージョンを持っていくことになるんです。なんだか韓国のプレイヤーには申し訳ないんですが……。
4Gamer:
でもそれはある意味仕方がないんじゃないでしょうか。海外のあまたの作品も同じプロセスを取ってるわけですし。「乱」を徹底的に日本カスタマイズをする!というなら話は別ですが(笑)。
でも見方を変えれば"新要素を先に遊べる"というメリットもあるわけですし,そのあたりで分かってもらえてるんじゃないでしょうか。
PB Kim氏:
ええ。韓国では,デベロッパとプレイヤーとの間で,オフラインの相談会のようなものを行うことがあるんですよ。仲良くするというよりも,ゲームを通じてお互いが気持ち良くいられるための,改善策などを話し合う場です。
韓国が現状,やむを得ずテストの場になっているとしても,そういった機会があるために,多くのプレイヤーに理解してもらえていると思っています。
4Gamer:
なるほど。プレイヤーとの信頼関係を築き上げているからこそ,"試金石"と言えるわけですね。そういった相談会のようなものは,韓国以外ではやらないんですか?
PB Kim氏:
やりたいですね。エキサイトさんとしてはどうです?
李氏:
そうですね。エキサイトとして,もちろん"ダメ"ということはありません。そういうことは考えていきたいですね。
PB Kim氏:
やはり,各国のプレイヤーから直接話を聞く機会がほしいですね。間にパブリッシャが入っていると,プレイヤーの生の声とは少し変わっていたりしますから。
李氏:
ええ,私も必要だと思うんですよ,そういう機会は。
4Gamer:
でも日本のネットユーザーって,オンライン上では結構過激な発言をしていても,オフラインではおとなしかったりしませんか?
PB Kim氏:
ああ,それは韓国も同じですよ(笑)。
4Gamer:
え,そうなんですか? 日本では,公式の掲示板が結構荒れてしまっていたのが印象的だったんですが……。
李氏:
そうですね……。最初の頃,とても批判されてしまいましたからね。でも,ああいう批判も実はありがたいんですよ。
私は,ちゃんとプレイヤーを見て,プレイヤーの言うことを理解しようと思っています。だから意見はどんどん言ってほしいんです。私も,もともとはただの一プレイヤーですから,いくら私達が見えない部分で努力したところで,プレイヤーには結果しか見えないことがよく分かっています。私達の努力を,プレイヤーの皆さんにも分かってもらうには,いい結果を出すしかない。だから,これからもプレイヤーの皆さんの意見を聞きながら,努力をしていきますよ。
PB Kim氏:
私もやはり,プレイヤーからの意見がほしいです。プレイヤーの意見によって,ゲームは変わっていきます。プレイヤーからの意見を,私はどんどん反映させていきたい。だから意見や要望,不満などを,どんどん言ってください。
李氏:
「乱」はこれからも,もっと遊びやすく,楽しくなるように調整していきます。短いスパンで,どんどん変化していくはずですので,期待していてください。
4Gamer:
なるほど,かなりの覚悟を持って取り組んでいることが分かりました。本日はありがとうございました。
■おまけに……
先日「こちら」のインタビューでお伝えしたように,大網さんは,TGSへの参加は今回が初めて。仕事はもちろん,趣味で足を運んだこともないという。
そんな大網さんはTGSの印象を,「遊園地みたいな感じですね。止まっているエレクトリカルパレードというか,凄いキラキラしていて賑やか。私は江戸っ子なんで,一種のお祭りって感じで,血が騒ぎます」と語っていた。
また,「乱」のイメージガールとしての出演については,「初めてこういう大役を務めさせてもらったので,緊張したんですけど,カレッツァのメンバーが応援に来てくれたので安心しました」とのこと。
ステージイベントで「乱」のデモプレイを行った五十嵐さん(趣味はゲーム)は,「PCはあまり得意ではないですが,マウスで簡単に操作できて,想像していた以上に楽しかったです」とのこと。やはり最初のうちは移動でとまどっていたようだが,次第に慣れていったようで,3ステージめにはかなりスムースにキャラクターを操作していた。五十嵐さんは,PCを購入したらぜひ「乱」で遊びたいそうだ。
ちなみに大網さんはこの日(16日),17日からの一般公開日について「コスプレの人がもっと増えるんですよね。凄く楽しみです。ポージングなどをチェックしつつ,自分も負けないようにがんばります」と,一風変わった意気込みを聞かせてくれた。
ほかのコスプレイヤーと大網さんとの勝負(?)の行方が気になる人は,残すところあと1日しかないが,TGS2005のGame.exciteブースに行ってみてはいかがだろうか。(TeT)
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RAN ONLINE
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(C)Min Communications / ROSSO INDEX K.K.