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[G★2006#54]カートゥーンレンダリングが特徴的なオンラインRPG「ルニア戦記」
さて,G★2006のNexonブースに本作が出展されていたので,実際のところどうなのか,直接確かめてみることにした。
今回出展されていたバージョンでは,あらかじめ用意されたレベル40のキャラクターを使って,かなり序盤と思われるステージをプレイできた。ステージが始まると,最初に自キャラを含めた登場人物達による寸劇が始まる。ここは2Dの一枚絵で展開していくが,しゃべっている最中のキャラクターは絵が拡大されるなど,ちょっとしたテレビアニメのような雰囲気。どうやらキャラクターごとのストーリーが根底にあり,それを少しずつなぞる形でステージが進むという流れのようだ。
実際のステージ構成はというと,意外なことに完全に一本道であった。ある程度進んでいくと道が封鎖されており,周囲のモンスターを一掃することで先へ進めるようになる。そうしてズンズン進みつつ,最深部にいるボスを倒すとステージクリアだ。なるほど,確かに昔のアーケードゲームを思わせる作りである。また,単純にモンスターを倒すだけではなく,巨大な岩石を避けながら進んだりといった仕掛けもそれなりにある。
コマンド入力による多彩なコンボと,職業ごとのスキルも本作の特徴の一つ。これらに関していうと,操作レスポンスやモーションは出来が良いのだが,移動をカーソルキーで行うスタイルのため,プレイ時にストレスを感じてしまった。これは右手でキャラクターを操作しづらいというよりは,むしろ攻撃時の狙いを定めにくいほうが深刻な問題。例えばファイアボールの魔法を発射しようと思っても,実質的に8方向しか選べないため,攻撃対象の距離が離れるほど命中させるのが難しいのだ。
気になったのはこのカーソルキー関連だけで,それ以外は全体的に気軽に遊べそうな印象。親しみやすいキャラクターデザインもあってか,Nexonブースの豊富なラインナップの中で,最も女性客を集めていた。「アーケードライク」という謳い文句は,今一つ伝わりにくい気もするが,現状「カジュアル」というジャンルの定義が曖昧すぎるため,どうやってイメージを的確に伝えるべきなのかを各社が模索している段階なのだろう(もっとも,それは我々メディアについても同様なのだが)。
一通り触ってみると,実に日本人向けの作りだと感じたものの,意外なことに現時点では,日本展開の発表はない。非常に好意的に解釈すると,もしかしたら今,日本市場向けに仕様変更を施している最中なのかもしれない。もし本気で日本市場を狙うのであれば,ゲームパッドに対応させるか,マウスクリックで攻撃対象を選べる仕様にしてほしいところだ。
少なくとも見た限りでは,日本語版の発表がされてもおかしくなさそうな内容である。そのとき,いったいどのような形になっているのかを期待しながら,もうしばらく待つことにしよう。(ライター:川崎政一郎)
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ルニア戦記
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