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HD 7900&7700シリーズに対応した「Catalyst 12.2プレWHQL版」が登場
その名称から想像できるとおり,今回のドライバは,「Catalyst 12.2」のプレWHQL版だ。AMDは「MicrosoftのWHQL認証を通れば正式版に昇格する」「正式版は2月の終わりか,3月初旬公開予定」としているので,待ちきれない人に向けて一足早くリリースされたものという理解でいいだろう。
「Display Driver」のバージョンは8.95(1202161118-8.95-120214a-133331E-ATI)。1月下旬に公開された「Catalyst 12.2 Preview」では8.94(1201241410-8.94-120120a-132259E-ATI.2)だったので,プレビュー版からさらに0.01引き上げられた格好となる。
今回は32/64bit版Windows 7&Vista向けとWindows XP向けが公開されているので,すぐに入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。
→Catalyst 12.2 Pre-Certified Driver
(※リンク先に各OS向けのダウンロードリンクが示されています)
そんなCatalyst 12.2 Pre-Certified Driverにおける最大のトピックは,Radeon HD 7900&7700シリーズに対応したことだ。「Graphics Core Next」アーキテクチャを採用する新世代GPUに,2012年2月版Catalystで正式対応してくるというわけである。
なお,Catalyst 12.2の時点でRadeon HD 7900&7700に対応するのは,32/64bit版Windows 7&Vista向けドライバのみ。Windows XP向けでRadeon HD 7900&7700に対応するのはCatalyst 12.4になるとも予告されている。
そのほか新要素については,英文リリースハイライトの和訳を試みて本稿の最後にまとめたので,興味のある人は参考にしてほしい。「Catalyst Control Center」(以下,CCC)からSuper Sampling Anti-Aliasing(以下,SSAA)を適用できるようになったり,これは「Catalyst 12.2 Preview」から引き続きだが,Eyefinity周りの拡張が行われたりというのが見どころとなる。
最後に1つだけ注意事項を述べておくと,今回のプレWHQL版は,あくまでも現状渡しの無保証版だ。WHQL認証に回るくらいなので,完成度は相応に高いと思われるものの,正式版にはない問題を抱えていて,Microsoftから却下されるという可能性もゼロではない。自己責任で試してみるのはもちろんアリだが,少しでも不安を感じるのであれば,2月下旬〜3月初旬とされる正式公開を待つのも一計である。
●Catalyst 12.2 Pre-Certified Driverの新要素
・DirectX 11&10アプリケーションにおけるSSAA対応
- 利用できるのはRadeon HD 7900&7700シリーズ。CCCからSSAAおよびAdaptive Anti-Aliasingを適用できる
- 利用するには,アプリケーション側でアンチエイリアシングに対応している必要がある(DirectX 11&10世代のアプリケーションでは,CCCからのアンチエイリアシング強制適用には対応していない)
・Eyefinity 2.1の拡張
- カスタム解像度が追加され,より細かく解像度設定を行えるようになった
- ディスプレイケーブルの抜き差しに合わせて,自動的に適切なEyefinity設定が変更されるようになった
- ユーザーが行ったHydraVisionの設定に合わせて,Windowsタスクバーの位置やサイズを調整できるようになった
- 複数のマルチディスプレイ設定を作成可能に。合わせて,さまざまなEyefinityやディスプレイ設定をシームレスに切り替えられるようになった
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
Radeon HD 7900
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Radeon HD 7700
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