ニュース
「Radeon Software Crimson Edition 16.7.3」リリース。約4か月ぶりのフルパッケージはRX 470にも新規対応
Radeon Software Crimson Editionの16.7系でWHQL通過版となるのは公開後に昇格した「Radeon Software Crimson Edition 16.7.2」(以下,Crimson 16.7.2)以来だが,チップセットドライバも含むドライバスイートとしてのリリースは,3月の「Radeon Software Crimson Edition 16.3.2」以来だ。
すでに入手済みという人も多いだろうが,入手先は以下のとおりである。
→64bit版Windows 10用Crimson 16.7.3
→32bit版Windows 10用Crimson 16.7.3(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.3
→32bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.3(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→64bit版Windows 7用Crimson 16.7.3
→32bit版Windows 7用Crimson 16.7.3(※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Crimson 16.7.3
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Crimson 16.7.3(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.3
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1用Crimson 16.7.3(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Crimson 16.7.3
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Crimson 16.7.3(※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応)
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
Display Driverのバージョンは「16.30.2311-160718a-305077C」で,Crimson 16.7.2 Hotfixの「16.20.1035.1001-160708a-304447E」と比べるとかなりバージョン番号が進んでいるのだが,そんな今回のトピックは,8月4日深夜に国内でも搭載カードの販売が始まる「Radeon RX 470」の新規サポートと,中規模のバグフィックスといったところである。もちろん,前述のとおり,チップセットドライバも含んだ“完全版”なので,その点においても,AMD派にとっては重要なアップデートと言えるだろう。
ドライバのアップデート作業は自己責任となるが,対応のGPUやAPUを使っているなら,試す価値のあるリリースだ。
#### 以下,英文リリースノートまとめ ####
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.3の対応GPU
- Radeon RX 480&470
- Radeon Pro Duo
- Radeon R9 Furyシリーズ
- Radeon R9 300・200シリーズ
- Radeon R7 300・200シリーズ
- Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
- Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
- Radeon R9 M300・M200シリーズ
- Radeon R7 M300・M200シリーズ
- Radeon R5 M300・M200シリーズ
- Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
- Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ
- AMD FX APU with Radeon R7 Graphics
- AMD A-Series APU with Radeon R8・R7・R6・R5・R4・R3 Graphics
- Athlon/Sempron APU with Radeon R3 Graphics
- AMD E-Series APU with Radeon R2 Graphics
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.3が統合するコンポーネント
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.7.2 Hotfix)
- Display Driver:16.30.2311-160718a-305077C(←16.20.1035.1001-160708a-304447E)
- Radeon Settings:2016.0718.1747.30147(←2016.0708.1511.25486)
- 2D Driver:8.1.1.1564(←8.1.1.1558)
- Direct3D:9.14.10.1209(←9.14.10.1197)
- OpenGL:6.14.10.13441(←6.14.10.13440)
- OpenCL:2.0.6.0
- Mantle:9.1.10.136(←9.1.10.123)(※Mantle API:98309)
- Audio Driver:10.0.0.3/7.12.0.7723
- Vulkan Driver:9.1.0.10.17.0
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.3における最適化
(※比較対象はRadeon Software Crimson Edition 16.7.2 Hotfix)
- Radeon RX 480搭載環境で,「Rise of the Tomb Raider」において最大10%
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.3における新要素
- Radeon RX 470新規対応
●Radeon Software Crimson Edition 16.7.3で解決した問題
- Radeon RX 480のCrossFire構成時に,一部の環境で「Overwatch」がクラッシュすることのある問題
- Radeon Settingsの「システム」−「ソフトウェア」以下にあるVulkanバージョン表記が正しくないことのある問題
- WattManによるオーバークロック設定がうまくいかず,システムがハングしたり強制再起動したりした後も,WattMan上で問題のあるオーバークロック設定が保持されることのある問題
- DirectX 12版「Hitman」で,武器を用いたズーミング操作を行うと,画面表示がおかしくなることのある問題
- CrossFire構成時に,DirectX 11版「Rise of the Tomb Raider」で画面がちらつくことのある問題
- Mantle版「Dragon Age: Inquisition」で設定を変更するとアプリケーションがクラッシュしたりGPUのTDR(Timeout Detection and Recovery)エラーが生じたりすることのある問題(※「設定」はおそらくグラフィックス設定のことだと思われるが,詳細は分からない。原文は「Changing settings in Dragon Age Inquisition with the Mantle API may result in an application crash or driver recovery.」
- 「DiRT Rally」のゲーム内設定から「Advanced Blending」を有効化すると,一部のステージで地形がちらつくことのある問題
- Radeon RX 480搭載環境でFreeSyncを有効化すると,ゲームの起動時や終了時にディスプレイが若干ちらつくことのある問題
- Vulkan版「Dota 2」で影の描画がおかしくなることのある問題
- Eyefinityを有効にした環境でOpenGL版の新「DOOM」を実行すると,テクスチャに穴や割れ目が見えることのある問題
- CrossFire構成時に新「Need for Speed」を実行すると,光源がちらつくことのある問題
- 2台のディスプレイでクローン表示させていると,デスクトップとゲームのフルスクリーンを切り換えるときに,セカンダリディスプレイで画面がちらつくことのある問題
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
Radeon RX 400
- この記事のURL:
(C)2019 Advanced Micro Devices Inc.