「Windows 10 April 2018 Update」に対応した「Radeon Software Adrenalin Edition 18.4.1」リリース

　毎週のリリースになった3月から一転，4月はこのまま何もないのかと思っていたら，最終日に「Windows 10 April 2018 Update」対応版の登場だ。
　北米時間2018年4月30日，AMDは，2018年4月版リリース第1弾にしておそらく最後となる「Radeon Software Adrenalin Edition 18.4.1」（以下，Adrenalin 18.4.1）を公開した。WHQL（Windows Hardware Quality Labs，ウィクル）未通過の新しい「Optional」（随意選択）版は，同日付けて公開となったWindows 10の新しいメジャーアップデートに対応する最初のドライバという位置づけになっている。

　入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。「Ryzen Desktop Processors with Radeon Vega Graphics」APUは依然としてサポート対象に入っていないので，その点はご注意を。

→64bit版Windows 10用Adrenalin 18.4.1
→32bit版Windows 10用Adrenalin 18.4.1（※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応）
→64bit版Windows 7用Adrenalin 18.4.1
→32bit版Windows 7用Adrenalin 18.4.1（※Radeon RX・Pro Duo・R9 Fury・R9 300・R7 300シリーズは非対応）

→ノートPC向けの64bit版Windows 10用Adrenalin 18.4.1
→ノートPC向けの32bit版Windows 10用Adrenalin 18.4.1（※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応）
→ノートPC向けの64bit版Windows 7用Adrenalin 18.4.1
→ノートPC向けの32bit版Windows 7用Adrenalin 18.4.1（※Radeon R9 M300・R7 M300・R5 M300シリーズは非対応）

→4Gamerの最新ドライバリンクページ

　「Display Driver Package」のバージョンは「18.10.01.05-180424a-327684E-RadeonSoftwareAdrenalin」。「Radeon Software Adrenalin Edition 18.3.4」は「17.50.33.05-180322a-326037E-RadeonSoftwareAdrenalin」だったので，Windows 10 April 2018 Updateに向け，内部的にはかなりの変更があり，それがメジャーバージョンを17から18へ引き上げたということなのかもしれない。

　英文リリースノートで目に見える部分の変更は決して大きくないので，やはり今回はOSのメジャーアップデートへの対応が第一という理解でいいだろう。ただし，AMDはゲーマーに対して最新版ドライバの導入を推奨しているので，OSアップデートはひとまず様子を見るという人も，それ以上の理由がないなら更新を検討したほうがいいとは思われる。
　なお，ドライバのアップデート作業が自己責任になるので，その点はご注意のほどを。


＃＃＃＃　以下，英文リリースノートまとめ　＃＃＃＃

●Adrenalin 18.4.1の対応GPU

• Radeon RX Vegaシリーズ
• Radeon RX 500・400シリーズ
• Radeon Pro Duo
• Radeon R9 Furyシリーズ
• Radeon R9 300・200シリーズ
• Radeon R7 300・200シリーズ
• Radeon R5 300・200シリーズ
• Radeon HD 8500以上のRadeon HD 8000シリーズ
• Radeon HD 7700以上のRadeon HD 7000シリーズ
• Radeon R9 M300・M200シリーズ
• Radeon R7 M300・M200シリーズ
• Radeon R5 M300・M200シリーズ
• Radeon HD 8500M以上のRadeon HD 8000Mシリーズ
• Radeon HD 7700M以上のRadeon HD 7000Mシリーズ

●Adrenalin 18.4.1の対応APU

• リリースノートに記載なし

●Adrenalin 18.4.1が統合するコンポーネント
（※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition 18.3.4）

• Display Driver Package：18.10.01.05-180424a-327684E-RadeonSoftwareAdrenalin（←17.50.33.01-180316a-325741E-RadeonSoftwareAdrenalin）
• Radeon Settings：2018.0425.4.41502（←2018.0322.1825.31335）
• 2D Driver：8.1.1.1634
• Direct3D：9.14.10.01334（←9.14.10.01316）
• OpenGL：6.14.10.13521（←6.14.10.13507）
• OpenCL：24.20.11001.5003（←23.20.15033.5003）
• Mantle：9.1.10.0254（←9.1.10.0237）
• Mantle API：102400
• Audio Driver：10.0.1.6
• Vulkan Driver：2.0.20（←2.0.18）
• Vulkan API：1.1.70

●Adrenalin 18.4.1における最適化
（※比較対象はRadeon Software Adrenalin Edition 18.3.4）

• リリースノートに記載なし

●Adrenalin 18.4.1における新要素

• Windows 10 April 2018 Updateに対応

●Adrenalin 18.4.1で解決した問題

• 「WORLD OF FINAL FANTASY」で水のテクスチャが描画されなかったり，欠けているように見えてしまったりすることのある問題
• 「Stellaris」で画面を読み出すときにアプリケーションがハングすることのある問題
• Radeon RX 400シリーズ搭載環境で「Call of Duty: WWII」をプレイすると，画面表示がおかしくなることのある問題
• Radeon ReLiveのDesktop Recording（デスクトップの記録）を有効化していると，Instant Replay（インスタントリプレイ）に失敗することのある問題
• マルチGPU構成時に「Sea of Thieves」でゲームメニューを開いたときに画面がちらつくことのある問題