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PC版「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」などに対応した「AMD Software 24.5.1」がリリース
WHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版となるAdrenalin 24.5.1は,時代劇アクション「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」のほか,アクションアドベンチャー「Senua's Saga: Hellblade II」,F1公式レースゲームの最新作「F1 24」という3タイトルに対応したという。
いずれもドライバ更新における性能向上は謳われていない。ただ,Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUTは,AMD Softwareが有する複数の高速化機能をまとめて有効化する「HYPR-RX」の対応ゲームリストに追加されているので,HYPR-RXを有効化した場合に,性能向上が見込めそうだ。
なお,Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT以外に,「Horizon Forbidden West Complete Edition」と「Starfield」,「The Last of Us Part I」の3タイトルが,HYPR-RX対応ゲームに加わっている。
さらに今回のリリースノートで,AMDは,「AI on AMD」や「AI Development on Radeon」という項目を設け,RadeonシリーズにおけるAI関連の取り組みをアピールしている。
これらは,Adrenalin 24.5.1の新しい要素というわけではないようで,AMD Softwareを利用することで,Adobe Creative CloudやBlender,DaVinci ResolveといったソフトウェアのAI機能を高速化できるといった紹介に留まっている。基本的にはプロモーションの一貫と捉えておけばいいようだ。
不具合修正では,「World of Warcraft」シリーズと「RDNA 3」世代のGPUを組み合わせたときに発生していた問題や,Radeon RX 5000シリーズで「Overwatch 2」がクラッシュする不具合への対応が行われた。これらに悩まされていたゲーマーには朗報だろう。
●Adrenalin 24.5.1の対応GPU
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon RX 7000M/7000Sシリーズ
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
●Adrenalin 24.5.1の対応APU
- Ryzen 7000シリーズ
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics(※RDNA世代以降)
●Adrenalin 24.5.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 24.4.1)
- Display Driver Version:23.40.33.01-240508a1
- 402 593C - AMD - Soft ware - Ad rena lin - Edi tion ( ← 23 . 40 . 31 . 05 - 240 417a - 40 233 8C - AMD - Sof tware - Ad rena lin - Edi tion) - UI:2024.0508.1945.2016
- AMD Windows Driver version:31.0.24033.1003
(←31 . 0 . 24031 . 5001) - 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D Driver:9.17.11.0260
- OpenGL Driver:24.05.231107_282afec
- Audio Driver:10.0.1.30
- Vulkan Driver:2.0.299
- Vulkan API:1.3.277
●Adrenalin 24.5.1における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 24.5.1における新要素
- 「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」「Senua's Saga: Hellblade II」「F1 24」に対応
- Expanded HYPER-Tuneタイトルに4タイトルを追加
●Adrenalin 24.5.1で解決した問題
- RDNA 3世代のGPUで「World of Warcraft」「World of Warcraft Classic」をプレイすると,ドライバのタイムアウトが生じることのあった問題
- Radeon RX 5000シリーズGPUでOverwatch 2をプレイすると,断続的にゲームがクラッシュすることのあった問題
- Performance Metrics Overlayを有効にしている状態で[Alt]+[Tab]キーを押してアプリを切り替えると,表示がカクつくことのあった問題
- 「Hitman: Contracts」においてテクスチャが点滅することのあった問題
- Radeon Boostを有効にして「Alan Wake 2」をプレイすると,水の周辺に表示の破損が見られることのあった問題
●Adrenalin 24.5.1における既知の問題
- 「Fallout 3」「Fallout: New Vegas」の起動に失敗する可能性がある(※Adrenalin 24.6.1を目処に解決予定)
- Radeon 7000シリーズGPUで「Alien Isolation」をプレイ中,画面が黒くなり表示が崩れることがある
- 「Dying Light 2 Stay Human: Reloaded Edition」を,Radeon Boostを有効化してプレイすると,表示が乱れることがある。この問題はRadeon Boostを無効化することで一時的に回避できる
- Radeon Softwareで録画またはストリーミングとHDRを有効化すると,「Ghost of Tsushima DIRECTOR'S CUT」プレイ中にゲーム内グラフィックスが断続的に壊れることがある
- RDNA 3世代のGPUで,アンチエイリアシングを有効にすると,「Max Payne」および「Max Payne 2」の起動に失敗することがある
- 「HELLDIVERS 2」プレイ中に,Radeon Softwareのパフォーマンス情報が更新されないことがある(※Adrenalin 24.6.1を目処に解決予定)
- AMD Softwareで,AV1コーデックを選択して録画すると,音声と動画が同期しないことがある(※2024年第3四半期を目処に解決予定)
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