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新ドライバ「Adrenalin 24.7.1」で「祇:Path of the Goddess」に最適化
なお,Adrenalin 24.3.1から久しぶりとなる,Polaris/Vega世代向けのドライバソフトも同時にリリースされているが,そちらは不具合修正のみとなっている。そのため本稿では,RDNA世代以降向けの情報を中心にまとめていく。
リリースノートによると,Radeon RX 7900 XTX,7900 XT,7600XTにおいて,祇:Path of the Goddessを4K解像度でプレイすると,前バージョンである「Adrenalin 24.6.1」比で最大12%の性能向上が得られるという。1割以上の向上が得られるなら,十分に体感できるだろう。
また,Adrenalin 24.7.1では復活した低遅延技術「Anti-Lag 2」の対応タイトルに「Dota 2」のDirectX 11モードが追加された。「Counter Strike 2」に続く2つめの対応タイトルだ。
リリースノートにおいてAMDは,[Alt]+[Shift]+[L]キーで表示できる遅延情報のオーバーレイを確認して,自身のPCでAnti-Lag 2の効果を確認するとともに,AMDにその情報をフィードバックすることを推奨している。その情報をもとに,Anti-Lag 2をさらに改善できるそうだ。
そのほかにもAdrenalin 24.7.1では,ワンクリック最適化機能「HYPR-RX」の対応タイトルに,4タイトルが追加された。HYPR-RX対応タイトルの詳細は公式Webページを参照してほしい。
●Adrenalin 24.7.1の対応GPU
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 7000M/7000Sシリーズ
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
※Radeon VII以下の製品ではドライバソフトが異なる
●Adrenalin 24.7.1の対応APU
- Ryzen 8000シリーズ
- Ryzen 7000シリーズ
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Graphics
- Radeon 600シリーズ(Ryzen 6000 APU)
※Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics以下の製品ではドライバソフトが異なる
●Adrenalin 24.7.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 24.6.1)
- Display Driver Version:24.10.29.01-240714a-405203C
-AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion (←24.10 .21.01 -240 620a -404 579C -AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion) - UI:2024.0508.1945.2016
- AMD Windows Driver version:32.0.11029.1008(←32.0.11021.1011)
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D Driver:9.17.11.0267
- OpenGL Driver:24.06.240303_ca9407b
- Audio Driver:10.0.1.38
- Vulkan Driver:2.0.302
- Vulkan API:1.3.280
●Adrenalin 24.7.1における最適化
- 「祇:Path of the Goddess」に最適化
●Adrenalin 24.7.1における新要素
- 「Dota 2」のDirectX 11モードが「Anti-Lag 2」に対応
- Expanded HYPR-Tuneタイトルに4タイトルを追加
- Windows 11 24H2への対応を追加(※Polaris/Vega世代のみ)
●Adrenalin 24.7.1で解決した問題
- 「FidelityFX Super Resolution (FSR)3」のフレーム生成を有効化したときのカクつきを改善
- 「Fortnite」をDirectX 12モードでプレイしたときのカクつきを改善
- 「鉄拳8」において,レイトレーシングとアップスケーリングを同時に有効化したとき,テクスチャに欠落が見られることのあった問題
- Radeon Boostを有効化して「Dying Light 2 Stay Human: Reloaded Edition」を有効化すると(表示の?)破綻が生じることの合った問題
- 「Marvel's Guardians of the Galaxy」においてレイトレーシングを有効化すると,断続的にシステムがクラッシュしたり,破綻が見られることのあった問題
- ドライバアップデート後にRadeon Softwareの「仮想超解像度」や「ディスプレイの色の強化」設定が無効になることのあった問題
- 特定のWindows表示言語において,表示ピクセル形式を変更できないことのあった問題
- グラフ作成・データ分析ソフトウェア「Origin」や「Origin Pro」使用中に,拡大縮小された3Dモデルに黒い破綻が断続的に見られることのあった問題
- マルチメディアプレイヤーアプリ「PotPlayer」において早送りを行うと,表示が黒くなることのあった問題
- アクセント記号付きの文字を含むWindowsユーザー名で,シェーダキャッシュが失敗することのあった問題(※Polaris/Vega世代のみ)
- 特定のハイブリッドグラフィックス構成において,一部のVulkan API対応タイトルがクラッシュすることのあった問題(※Polaris/Vega世代のみ)
●Adrenalin 24.7.1における既知の問題
- Radeon RX 6000シリーズおよびRadeon RX 7000シリーズGPUにおいて,「Battlefield 2042」の描画性能が不十分だったり,過剰なカクつきが生じたりすることがある(※Adrenalin 24.8.1を目処に解決予定)
- AMD Softwareで,AV1コーデックを選択して録画すると,音声と動画が同期しないことがある(※2024年第3四半期を目処に解決予定)
- 関連タイトル:
AMD Software
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