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[韓国ゲーム事情#429]Wemade新作ラインナップの詳細を公開
Wemade Entertainment新作ラインナップの詳細を公開(2005/10/20)
Text by Kim Dong Wook特派員
Wemade Entertainmentの新作発表会について以前お伝えしたが,本日は同社の開発タイトルとパブリッシングタイトルの詳細を紹介する。
「Creamph -soul of nature」と「Projcet 山」(仮称)については,2005年7月に中国上海で開催されたChinaJoyで公開されていたが,「Project N.E.D」と同社初のパブリッシングタイトル「青燐」は今回が初公開だった。
それでは,日本市場投入が予定されている「蒼天」以外のタイトルを,発表順に紹介していこう。
数年前の東京ゲームショウで,GAMANIAブースに出展されていた「Forestia」を開発したスタッフ達が,Wemade Entertainmentに移籍して手がけている新作だ。
見た目はForestiaによく似ているが,公開されたムービーによると,プレイヤーはさまざまなモンスターがデザインされたカードを使い,フィールドで狩りを行ったり,自分のスキルを調整したりするなど,"カードシステム"の採用が最大の特徴となっている。
ゲームには,アーケードライクなアクションと,MMORPGライクなクエストが用意されていて,自分が好きなスタイルのゲームを選択しながら遊べるようだ。
同タイトルでプレイヤーは,プレイヤーキャラクターだけでなく,NPC,モンスターなども操作し,これらの経験を通じて成長することになる。これは,仏教の輪廻をイメージしているようだ。
プレイヤーがモンスターの立場になって,ゲームをプレイできるというコンセプトは,非常に独特なものといえるだろう。
プレイヤーは,複数のクリーチャー(生命体)をコントロールできる。登場するクリーチャーは,エネルギー,自然,資源,観念などを擬人化したしたもので,各特性に見合った独特の能力を持っていて,それぞれの特性をうまく組み合わせれば,戦闘を有利に進められるようだ。なお,戦闘関連のシステムには,訓練,育成,進化なども用意されている。
また,プレイヤーとクリーチャーとの間には,星座や血液型,運勢などをもとにした"相性"が設定されており,これによって能力値や生産能力が変わるという。
イメージイラストでは,韓国だけでなく日本や中国など,アジアのあちこちをDokebiが冒険している様子がうかがえる。東洋のファンタジーといえば"武侠"というのがスタンダードだが,これとは大きく異なる世界観といえるだろう。
本作のクエストは,東洋の民話や昔話をベースにしているため,西洋ファンタジーベースのオンラインゲームより,ストーリーを理解しやすそうだ。
操作性はコンシューマゲームに近いようで,簡単な操作で豪快な戦闘が楽しめる模様。
ほかにも,仮面を利用して妖怪が変身するシステムなど,興味深い要素が数多く用意されている。
中国で大ヒットを記録した"ミルの伝説シリーズ"を開発したWemade Entertainmentの新作だけに,どのタイトルからも東洋的な雰囲気がうかがえる。
アジア圏のデベロッパが西洋ファンタジーをベースにしたオンラインゲームを開発するケースが多い中,同社の戦略は,文化的に受け入れられやすい東洋的な雰囲気を重視し,それに力を注いでいくというものだ。
日本市場にも挑戦したいと語る同社の動きには,今後注目していきたい。
- 関連タイトル:
青燐
- 関連タイトル:
ICARUS ONLINE
- 関連タイトル:
Kailas
- 関連タイトル:
Creamph
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