インタビュー
男? 女? なんと両方! 新種族“ドラゴンシオン”の実装で大きく変わる,「ARCHLORD PART2」の見どころを紹介
このアップデートでは,プレイヤーキャラとして第4の種族の“ドラゴンシオン”が登場するほか,細かなゲームバランスが調整され,MMORPGとしてより遊びやすく,初心者に入りやすいゲームとなる。イメージイラストなどもガラリとリニューアルし,全体としてかなりのボリュームがあるアップデートだ。
「ARCHLORD 〜 THE GRAND CROSS」(ARCHLORD PART2)
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「ARCHLORD 〜 THE GRAND CROSS」(ARCHLORD PART2)
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今回はこのアップデート実施に先駆け,ドラゴンシオンを始めとしたPART2の主な見どころを,同作のスタッフに直接聞いてきたので紹介していこう。
その日の気分に応じて3クラスの中から選べる!
変幻自在の能力を持つ龍族の末裔「ドラゴンシオン」
今回新たに登場する“ドラゴンシオン”は,龍族の末裔という設定の種族だ。数百年前からこの大陸で細々と暮らしていたのだが,その特徴ある外見などのせいで他種族との争いが絶えず,何度か絶滅の危機に瀕している。そういったなかドラゴンシオンは,この世界で生き抜くため己の姿を人間に変え,なんとか生き延びてきたのだ。
この“変身する能力”はゲーム内設定にも反映されており,ドラゴンシオンの最大の特徴といってよい。アクティブスキルを使うことで,キャラクターとしての基本特性を「近距離戦闘タイプ」「遠距離戦闘タイプ」「ドラゴンタイプ」の三つの中から,いつでも自由に変えられるのだ。
これまでプレイヤーキャラとして選べた「ヒューマン」「オーク」「ムーンエルフ」を振り返ると,キャラクター作成時に決めたクラスによって,戦闘時におけるプレイスタイルはだいたい固定されていた。その点,ドラゴンシオンは一つのキャラクターを育成するだけで,3種類のプレイスタイルを臨機応変に切り替えられるのだ。
シオンの段階でのステータス値は平均的で,既存3種族の中ではヒューマンに近い。そのかわりスキルポイントの割り振り方によって,キャラクターの育成方向が大きく違ってくるようだ。
シオンのキャラクターレベルを20まで上げると,「オービター」「スレイヤー」「サマナー」の3クラスへ変身するスキルが,それぞれ習得可能となる。これらのスキルを使うと,変身後のクラスに応じた姿やスキルが一時的に得られ,また変身に関する時間制限もない。自ら変身を解けば,再びシオンへと戻る。
シオンから変身できる三つのクラス「オービター」「スレイヤー」「サマナー」の特徴は,以下のとおりとなっている。
★オービター
見た目は異なるものの,クラスの方向性としては,従来の中ではアーチャーに近い。オービターはそれに加えて,味方単体への補助魔法のスキルなども習得可能だ。
★スレイヤー
クラスの性質としては,タンク役としてずば抜けた素質を持っている。HP値が高く,防御力も優秀な上に,一時的に無敵になるスキルがあるとのことだ。
★サマナー
サマナー自身が最も得意とするのは,範囲系の攻撃スキルである。例えば雑魚モンスターの大群を相手にする際などはめっぽう強い。ただし単体の相手との戦闘では,オービターやスレイヤーのほうが大ダメージを与えやすく,変身後の3クラスの住み分けはそれぞれできている。ちなみに,ドラゴンの姿といえども,空を飛んでエリアをひとっ飛び,ということは無理らしい。
3クラスの主な特徴は,現時点では以上だ。“人型”ですらないサマナーは,かなりのインパクトといえよう。
ただ,あまりに強そうに見えるので誤解する人もいるかもしれないが,ドラゴンシオンは従来の3種族に対する上位種族というわけではない。性能に関しても,従来の3種族(と3クラス)と比べて一長一短のバランスとなっている。既存の種族の出番が奪われたというわけではないので安心してほしい。
シオン |
オービター |
スレイヤー |
種族特有のデメリットもある。ドラゴンシオンは,いずれのクラスの状態でも騎乗動物には乗れず,他種族と比べると移動速度の面で不利になる。また,武器や防具のグラフィックスは3形態を通じて1種類のみなので,三つの職業分の着せ替えを楽しめるわけではない(形態によって装備の大きさは変化する)。
また,一人のキャラクターで3クラス分のスキルをやりくりする必要があるため,スキルポイントの振り方には注意が必要だ。シオン+3クラスを全部合わせると,約50種類ものスキルがあるので,ある程度の方向性を絞って育成したほうが,実戦向きのキャラクターに育成できるだろう。
ただ,それらのデメリットを差し引いても,一人のキャラクターから三つのクラスへ“好きなときに”チェンジできるというのは,ドラゴンシオンの大きなメリットである。パーティを組むときも,メンバーのクラスバランスなどは考える必要がなく,誰とでも好きに組めばいいのだ。
しかもこの種族を使うための条件は一切なく,単に新規キャラクターとして作成すればよい。このアップデートで,新たにアークロードに興味を持つような人に対しては,かなりオススメな種族といえそうだ。
従来の3種族がそうであるように,ドラゴンシオンにも初期エリアが用意される。適正レベル帯も含めて大まかに説明していくと「シエン(Lv1〜15)」「サリエンド(Lv15〜30)」「ストール(Lv30以降)」となっており,サリエンドの中盤あたりからは他種族とも接するようになりそうだ。
シエン |
サリエンド |
ストール |
ドライガー |
注目すべきは,これら新エリアの風景だ。従来のアークロードは,どちらかというと“夜”をイメージした暗めの景観が多かったが,新エリアのコンセプトは“夜明け”で,しかも建築物などはオリエンタルっぽい雰囲気。NPCの喋り方も個性的で,オヤジ風,お姉ェ系,関西弁などさまざま。既存のプレイヤーも,これら新エリアの観光目的で,試しにドラゴンシオンを作ってみるというのも一興だろう。
ちなみに新イメージイラストに描かれているのは手前から,シオン(少女っぽい子),オービター(セクシーな女性),スレイヤー(爪を装備した男性),そしてサマナー(巨大な竜)だ。
その他にもさまざまな新規要素が
1. 攻城戦の受付条件が変更
複数のギルドにより攻城戦の申し込みがバッティングした場合,従来だと「存続期間が長いギルド」が優先されていた。それが今回のアップデート以降,「ギルドマスターのレベルと,ギルドメンバーの数」を優先する仕組みに変わる。ギルドの実力を重視した格好となり,後発ギルドにとっては大きなチャンスが訪れることになる。
2. 城を所有しているギルドのご褒美「城主狩り場」
ギルドを先導してアークロードを目指すような,とっくにLv90に到達している人にとって,このダンジョンは直接のメリットは少ないかもしれない。しかし,同じギルドに所属しているメンバーにとっては,ほかのプレイヤーとの奪い合いが発生しないというだけでも,良質なキャンプポイントといえる。長期的に見れば,このダンジョンエリアの獲得によって,ギルド全体の実力が大きく底上げされることになりそうだ。
3. レーダー機能
これはミニマップとは別のウィンドウで,「髑髏マークの付いたキャラクター(先攻・指名手配状態)」と,「敵対ギルドのメンバー」が表示される。このレーダーがあれば,いきなり後ろからバッサリ,といったことも減るのではないだろうか。
4. 経験値取得テーブルが変更
次のレベルアップに必要な経験値テーブルが変更となる。全体的にレベルが上がりやすくなり,とくに低〜中レベルにかけてはかなり変わるとのことだ。また,同時実施イベントの中でレベルが一定数上がるたびに,NPCから経験値ボーナスなどの補助アイテムを得られるようになる。今回のドラゴンシオンは新鮮さも相まって,かなりのスピード育成ができそうである。
今回の取材で判明したPART2の全体像は,大体このようなところ。またそのほかにも,プレイスタイルの統計をまとめた「国勢調査」の実施や,最近ゲームから遠ざかってる人向けのカムバックキャンペーン,ゲームマスター扮するキャラクターがエリアに赴いての初心者指導など,運営側からのアプローチもいくつか予定されているようだ。
本アップデート「ARCHLORD PART2」は,12月22日に実施予定となっている。本稿を見て興味を持った人も,既存のプレイヤーも,以前とは大きく異なるドラゴンシオンで遊んでみてはどうだろうか。
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