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Saitek,フライトシム向けラダーペダルを10月30日に発売
Pro Flight Rudder Pedalsは,機械式のセルフセンタリング機能を搭載するほか,ラダーにかかるテンション(圧力)の調整や,フットレストの長さ調節が可能であるなど,使い勝手への配慮が随所に見られるのが特徴だ。テンションの調節は本体中央部のダイアルで行う仕組みで,Saitek製品らしい,メカっぽい雰囲気の演出にも一役買っている。
本体を壁などに密着させ,踏み込んだときにラダーペダル自体が動かないようにする人は多いと思うが,本製品にはそれを補助する,本体の奥行きを伸ばすアタッチメントも付属。不要ならば取り外したり,あるいはフットレスト的に本体手前側での利用も可能だ(右の写真は,アタッチメントが本体手前側に取り付けられた状態のもの)。
ドライバはSaitek製品に共通した「SST」(Saitek Smart Technology)を利用する仕様で,「Microsoft Flight Simulator 2004」など,主要なフライトシムでは,自動的にラダーペダルが認識されるほか,Saitek製ジョイスティックとは併用できるとのこと。また,SSTを利用すればラダーペダルに好きな動作をアサインできるので,必ずしもフライトシム専用ということはなく,FPSなど,ほかのゲームでも利用できるという。現在,どのゲームで正常に利用できるかを検証中だそうだが,Half-Life 2シリーズのタイトルを,アーケード版「HALF-LIFE 2 SURVIVOR」風にプレイできるようになったりすると面白いかもしれない。
「飛行機の方向舵操作」という,フライトシムにおいては非常に重要な要素を担うデバイスにもかかわらず,ゲーム用の周辺機器としては高価なこと,そして,入手のしづらさで一般化してこなかったラダーペダル。二つの課題のうち,入手しづらさが解消することで,どこまでゲーマー(フライトシマー?)に受けいられるだろうか。興味深く見守りたい。(佐々山薫郁)
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