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ロジクールのPC用ゲームパッド「F310」「F510」「F710」レビュー。“Xbox 360互換モード”を持つ新製品の使い心地は?
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印刷2010/11/30 00:00

レビュー

DirectInput&XInput両対応ゲームパッドの使い心地はどうなのか

Logicool Gamepad 310
Logicool Rumble Gamepad 510
Logicool Wireless Gamepad F710

Text by fumio


Logicool Gamepad F310,Logicool Rumble Gamepad F510,Logicool Wireless Gamepad F710
メーカー:Logitech
問い合わせ先:ロジクール カスタマーリレーションセンター 電話:03-5350-6490
直販サイト「ロジクールストア」価格:2480円(税込,F310),2980円(税込,F510),4980円(税込,F710)
画像集#002のサムネイル/ロジクールのPC用ゲームパッド「F310」「F510」「F710」レビュー。“Xbox 360互換モード”を持つ新製品の使い心地は?
 スイスの周辺機器メーカーLogitechの日本法人であるロジクールは,2010年10月に,PC向けのUSB接続型ゲームパッド3製品を発売した。
 「Logicool Gamepad F310」「Logicool Rumble Gamepad F510」「Logicool Wireless Gamepad F710」(以下順にF310,F510,F710)と名付けられた新製品は,共通して,従来型PC用ゲームパッドと同様に動作する「DirectInputモード」に加え,MicrosoftのXbox 360純正コントローラ「Xbox 360 Controller」(以下,X360純正パッド)をPCに接続したときと同様の挙動を示す「XInputモード」を持ち,任意で切り替えながら利用できるのが大きな特徴だ。

 詳細は後述するが,3製品の違いは基本的に,ワイヤレス/ワイヤードという接続形態と,フォースフィードバック機能の有無のみ。具体的には,

  • F310:ワイヤード,フォースフィードバック機能なし
  • F510:ワイヤード,フォースフィードバック機能あり
  • F710:ワイヤレス,フォースフィードバック機能あり

といった感じだ。そのため今回は,中間的な仕様となるF510に軸足を置きつつ,F310とF710特有の部分にも触れていくという形で,3製品を評価していきたいと思う。


DUALSHOCK 3に似た外観

“チャチさ”は少なくしっかりした作り


 ではさっそく,外観から見ていこう。まず3製品のサイズと重量を以下のとおりまとめてみた。( )内の重量値は,ケーブルを重量計からどかして4Gamerで実測した参考値となる。

  • F310:189(W)×122(D)×66(H)mm,210g(約170g)
  • F510:189(W)×122(D)×66(H)mm,269g(約230g)
  • F710:189(W)×124(D)×68(H)mm,バッテリー込み282g

F710とDUALSHOCK 3を並べてみた。F710のほうが太めだが,全体的な印象はよく似ている
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 本稿では3製品をまとめて便宜的に「Fシリーズ」と呼ぶことにするが,Fシリーズの外観は,PlayStation 3の純正ゲームパッド「DUALSHOCK 3」に近いものとなっている。DUALSHOCK 3との外観面での主な違いは,[LT]&[LB]間の間隔が狭めなことと,F510とF710のみ本体背面にラバーコート処理がなされ,さらにグリップ部側面に滑り止め加工がなされていることくらいで,握ってみての第一印象もDUALSHOCK 3とよく似た感覚だ。
 価格が価格だけに,「高級感がある」とまでは言えないものの,2000〜3000円クラスのPCゲーム用ゲームパッドでよくある安っぽさはまったくなし。十分にちゃんとした製品,といった印象を受ける。

本体背面は,F310のみ樹脂そのまま。F510とF710はラバーコートされ,さらさらした手触りになっている。F510とF710ではグリップ部側面で,部分的にざらざらした滑り止め加工がなされているのも特徴だ
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F710の製品ボックスには,USBワイヤレスレシーバと,同レシーバを引き出すためのケーブルが付属する。一般的なUSBワイヤレスデバイスの2倍,250Hzのレポートレートで通信を行うため,操作感が向上しているという
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 重量は,バッテリーとして単三形乾電池2個を採用するF710でもワイヤレス版X360純正パッドより10g重い程度と,使っていて苦になるほどの重さではない。
 意外に違いがあると感じられたのは,フォースフィードバック機能とラバーコートの有無で生じる,F310とF510の約60gという重量差。振動機能はいらないとか,なるべく手への負担を軽減したい場合には,積極的にF310を選んだほうがいいかもしれないと感じたほど,実際手にとって比べたときの違いははっきりしている。

ワイヤレスモデルとなるF710は,単三形乾電池2個を収納する電池ボックスとトランスミッタを内蔵するため,本体背面が膨らんでいる。その関係か,F710のグリップ部はF310&F510と比べると小さくなっており,中指でしっかり押さえ込もうとすると幾分窮屈さがある
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斜め入力がしやすいFloating D-padは好印象

ボタン類の押し心地もハッキリしていて心地いい


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Logitech独自開発のFloating D-padは厚みとストロークがある
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X360純正パッドとは異なり,二つ並んで配置されるアナログスティック。ちょっと背が高い
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X360純正パッドと同じ配置ながら,やや平板で,やや硬いボタン群
 気になるボタン部だが,まずLogitech肝いりの十字キー「Floating D-pad」(フローティングDパッド)は,X360純正パッドと比べてストロークが若干深めになっており,上下左右だけではなく斜め方向に対してもカチッとはっきりした入力感がある。X360純正パッドのような,斜め方向の誤入力をする心配がないこともあって,おおむね快適に操作可能だ。

 2本用意されたアナログスティックの操作性は,特別良くも悪くもなく,必要十分な仕上がり。ただ,スティックの“頂上”部,親指で操作する表面が盛り上がっているのと,スティック自体の高さが少しありすぎるのとで,とくにスティックボタン[LS]&[RS]を押すとき,指からやや遠く感じられた。個人的な好みの範疇かもしれないが,もう少し低いスティックのほうが,指の移動を妨げなくて使いやすくなるのではなかろうか。

 X360純正パッドと似た大きさ,そして配置の[A][B][X][Y]ボタンは,表面の盛り上がり方が小さく,かつ,比較的平たい形状になっている。そのためか,隣り合ったボタンの同時押しは,心持ちX360純正パッドよりしやすく感じられる。ストロークの深さに違いはさほど感じられない一方,押した感覚はX360純正パッドと比べてやや硬めか。

 続いては,人差指と中指で操作するトリガー[LT][RT]と,トリガーボタン[LB][RB]。両者の間隔が3mm程度と狭めなのに加え,トリガーとトリガーボタンがそれぞれ,向かい合う側で斜めにカットされた“ハ”の字型になっているため,人差し指をトリガーとトリガーボタンの中間に置いた状態で握っておける。
本体奥側のトリガー(写真下)とトリガーボタン(写真上)は,それぞれ中央部分に向かって切れ込んでおり,人差し指を置いておけるスペースが生まれている
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 詳細は後述するが,トリガーを「アナログトリガー」としていないのは,「アナログトリガーとして利用できるのが,XInputモードに限られる」ため。入力自体はアナログ式であるものの,DirectInputモードではデジタル入力となり,全体の3分の1ほど押し込んだ時点で押下が受け付けられるようになる。
 デジタル入力時に向けた配慮か,バネはX360純正パッドよりも強い。そのため,XInputモードでシビアなアナログ入力が求められるゲームに使うのはなかなか難しい印象。ただ,DirectInputモードで,トリガーとトリガーボタンを人差し指1本で同時押しすることが一応できるというメリットもある。

 入力系全体に関してまとめると,入力時のクリック感がはっきりしており,心地いいのが,Fシリーズに共通した魅力といえそうだ。ただその半面,操作音が大きめになっている部分があり,とくに左右スティックボタン[LS][RS]や左右トリガーボタン[LB][RB]はかなりうるさめなので,深夜にこっそりゲームをしたいという人は少々気を付けたほうがいいかもしれない。

 なお,操作感そのものに大きな違いはなかったので余談扱いにしつつ指摘しておくと,F710のみ,F310&F510と入力系に微妙な違いがある。横に置いて比べてみるとすぐ分かるのは,Floating D-padの高さが低くなっていることだが,[A/B/X/Y]ボタンの高さと硬さがそれぞれわずかに増し,さらにトリガーとトリガーボタン間の隙間が1mm弱程度広くなっていた。店頭で比較する機会があれば,確かめてみると面白いだろう。

F510とF710を比較したところ。Floating D-padの“浮き具合”が異なるほか,ボタンやトリガーの配置も微妙に異なる
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ゲームに合わせて切り替えられる動作モード

XInputとDirectInput両モードでは挙動も変わる


スライドスイッチは,F310とF510だと本体背面上部,F710だと本体側面上部に用意されている
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 ハードウェアを概観したところで,FシリーズのキモであるXInputモードとDirectInputモードの挙動を見てみよう。

 Fシリーズでは本体に用意されたスライドスイッチによって両モードを切り替えられるようになっており,切り替え自体はゲームパッドをPCと接続した状態でも可能。切り替えると,1秒程度操作不能になったあと,もう一方の動作モードで認識し直すようになっている。
 ゲームアプリケーションは,起動時に「ゲームパッドが接続されているか」をチェックするような仕組みになっているので,さすがにゲーム起動後の切り替えはできない(というか,いったんゲームを起動し直す必要がある)ものの,柔軟性はまずまずあると述べていいだろう。
 スライドスイッチはF310とF510だと本体背面,F710だと[LB][RB]の間に置かれているため,ゲーム中に誤って切り替わってしまうという心配はない。

XInputモード(上)とDirectInputモード(下)では,デバイスマネージャから認識されるハードウェアが異なり,そもそも製品名も「Rumble Gamepad F510(Controller)」「Logicool Rumblepad 2 USB」といった具合で別。利用できるボタン数にも違いが生じる。製品名からすると,基本的にはXInputモードが想定されており,DirectInputモードでは従来製品であるLogicool Rumblepad 2相当の動作になる,といったイメージが正解か
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 切り替えによって挙動が変わるのは,左右トリガーと,本体中央の[Logicool]ボタンだ。

F510とF710にのみ用意されている[Logicool]ボタン。その周囲には[BACK][START]ボタンのほか,Floating D-padと左アナログスティックの機能を入れ替える「スポーツモード」を有効にする[MODE]ボタンが用意される。F510とF710では,フォースフィードバックの有効/無効を切り替える[VIBRATION]ボタンもあり
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 まずトリガーは,上でも述べたとおり,XInputモードに限りアナログトリガーとして動作し,DirectInputモードでは,トリガーの3分の1ほど押し込んだところでスイッチが入るデジタルトリガーとなる。XInputモードではボタン設定なしでアナログトリガーとして利用でき,DirectInputモードでは[LT][RT]をそれぞれ別のボタンとして扱えるというわけだ。

 次に[Logicool]ボタンだが,XInputモードではX360純正パッドでいうところの[Xboxガイド]ボタンとして機能する。DirectInputモードでは機能せず,コマンドの割り当てにも対応していない。

 なお,「XInputモードがX360純正パッド互換なら,Xbox 360で利用できるのではないか?」と期待する向きもあると思うが,そこは残念ながらというか当然ながらというか,Xbox 360とつないでも認識はしてくれなかった。

●DirectInputモードでは細かな設定も可能


LGSを導入すると,Fシリーズのプロパティが拡張され,フォースフィードバックの程度など,細かな設定を行えるようになる
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 設定に関連した要素として,DirectInputモードでのみ利用可能なドライバソフトウェア「Logicool Gaming Software」(ロジクールゲーミングソフトウェア,以下 LGS)も紹介しておきたい。
 LGSはコントロールパネルのゲームパッド関連項目を拡張したり,ゲーム側のオプション設定を超えた細かな機能割り当てを行える設定ツール「Logicool Profiler」(ロジクールプロファイラ)を利用可能にしたりするものだ。

 LGSの導入方法や,Logicool Profilerの使い方は,西川善司氏が「キーボード&マウスのみ対応のPCゲームをゲームパッドでプレイする方法ガイド」として詳しく解説しているため,そのあたりは割愛するが,付属のCD-ROMからバージョン5.10版のLGSをセットアップすると,「バイブレーションフィードバック」と呼ばれるF510&F710限定フォースフィードバック機能の効き具合を調整したり,スティックやボタン群の割り当て設定を細かく調整できるようになる。
 ソフトウェア自体は日本語化されているのだが,Logicool Profilerに限っていえば,「名」という漢字が「吊」になっていたりと,和訳はけっこう怪しめ。ヘルプなどは英語のままなので,使ってみる場合は解説記事の参照を推奨しておきたい。

Logicool Profilerのメイン画面。動作設定を変更する場合は,対象となるゲームパッドを選択してから,ゲームごとのプロファイルを作成するという流れ。デフォルトだと,作成したプロファイルは起動中のプログラムを認識して自動で切り替わる設定になっている
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 あくまでもソフトウェアベースの機能なので,外部ツールの利用を制限しているオンラインゲームなどでは利用できない可能性が高い。また,「XInputモードにせよDirectInputモードにせよ,クラスドライバで動作するため,基本的には別途ドライバソフトをインストールする必要がない」という,Fシリーズの利便性を損なう可能性もある。
 ただ,全体として,“ただDirectInputモードで使う”以上のメリットがあるのは確か。DirectInput対応タイトル用として,こういったアプリケーションがあることは,憶えておくと幸せになれそうだ。

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左右スティックのX軸,Y軸にはそれぞれ「軸割り当て」「ゾーン割り当て」を適用可能。前者はスティックの上下左右に1つずつキーストロークを割り当てられる機能だ。後者は設定画面のスクリーンショットを右に示したが,スティックの傾き度合いに合わせてそれぞれコマンドやストロークを割り当てられる。スポーツモードで十字キーを使う前提だと,ゾーン割り当ては正常に機能しないので注意
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Floating D-pad各方向に対してもコマンドやキーストロークを割り当て可能。「FPSスタイルの動き」チェックボックスで,8方向と4方向が切り替わる


実際にゲームで使ってみる

〜キモはスポーツモードか


 実際にいくつかのゲームでXInputとDirectInputの両モードを試してみたが,XInputに対応したPC版「ストリートファイターIV」や「ロスト プラネット コロニーズ」だと,XInputモードを有効にするだけで,問題なくプレイできる。例えばストリートファイターIVだと,デフォルトのコントローラ設定「Type A」で,左アナログスティックとFloating D-padの両方に移動が割り当てられる,といった具合だ。
 もちろん,DirectInputモードでも動くことは動くが,デフォルトのままだとボタン配置がメチャクチャになってしまうので,設定してやらねばならなくなる。XInput対応ゲームは,素直にXInputモードで動作するのが正解だろう。とくにロスト プラネット コロニーズのように,「X360純正パッドしか想定されておらず,そもそもゲームパッドの設定項目が用意されていない」場合は,いよいよXInputモードの有用性が増す。

PC版ストリートファイターIVの「ゲームパッド設定」。左はXInputモード,右はDirectInputモードの画面だが,前者では割り当てを変更できない(というか,する必要がまったくない)のに対し,DirectInputモードでは,設定のし直しが必要になる。XInputモード相当の配置を手動設定してやればもちろん問題なく使えるのだが,それをするくらいなら,初めからXInputモードに切り替えるのが得策だ
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 DirectInputのみ対応のタイトルではどうか。今回は,スゲノ トモアキ氏が「2D格闘ツクール2nd.」で開発した対戦格闘「ヴァンガードプリンセス」と,ABA Games製の固定画面シューティング「Titanion」をプレイしてみたが,面白いのは,両タイトルとも,標準で“移動”が割り当てられたのが左アナログスティックだったこと。もちろん,スポーツモードに切り替えれば,Floating D-pad(=十字キー)による操作が可能なので,心配はない。

 ヴァンガードプリンセスは,ベースとなっているのが2001年発売のゲーム制作ツールということもあって,XInputモードだと動作せず。一方のTitanionはXInputモードでも([A/B/X/Y]ボタンの配置が変わるのを除けば)問題なく動作し,やはりスポーツモードに切り替えることでFloating D-padを用いた操作が可能だった。
 Titanionで確認した限り,DirectInputモードとXInputモードでFloating D-padの操作感が変わるといったことはなかったので,ゲームタイトルによっては,XInputモードそのまま,スポーツモードを利用するだけでも,DirectInput対応タイトルをプレイできると述べていいだろう。


Floating D-padの操作性重視ならお勧め

コストパフォーマンスも悪くない


Fシリーズの製品ボックス
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 Floating D-padの操作性,XInputモードとDirectInputモードに,左アナログスティックと十字キー切り替え機能の利便性はともに良好で,Fシリーズの完成度は高い印象である。問題らしい問題は,Logicool Profilerの日本語訳が一部怪しく,かつヘルプやチュートリアルがすべて英語な点だが,これは4Gamerで掲載している解説記事を参照してもらえれば,なんとかなると思う。

Directinputモードで左スティックをマウスポインタ操作に割り当て,マウスのポーリングレート測定ツールを走らせたところ。上から順にF310,F510,F710だが,ワイヤレスのF710も含め,全製品が250Hzで安定動作していた
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 実勢価格がF310で2000〜2500円程度,F510で2400〜3000円程度,F710で3900〜5000円程度(※いずれも2010年11月30日現在)で,少なくともワイヤードモデルはX360純正パッドより安価というのも,検討にあたってプラス材料になるはずだ。

 Xbox 360とのマルチプラットフォームタイトルなら面倒な設定作業もなく使え,そうでないタイトルでもDirectInputモードやスポーツモードで利用でき,さらにはカスタマイズも可能なFシリーズ。尖った魅力のようなものは欠くものの,コストパフォーマンスに優れ,かついろいろな使い方ができる,万人向けの製品とまとめることができるだろう。

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