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[台北ゲームショウ#3]「SUN」はストーリー性を重視した,MOとMMOの複合型になる? プロデューサRoid Hong氏インタビュー
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印刷2006/02/18 03:14

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[台北ゲームショウ#3]「SUN」はストーリー性を重視した,MOとMMOの複合型になる? プロデューサRoid Hong氏インタビュー

Webzen プロデューサー
Roid Hong氏
 韓国で先ごろ(1月24日〜30日の1週間)プレオープンβテストが実施された,オンラインRPG「SUN」(Soul of the Ultimate Nation)について,台北ゲームショウ2006の会場でプロデューサーのRoid Hong氏にインタビューする機会を得た。
 韓国ゲーマー好みの派手なグラフィックスをウリにしながらも,韓国であまり馴染みがない,MO主体の作品として本作はリリースされた。同じMO作品として「Guild Wars」との類似点もしばしば話題に上るところだ。すでに多大な注目を集めていながらも,未だに基本コンセプトが分かりづらいだけに,まずは単刀直入に「MO部分をめぐる,ゲームの基本コンセプトと狙い」について,聞いてみた。



 この件に関して,Hong氏は今後の展開と織り交ぜつつ「プレオープンβテストでは,まずBattlezoneに行ってインスタンスのルームを立ち上げる形になっていましたが,次のオープンβテストでは,村の外にMMORPGで一般的な“フィールド”を展開させて,そこで戦闘もできるようにします」と語った。
 また,SUNの基本コンセプトについて「もともとSUNはMMORPGのファンに加えて,一般的な3Dアクションを愛好する,コンシューマ機ゲーマーにも楽しんでもらうべく企画されました。インスタンスゾーンを重視しているのは,そのためです。しかしプレオープンβテストでは,“試しにちょっとプレイしてみる”というのが難しい,“最初にルームを作る”という手順が分かりづらい,いきなりパーティ戦闘を強いられるというのに馴染めない,という意見が多数出ました。そこで,まずは一般的なMMORPGの発想のままプレイを始められるように,修正するわけです」と,当初の構想を修正した経緯を語った。
 しかし,MO部分とMMO部分が混在し,しかもMMOフィールドで普通に戦闘が可能となると,それぞれの関係と役割はどうなるのだろうか? その点について聞くと,「とくに複雑に絡み合ったりしているわけではありません。MMOの戦闘エリアを導入するのは,まずゲーム自体になじんでもらうのが目的です」とのことだった。

 さて,本作のMO部分で展開されるのは,“パーティプレイ”であり,“シナリオに沿ったプレイ”だ。これに関連してHong氏は「Guild WarsはPvPに特化しているわけですが,SUNはシナリオ,ストーリー展開に重点を置いています。つまり倒すべき敵がいて,目標がありますので,PvEがゲーム本来の展開です。ただし,プレイヤーが集まって楽しむのは重要な要素ですから,MMO部分ではPvPやRvRを盛り込んでいきたいと考えています。同時に無作為なPKに対するペナルティも考えていかねばなりませんが。また,殺し合いばかりでなく,競争ミッションというのも考えています」と述べた。



 さて,せっかくの機会なので,個別の疑問もぶつけてみた。まずは登場クラスについてだ。現在実装されているのは,バーサーカー,ドラゴンナイト,エレメンタリスト,ヴァルキリーの4クラスだが,Battlezoneでの表示レイアウトを見る限り,あと二つくらいは増やせそうな感じだ。今後増やしていく予定はないのだろうか?
 Hong氏は「(1か月後に始まる)韓国のオープンβテストでは,さしあたり現在と同じ4クラスで行きます。現在のところ詳しくいえませんが,実はその後,1クラス追加する予定があります。ですから,韓国より遅れて始まるサービス(中国,台湾)では,オープンβテスト段階ですでに5クラスになっている,ということも考えられます。ただし,六つめに見える空きスペースは……本当に空きスペースです(笑)」と,答えてくれた。いったいどんなクラスが追加されるのか,楽しみなところだ。

 また,先ほど少しだけ話題が出たが,Battlezoneでのゲーム種別には「ミッション」という選択肢がある。ここもオープンβテスト以降,充実していく部分のようだ。Hong氏いわく「ミッションは,MMORPGにおける“クエスト”を,より発展させたようなものとして考えています。一般的なクエストは,NPCから話を聞いて引き受け,達成したら内容に相当する報酬が得られる,というものですよね。これに対してミッションは,もっとストーリー的に手が込んだものを考えています。例えばシングルプレイのRPGのように,細かなクエストを次々にこなしていくことで,やがて大きな目的が達成されるといった形です」とのことである。



こちらはおまけカット。17日のオーラスに,「W」サインで来場者を見送るWebzenスタッフ一同と,その中のRoid Hong氏
 冒頭で氏が挙げた,“コンシューマゲーム機のアクションゲーム”や“シングルプレイのRPG”といった,MMORPG以外のプレイヤーターゲットが,SUNのコンセプト上きわめて重要なポイントになっているようだ。さりとて,MO的な作りに特化していくわけでもない。つまり,あくまでMMORPGの文化を中核としながら,それ以外のゲームのテイストを盛り込んで広げていくのが,現在SUNが採りつつある方法なのではないだろうか。
 それを裏付けする,というわけではないが,インタビューの締めくくりとして,Hong氏はSUNに大きな関心を払ってくれる日本のゲーマーに感謝の言葉を述べつつ,「私自身,幼い頃から日本のビデオゲームが好きで,いつかそのようなオンラインゲームを作りたいと,ずっと思ってきました。MMORPGファンだけでなく,そのほかのゲームファンも十分に楽しめる,ちょっと“発展した”MMORPGを作っています。もう少々時間はかかりますが,期待と応援をよろしくお願いいたします」と答えてくれた。(Guevarista)

  • 関連タイトル:

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