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[CJ 2006#24]「MCCシステム」をさらに発展させた「NEDオンライン」など,WeMadeの新作MMO3タイトルを紹介
その中でもメインタイトルといえる「蒼天」は,別記事で扱う予定なので,ここでは,それ以外の3タイトルを紹介しよう。
この3タイトル「Kailas」「NEDオンライン」「青燐」は,どれも2005年に韓国で開催されたゲームショウ「G★」以後,久々の公開となる。それぞれのプロデューサーにも直接会って話を聞いてきたので,その場で分かった,各タイトルの詳細をお伝えしよう。
Kailasは,以前は「Project 山」という名称で公開されていたMMORPGで,東洋の輪廻思想を土台に,古代の神々間の戦争をテーマにしている。
プレイヤーキャラクターには,「魂」という概念がある。基本的なパラメータ(陰陽五行,業報,スキルなど)は,この魂に対して設定されている。キャラクターが成長することによって,この魂のパラメータが成長し,強化されていくという。
この魂を継承しつつ,モンスターやNPCに「生まれ変われる」というのが,本作の最大の特徴だ。モンスターに生まれ変わった場合,当然ほかのプレイヤーからはモンスターの姿に見えるから,意識することなく,自然に対人戦が楽しめる。これは,プレイヤー達を対戦自体に集中させて,いつもの戦闘に心地よい緊張感を与えることにつながるという。
対戦(戦闘)は,単純な“殴り合い”ではなく,そのときの体(魂が入っているボディ)のスタイルに合わせた,多様な戦闘パターンが用意されており,格闘ゲームのような,さまざまなコンボ技なども用意されているとのこと。
なお,輪廻思想をテーマにしていることから,本作はアジア圏をメインターゲットに開発されていると思われるが,Sung氏は,東洋的な神秘思想に関心の高い,欧米の市場も目標にしていると話していた。
本作は,2007年の中頃に,クローズドβテストが行われる予定だ。
本作はMMORPGでありながら,RTSの特徴も持っているタイトルで,“クリーチャー”と呼ばれる生命体が,世の中の構成要素を作ったという,独特な世界観を持っている。NEDワールドの「水」「火」「電気」,さらには「愛」のような感情までも,クリーチャーによって作られたというのだ。
プレイヤーは,この世界に住む“NED人”として,クリーチャーハンターという職業でゲームを始めることとなる。最初は,部下(もしくはペット)となる3体のクリーチャーを引き連れて冒険するが,ハンターとしての能力が上がるにつれて,より多くのクリーチャーを操れるようになる。
本作では,各クリーチャーが保有している独自のスキルを組み合わせたり,ほかのクリーチャーにスキルを注入したりすることで,まったく新しい強力なスキルを生み出せるという。
対人戦では,各クリーチャーを,その属性に合わせて適切にコントロールすることが,勝利につながるそうだ。おそらく,RTSや,「グラナド・エスパダ」におけるMCC(3人のキャラクターを同時に操作するシステム)に近い感じなのだろう。
本作のプロデューサーであるLee Hee Jo氏に,その点を聞いてみたところ,「グラナド・エスパダのMCCを模倣したわけではありません。本作の企画当初から,多数のクリーチャーをコントロールして対人戦を行うというアイデアがあり,それを目標にしてきました。その途中でグラナド・エスパダが発表され,確かに近い概念を持っていましたが,我々が開発しているマルチコントロールシステムは,同作のMCCよりさらに進歩していますよ」との返事だった。
NEDオンラインは,2007年に本格的なテストが始まる予定だ。
WeMadeブースに展示された作品の中で唯一,外部のデベロッパ(NoMark社)が制作している青燐は,東洋の伝説/民話をもとにした,お化けと妖怪達の冒険を描いたオンラインRPGだ。
まるでアーケードのアクションゲームのようなシステムで,ゲームの世界は「ステージ」で構成されており,プレイヤーは,限られたライフ数で冒険していく。自由度の高いアクション性と,冒険や探検といったアドベンチャーゲーム的な要素を併せ持ったタイプのオンラインゲームとなりそうだ。
可愛くてコミカルなキャラクターは,韓国,日本,中国の伝説や民話をうまく取り入れており,アジア圏のゲーマーにアピールすることになるだろう。
青燐のプロデューサーであるPark Dae Myung氏は,「MMORPGに飽きたゲーマーや,コンシューマーゲームのみを遊んできた人たちに,オンラインゲームの新しい楽しみを伝えられるゲームになる」と話していた。
本作は,2006年冬にクローズドβテストを行う予定だ。(Kim Dong Wook)
- 関連タイトル:
Kailas
- 関連タイトル:
ICARUS ONLINE
- 関連タイトル:
海盗王online
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