2009年3月版DirectX Runtimeリリース。4か月半ぶりの最新版を導入しよう

　北米時間2009年3月23日，Microsoftから，「DirectX Runtime」の2009年3月版が公開された。従来の最新版だった2008年11月版から，実に4か月半ぶりのアップデートとなる。
　バージョンは「9.26.1590」で，対応OSはWindows 98/Me/2000/2000 Server/Server 2003/XP/Home Server/Vista/Server 2008（64bit版が用意されるOSは64bit版も含む）。2009年3月24日11：00時点では，ゲーマーなど一般PCユーザー向けの「DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ（March 2009）」が入手，セットアップ可能なのを確認済みだ。すぐに入手したい人は，4Gamerの最新ドライバリンクページから辿ってほしい。

→4Gamer最新ドライバリンクページ

　4か月半ぶりということで，最近4Gamerを読み始めたという人だと初耳という可能性もありそうだが，ざっくり説明しておくと，「DirectX」（ダイレクトエックス）というのは，ゲームやビデオ，サウンドという，いわゆるマルチメディア系の処理を，WindowsベースのPCで高速，効率的に行うための仕組みである。実際，Windows上で動作するほとんどのPCゲームはDirectXを利用して作られている。

　Windows XP＋Service Pack 3だとDirectX 9.0c，Windows Vista＋Service Pack 1はDirectX 10.0/10.1を標準でサポートする。そのため，少々ややこしいのだが，実際には，新機能の追加だったり，新しいハードウェアのサポートだったりといったさまざまな理由で，半ば定期的にアップデートされている。例えば同じ「DirectX 10」でも，少しずつバージョンが上がっているのだ。
　そこで，最新版のDirectXを利用すべく，「エンドユーザーのPCを，アップデートされるDirectXに対応させる」必要があるわけだが，それを行うのが，DirectX Runtimeというソフトウェアの役目である。

　端的にまとめると，最新版のDirectXで制作されたゲームタイトルをプレイするには，最新版のDirectX Runtimeが必須。とくに，これからリリースされる体験版や，オンラインゲームのクライアントでは，必須となる可能性が極めて高い。
　新しいゲームを積極的に追いかけている4Gamer読者にとって，最新版DirectX Runtimeの導入は，必ず行っておくべき作業といえるだろう。

　DirectX Runtimeのセットアップは自己責任となるうえ，アンインストールできない。この点は要注意だが，基本的にはセットアップファイルを実行するだけなので，とくに難しいことはないはずだ。
　なお，4Gamerの不定期連載，「PCゲームのお作法」では，DirectXやDirectX Runtimeの重要性，セットアップ方法についてもう少し細かく説明しているので，今回初めてDirectX Runtimeの存在を知ったという人は，ぜひ一度目を通しておいてほしい。