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ゲームをプレイするなら導入しよう。2010年2月版「DirectX Runtime」公開
バージョンは9.28.1886で,対応OSはWindows 98/Me/2000/2000 Server/Server 2003/XP/Home Server/Vista/Server 2008/7(※64bit版が用意されるOSは64bit版も含む)。すぐに入手したい人は,4Gamerの最新ドライバリンクページを利用してほしい。
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以前からの4Gamer読者には釈迦に説法だが,間が5か月近く空いたということで,簡単に説明しておくと,DirectX Runtimeというのは,ゲームやビデオ,サウンドという,いわゆるマルチメディア系の処理を,WindowsベースのPCで高速,効率的に行うための仕組み「DirectX」(ダイレクトエックス)を,エンドユーザーのPCで正常に動作させるためのものである。
2010年2月時点で,Windows XP+Service Pack 3だとDirectX 9.0cというバージョン,Windows Vista+Service Pack 1およびWindows 7はDirectX 11というバージョンを,それぞれ標準でサポートする。「DirectX 9以上」を要求するPCゲームをプレイするなら,3世代のOSはいずれも動作要件をクリアしているわけで,何の問題もないように見えるだろう。
しかし実際には,DirectX 9.0c/11といった“大きなバージョン”とは別に,新機能の追加や,新しいハードウェアの新規対応など,さまざま事情で,ソフトウェア開発者が用いるDirectXの“小さなバージョン”は,定期的に引き上げられている。そして,ソフトウェア開発者と,エンドユーザーたる読者の間で,この“小さなバージョン”に齟齬があると,ゲームが正常に動作しないという問題が生じ得る。
DirectX Runtimeは,エンドユーザー側のPCにおけるDirectXの“小さなバージョン”を,ソフトウェア開発者の用いるそれと揃えるべく,アップデートするソフトウェアだ。
パッケージ版のゲームタイトルを購入してインストールすると,セットアップの終盤に,インストーラがDirectXに関連した作業を行うことがある。実は,あれこそが,DirectX Runtimeの更新処理なのだが,オンラインゲームのクライアントや,最新タイトルの体験版などでは,パッケージ版タイトルと異なり,この更新処理が自動では行われないケースが多い。そこで,エンドユーザーが手動でアップデートできるよう,Microsoftが,こうして定期的にDirectX Runtimeの最新版をリリースしているというわけなのである。
更新作業は自己責任になるうえ,いったんセットアップするとアンインストールできない点には注意が必要だが,基本的には「DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ」のほうをダウンロードし,「dxwebsetup.exe」を実行したら,あとは画面の指示に従うだけなので,難しい作業ではないだろう。
最新のPCゲームタイトルを積極的に試すことが多い4Gamer読者には,迷わず更新をお勧めしておきたい。
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