レビュー
「リネージュ」大規模アップデート「エピソード6 ラスタバド〜決戦〜」のプレイレポートを掲載
また追加/変更要素としては,ラスタバドに登場する強力なボスモンスター達をはじめ,中〜上級者向けの新フィールド「欲望の洞窟」や,海賊島と関連する「船の墓場」,新たな魔法/スキル,変身リストの変更などなど,多岐にわたるコンテンツが用意されている。
今回4Gamerは,エヌ・シー・ジャパンの協力により,テストサーバー上で実際にEP6をプレイしてきた。本稿ではその模様を,若干駆け足気味ではあるがお伝えしていきたい。
■ラスタバド上層階
2006年8月に実装された「エピソード5 ラスタバド〜混沌の塔〜」(以下,EP5)では,ダークエルフおよびその眷族の本拠地である「ラスタバド」が登場した。EP5では地下1階〜地上3階と,各階を守るボスモンスター「四大軍王」の存在が公開されたわけだが,EP6ではいよいよ,アデン征服を目論むラスタバドの王「ダンテス」の野望の行方と,新たな敵「ギルタス」の正体が明らかになる。
ラスタバド上層階は,4階と,さらにその上にあるダークエルフの聖地で構成されている。下層階同様に,各フロアは複雑な迷路のようになっており,次の部屋へ進むためには「制限時間内にモンスターをすべて倒す」「特定のNPCを捕らえる」といった条件をクリアしなければならない。
もちろん上層階にも,四大軍王に勝るとも劣らない強力な門番が配置されているため,ラスタバド攻略にはサーバーを挙げての協力プレイが必要となるかもしれない。参考までにお伝えしておくと,門番のうち最もレベルが低い「大法官ケイナ」ですら,レベル62となっている。ラスタバドの攻略難度は,推して知るべしといったところだろう。
■欲望の洞窟
欲望の洞窟は,「純潔なる血痕」「カヘルの操り人形」という魔族の対立に深く関わるダンジョンで,プレイヤーがどちらに貢献するかによって,この洞窟の持つ意味合いが変わる仕組みになっている。これをもって,EP5で導入された「友好値」システムは完全実装されたことになる。
ロビーからつながる四つの部屋には,地,水,火,風の属性が設定されており,マップのグラフィックスや出現するモンスターも,それに準じている。部屋全体がさほど広くないうえ,地形によっては通行可能な場所が限定されているので,次々にポップするモンスターを適宜処理するだけの力がないと,攻略は難しそうだ。
ちなみに,これら四つの部屋すべてで,あるアイテムを入手すると,最後の部屋「バルログの謁見所」へ入室でき,バルログへの挑戦権が得られる。
また,欲望の洞窟と影の神殿内には,新たなクエストをくれるNPCも配置されており,任務を遂行すれば,高性能な装備アイテムを手に入れられる。
先に述べた友好値システムはクエストと関連しており,バルログ率いる「純潔なる血痕」側についたプレイヤーは,敵対する「カヘルの操り人形」のアジト「影の神殿」の魔族を倒せば「クリスタルの欠片」が入手できる。これを一定数集めれば,NPC「執政官」からその功績を称えられ,報酬がもらえるというわけだ。
また,クエスト「ヤヒの実験室」では,欲望の洞窟内で敵を倒して材料を集めれば,NPC研究員が「アンガスのメイス」「シバインのスピアー」などを作ってくれる。各アイテムの性能については,実際にクエストをクリアして,確認してみてほしい。
■船の墓場
船の墓場というだけあって,プレイヤーキャラクターは数々の沈没船を行き来しなければならず,狭いエリアには,今も死に切れずモンスターとなって彷徨う「溺死した魂」が,次々に出現する。
さらに,船からつながる深海エリアには,「スケルトンイール」「大王イカ」「半魚人」といった新モンスターも登場。「ハイネ城」地下に広がる海エリアと同様に,深海でも「エヴァの祝福」がなければ窒息してしまう。EP6実装後の探検を計画しているプレイヤーは,エヴァの祝福を常備しておいたほうがよさそうだ。
■汚染された祝福の地
ダークエルフの本拠地「ラスタバド」をめぐるメインシナリオからは外れるが,EP6で追加される新エリア「汚染された祝福の地」も,なかなか興味深い土地だ。
アデンの自然の源ともいえる「生命の木」は,かつて世界に4本が存在していたという。そしてこれまで,その存在が確認された生命の木は3本だったのだが,ある日,4本目の生命の木が発見されたのだ。
しかし,4本目の生命の木を見つけた邪悪なウィザードは,それにスピリッドという名を付け,すべての生命の木の破滅を願ってしまう。その願いに影響されたスピリッドは,精神を汚染され,破壊衝動の赴くままに行動するようになってしまった。
そしてスピリッドの影響により,半人半馬の「パン」や,蜘蛛をモチーフにした「アラクネ」など,これまではエルフの森でエルフ達を守ってきた聖なる生き物までもが,攻撃的なモンスターに変異しているのである。
とはいえこれは,既存のオーク城や世界樹エリアの話ではなく,テレポーターNPCを通じて移動する専用エリアでの話なので,安心してほしい。
ともあれ「汚染された祝福の地」は,リネージュの世界観と深く結びついているエリア/シナリオなので,オーク長老から受けられるクエストをじっくりと味わいつつ,アデンの過去と未来に思いを馳せてみるといいだろう。
■変身およびそのほかの追加/変更要素
EP6では,「変身スクロール」を使って変身できるモンスターが追加される。具体的には,変身モンスターリスト内「封印されたモンスター」の,ダークシャドウ,シルバーシャドウ,シャドウマスター,アークシャドウが実装される。これらはすべて,レベル55以上のキャラクターなら変身可能なので,高レベルキャラクターを持っている人は,EP6実装後にぜひ試してみよう。
なお,変身モンスターや,その他の追加/変更要素については,4Gamerの「こちら」で紹介している。残念ながら,テストサーバーでは確認しづらかった部分でもあるので,興味のある人はそちらの記事にも目を通しておいてほしい。
大規模アップデートを重ねるにつれ,次第に物語性が豊かになってきているリネージュだが,今回のEP6ではとくに,その傾向が強くなっている印象を受ける。ラスタバドの王ダンテスが倒れ,真の支配者ギルタスがその姿を現すなど,「決戦」の名に相応しい内容が盛り込まれているといえよう。
2006年8月に神戸で行われた,EP5導入記念イベント「The Lastavard Eve」において,開発スタッフの一人キム・キュホ氏は,「エピソード6以降は,マップの追加など量ではなく,質を重視したアップデートを目指したい。クラス間のバランス調整や,これまで面白そうだなと思いながらも,実現してこれなかったコンテンツを実装していきたい」と語っていた。確かに過去のアップデートでは,高レベル向けの新エリア,入手が困難なセット装備品などに話題が集中しがちであったが,今後はさらに,ギルタスをめぐるバックストーリーやクエストが,リネージュの世界にさらなる広がりを持たせてくれることであろう。(ライター:麻生ちはや)
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リネージュ エピソード6 ラスタバド〜決戦〜
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リネージュ
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