連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第399回「『ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団』に親近感」
いや,別に忙しい自慢をしたいわけじゃないのよ。たまに,自分がどれだけ忙しいかってスケジュールをきっちり教えてくれる人がいるけど,まあ聞く側からしてみれば興味はないよね。うっかり「忙しい?」って聞いてしまった自分を呪えるよね。他人の細かいスケジュールほどどうでもいい指数が高い話題はこの世になかなかないよね。
なので,9月の忙しさをアピールしたものの,「忙しい私,頑張ってるアピール」をするつもりだったわけじゃないの。ただ,みんなに優しくしてほしいだけ。チヤホヤしてほしいだけ。9月は忙しかったんです! で,本当に言いたいのは,今月はやたら忙しかったけどちゃんとゲイムはヤってますよ。偉いでしょ? エヘン,私,頑張ってる! ってことなのよ。そして結果的にどのタイトルを紹介すればいいのか分かりゃしないという事態に陥っている,と。
本来なら,順を追って紹介していくのが筋なんだけど,ホラ,今の私は心が荒んでいるから。グエヘヘヘ! どれにしようかな? オープンワールドとなった「討鬼伝2」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita)かな? ドラゴンボールのキャラクターを集めていくのが楽しい「ドラゴンボールフュージョンズ」かな? それとも,あらためての最新作「ウイニングイレブン 2017」(PlayStation 4 / PlayStation 3)かな? あるいはニンテンドー3DS用ダウンロードゲイムで,ノーマークだったけどヤってみたらやたら楽しかった「サバクのネズミ団!」かな? 迷うな……サイコロを10個振って出た数で決めてやろう! グエヘヘヘ! ……あ,このテンションは今度発売されることが決まった「桃太郎電鉄」が楽しみという期待の表れだと思ってもらえれば。あと,あわよくば「桃太郎伝説」も今の時代に合わせたリメイクでもう一度プレイしてみたいなーなんて。グエヘヘヘ! そういうことだ! 決めた! 決めたぞ! 今週私が紹介するタイトルは! PlayStation Vita用ダンジョンRPG「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」だ! グエヘヘヘ!
いや,私,あらためて思うのよ。ゲイム運がいいなって。私が幼少の頃からずっとゲイムを続けられているのって,ひとえにヤるゲイムが面白かったからにほかならないのよね。もし,今までの人生の分岐点でそうでもないゲイムに当たっていたら,そのままゲイム自体からフェードアウトしていたかもしれないもの。プロレスでもそうなのよね。あんまり好みじゃない興行を見に行った結果,「こんなものか」と思ってしまった瞬間に,ジャンルそのものに興味を持てなくなってしまったりする。
あと,かつて数団体が地上波でも放送されていた時期にはプロレスを見ていたけど,触れる機会がなくなっていつの間にか生活から切り離したって人,けっこういると思うのよね。こういうのって避けられないのよね。一人一人の人生だから。タイミングが合わなくなってそのまま縁がなくなるケースなんて,いっぱいある。
そう考えると,私が常に面白いゲイムに触れてこられたのは運が良かったのか,私のゲイムチョイス力が並外れて良いのか,そもそもそんな御託はどうでもよくて,私がゲイムを好きすぎたのか,それらのどれかでしょうね。あるいは全部なのかもしれないけど。
でも,ここで最も重要なのは,ゲイムが面白くあり続けてくれたってことね。私ぐらいの世代の人はとくに,昔に比べてゲイムから離れている人も多いと思うのよ。それにはいろんな要因があるでしょう。でもね,逆に考えてみれば,我々のゲイム離れが進んだとしても,我々をつなぎとめてくれてるようなゲイムを作り続けてくれているんですよ,ゲイム業界は。どの時代でもね,自分にとって絶対に面白いゲイムってあったはずなの。それと巡り会えているかどうか。私は,幸いにも巡り会い続けることができた。だから,ずっとゲイムが好き。結局のところ,なんだかんだで「面白い」と思わせることが,そのジャンルからファンの心が離れるのを防ぐ一つの方法なんじゃないかしらね。
私,ダンジョンRPGが好きなんでしょうね。今まで自覚があるんだかないんだか分らない状態だったけど。ここに来て認めざるを得ない。なんせこのゲイム,面白いったらありゃしない。難度も高いといえば高いし,かといってべらぼうに難しい感じでもない。なんなら,ゲイム内で調整できる。ダンジョンに入るたびに宝箱の位置も違うし,ハック&スラッシュ要素もある。
仲間がそろって来たら戦闘のテンポが崩れるときもあるけど,基本的には非常にストレスの少ないダンジョンRPGに仕上がってるわ。何度も繰り返しプレイするのが苦じゃない。これは,ダンジョンRPGに不可欠な部分でしょうね。こういう繰り返しの作業的なものが私は好きだから,ダンジョンRPGも好きなんでしょう。
で,ですよ。ここからが重要。このゲイムが根本的に面白いのは分かってもらったとしましょう。ここでもう一歩踏み込んでみましょう。じゃあ,このゲイムの売りは何なんだ? と。ここからが,好みが分かれるところなのよ。これすなわち,ストーリー。厳密に言えば,ストーリーのためのキャラ設定。
私もクリアしたわけじゃないからストーリー全般についての良し悪しは語れないんだけどね。けっこうキツめの描写が多いの。序盤だけでいうと,主人公のくせに動物を井戸に蹴落としたり,子供(風?)の弟子に遠慮なくげんこつをぶち込んだり。表現する側が昨今避けがちな表現がけっこう出てくるのよね。いわゆるダークな世界観。これを受け入れられるかどうか。
ただね,私は好きなのよ。まだクリアしてないから断言するのもなんだけど,たぶん,必然性があってそういうことができる主人公のキャラ設定にしているんだと思う。このゲイムの設定だったりストーリーだったりって,こんな感じだからきっとクレームが入りやすいんじゃないかしら。でもね。だからこそいい。ゲイムを作る側は,そういう世界観でプレイヤーを楽しませようとしているの。
それが自分に合うか合わないか。不快に思う人が多ければ,いずれそういった表現は社会的に淘汰されるはず。そして作り手はきっと,そこまで覚悟しているはず。……なんて,私もクレームを入れられがちなほうなんで,勝手に親近感を持っちゃったわ。今年のゲイムショウでのプロレスでも……ね。
ともあれ,ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団そんな覚悟の詰まったゲイムではないでしょうか。とにかく私にとっては,間違いなく面白いゲイムだったわ。
そんな感じで,数週間ぶりに普通に書いてみましたが。やっぱり本題に入るまでが長くなるよね,慣れていないと。いや,慣れてはいるけど。あまり文章を書かない人からすると,長く書くこと自体をスゲーって思ってもらえるかもしれないけどね,この場合はまとめられなかっただけなのよ。
プロレスも同じ。プロレスでも長い試合がスゲーって思われる傾向はあるけど,それって一概には言えないのよね。確かに長く動くスタミナはすごい。でも,短くまとめるほうが私はすごいと思っていて。一長一短なのよね結局。見ていて飽きないかどうか。戦いだから,結果的に長くなることもあるんだけどね。
……っていうどうでもいいことを書くから長くなるのよね。ま,来週からはもう少しコンパクトに読みやすくできればいいなと反省はしていますよ。ゲイムショウで入ったクレームに対する反省と同じくらいには。そんな感じで,来週もまたお会いしましょう! 語りたいゲイムはいっぱいあるからね! 面白いゲイムを作って発売してくれるゲイムメーカーさんありがとう! また来週!
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「ウイニングイレブン 2017」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「妖怪ウォッチ3 スシ」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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- 関連タイトル:
ルフランの地下迷宮と魔女ノ旅団
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