連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第494回「天国と地獄が共存した一週間」
ええ,私,所属するDDTプロレスの最高峰のベルトを獲ってしまいました。もっと崇めていいんだよ? チャンピオンなんて,なかなかなれるもんじゃないからね。もっと褒めていいんだよ? ほら! もっと!
そして,ベルトを獲ったその試合で肩をケガしてしまいました! 結果,土日に行われた2大会を欠場するという。罵っていいんだよ? プロとしてどうなの? と。うん,自分でも思うよ。「ケガと引き換えにベルトを奪取した」なんて言うと,ちょっと聞こえはいいかもしれないけど,それとこれとは関係ないだろというね。欠場しないほうがいいに決まってる。
皆さんも覚えておいてください。人生,自分にとっての大一番っていくつかあるんだけど,大一番以外も人生だからね。今回の私で言うと,1試合いつもより頑張った結果,2試合休むことになってしまったという。頑張るのはもちろん大切なんだけど,なるべくケガはするな。
いや,もちろん事故とかケガは仕方がない部分もあるわよ。私の職業は特に。ケガするときはする。だからこそ,なるべくケガしちゃいけない。ケガしそうなときこそ,ケガしちゃいけないのよ。
私,何度かこの連載で述べてきたと思うんだけど,肉体的な練習はしない主義なのね。練習をしたら強くなっちゃうから,練習はしない。でも,だからこそケガはしちゃいけない。よく「練習しないからケガをするんだ」的なことを耳にするんだけど,それって実はちょっとおかしな部分があって。練習中にケガした場合,その論理にどう整合性つけるの? って思っちゃうのよね。
いや,練習することが悪いって言ってるんじゃないわ。むしろ逆。練習はしたほうがいいと私も思っている。でも,ここからが賛否両論あるであろう私の考え方で。私の言い分をまとめると「何をもってして練習というのか」です。
私は練習や努力って,結果を出すために使った時間だと思っているの。いわゆるみんなイメージするような練習も練習。でも,そうでないものも練習と言えば練習なんじゃないか? っていう。あくまで私は,よ。異論反論OK。
その点,かつて天才バッターと称された落合博満氏の論と似ていて。いわく「プロは結果。過程はどうでもいい」。いや,落合氏はきっとすげー努力してるんだけど。でも,それを落合氏は努力と思ってない。結果を出すために必要なプロセスを,きっちり遂行していただけなんだと思う。それが結局,天才ってやつなんでしょうね。
つまり,“天才=努力を努力と思わない人”。ただし,私は結局,天才ではないので同じことを思っていても,結果がそんなに出ていない。謙遜せずフェアに言うと,結果が出ている部分と出ていない部分がある。
例えば今回の出来事で言うと,ベルトを獲ったという結果と同時に,ケガをしたというマイナスの結果も出た。試合中,相手の股間や唇を狙いに行く私のファイトスタイルって,ケガしないから成立してた部分があるのよね。プロは結果がすべてなので,今回ケガしたことはけっこう重く受け止めていて。ここから私の練習の部分を見直す必要があるな,と思いましたよ……っていう冒頭のご挨拶でございました。自分の人生だから,自分が楽しむために必要だと思ったことは変えていかなきゃいけないからね。
これ,昨年リリースされた「レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀」(ニンテンドー3DS / iOS / Android)のデラックス版で,収録されているシリーズ最多の「ナゾ」(なぞなぞ,パズル,クイズなど)のうち50問以上のナゾが一新されたりしているってことなんだけど,実は3DSではあまりプレイしてなかったのね。で,今回Nintendo Switchでプレイしてみたってわけ。
第一印象としては「Nintendo Switchと相性がいいなあ」。というのも,非常にプレイしやすいのよね。アニメーションも繊細に表現できているし,何よりストーリーが入ってきやすい。私,レベルファイブってすげーなっていつも思っているクチなんだけど,それってゲイム内容が子供に伝わりやすいんだろうなっていう部分が大きいのよ。実際の私は精神年齢はともかく子供じゃないし,子供もいないから正確には分からないけど。
で,レベルファイブのどのゲイムもそうだけど,アニメーションの使い方がうまい。いい意味でゲイムにこだわっていない点がすごい。プレイヤーに伝えるためだったり楽しませるためだったりといろんな理由はあるんだろうけど,どんな手でも使う姿勢がすごい。
またちょっと話がそれるけど,私が理想とするプロレスもそうで。見ているほうが楽しめるなら,リング上で演劇をヤってもコントをヤってもアニメをヤってもサーカスをヤっても手品をヤっても,なんでもいいんじゃない? って思ってるのよ。最終的にプロレスに帰結さえすれば。それと同じで,メディアミックスでアニメ化したり,実際にゲイムで使えるおもちゃを販売したりもするけど,最終的にゲイムに帰結しているって意味で,レベルファイブ作品はすごくスケールがでかいゲイムの捉え方をしていると思うわけ。
今回の作品も,アニメを多用してるけども,それによって主人公のことをイメージしやすいという効果を生み出してるのよね。そして,うまくゲイム部分と融合している。言ってしまえばこのゲイムって,ゲイム性としてはナゾを解いていくってだけのゲイムなの。端的に言えばね。
でも,そこに至るまでにワクワクやハラハラをうまく乗せてきている。結果,面白い。プロの世界は,結果ですからね。企業としての結果は売れるかどうか。この部分は正直どれくらいを設定してどれくらい達成できたかなんて分からないけども,少なくとも作品としての結果「プレイした人に何を提供するか」という意味では,結果は出ているんじゃないかしら。
今までのシリーズよりも洗練されてきているし,次にどうすればいいかが分かりやすい。テキストを読まなきゃ先に進めないというノルマ的なものも緩和されている気がする。そういう意味でストーリーシーンのアニメーションが効いているんでしょうね。とにかくユーザビリティにも気が使われている印象を持ったわ。これが努力ってやつなんでしょうね。パッと見では見えないところだけど,結果を出すために必要なプロセス。
ともあれ,レイトンシリーズが好きだった人はプレイして損なしだと思うわ。残すべき雰囲気は残して,変わるべきところは変わっている。キャラの好き嫌いはどうしても出てくるとは思うけど。それでも全体的に研ぎ澄まされたシリーズ最新作だと思うわ。ぜひに。新シリーズで誰でもプレイできるって点では,初心者もここから入っていいかと。まったりプレイできるよ。
というわけで,今週はベルトとケガ,試合を休んだけどゲイムをいっぱいプレイしたっていう天国と地獄が共存した一週間でございました。肩が痛くて寝返りが打てないので睡眠はさほど。まあ,そうは言っても頑張りますよチャンピオンとして。今はみんなが目指すものを持っているんで,それは自分なりに背負わざるを得ない。でも試合を休んでごめん。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「ファイヤープロレスリング ワールド」
Nintendo Switch:「レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀 DX」
iOS:「PUBG MOBILE」
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レイトン ミステリージャーニー カトリーエイルと大富豪の陰謀 DX
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