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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」
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印刷2022/01/13 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」

画像集#001のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」

著者近影
画像集#002のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」
 2022年,自分の中で不思議なことが起こっております。それは,2022年に意外となじんでいる自分がいる,ということです。
 毎年そうなんだけど,年初って年が変わったことになかなか慣れないじゃないですか。で,1年間かけてじっくりと慣れていって,ようやくその年がしっくり来た頃に,また新たな年を迎えて慣れない新年に動揺する。この繰り返しなのですよ。
 しかし! なぜなんでしょう。今年は,今年が2022年であるということを脳や身体が受け入れているのですね。そりゃね,私の本業のプロレスでサイン会があって,例えば2021.1.8と日付を入れたとしましょう。ま,先日実際にそう入れたんですよ。例年の私なら間違えたことに気付かなかった。でも,今年の私はその場で気付いたよね。だから横線で訂正して2022.1.8と書き直したよね。こんなこと,今まではなかった。それくらい2022年に突入しているという感覚があるってことですよ。
 これは今年が特別なのか,私が成長したからなのか,どちらか分からない。ただ,後者であるといいなあとは思っている。ちなみにこれを書きながら気付いたんだけど,私は今年の1月8日には試合はなく,そのサインを書いたのは1月7日だったわ。これを読んでいる方の中で,その間違えたサインを持っているという人は,別の大会に持ってきてもらえれば横線引いてさらに書き直します

画像集#003のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」
 というわけで今年はなんだか2022年がしっくり来ているわけだけれども,なぜしっくり来ているかという理由を考察するに,今年はけっこう正月気分を味わえたからじゃないかと思っておるのですよ。先週書いたとおり,親戚の家に行って「人生ゲーム」を遊んだというのもそうだし,高校サッカーの中継をけっこう見られたというのもそう。比較的自由な時間があったのですね。
 なので,ゲイムもしっかりプレイできました。そんな年末年始にプレイしていたのが「真・女神転生V」。正直な話,これまでのシリーズ作品も一応プレイはしているはずなんだけど,そこまでハマった印象はないのですよ。なぜかは分からない。ただ。ケツ論から言うと,今作はハマりました。
 ところで話は変わるけれども,私,男色ディーノは4Gamerでこの連載を担当させていただいて,10数年が経ちます。どうやら今回で666回目を迎える模様です。「ゲイムヒヒョー ゼロ」にタイトルが変わる前のもあるから,トータルで何回かはもう分かんないけど。
 で,なぜここまで長い期間書かせていただいているのかを考えてみました。この連載のようなゲイムを語る文章って,切り口勝負なところもあるのですよ。もちろん自分が思っていることだけを書くというのも,スタイルの一つではあるけども。ほかの人との違いを出すには,どの視点でどのフィルター(経験や立場)を通して文章にするかという部分で,オリジナリティを出さなきゃいけない。
 その点,私はプロレスをヤッているという,なかなか珍しい視点からゲイムを見ることができているのが,一つの武器になっているのかな,と。言っちゃうとタレントさんよりも,プロレスラーのほうが希少な職業だからね。

画像集#004のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」 画像集#005のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」
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 ……まあそれは良いんです。私の武器の話は置いておいて。例えばある作品を語るにあたって,まず大きく分けて,「初めて遊ぶ」「シリーズ or メーカーファン」「別にファンではない」など,どのポジションに立つかによって語るべき部分は変わってきます。
 ここで真・女神転生Vの話に戻ります。私は「真・女神転生」シリーズ,通称メガテンシリーズは,それなりに遊んできたものの,とくに好きでも嫌いでもないという立場です。なので今作もその視点で語らせてもらうと,今までのシリーズ作品と比べて格段に遊びやすくなっています。ここが今作の最大の特徴ではないかと思う。いわゆるユーザーフレンドリーってやつね。
 もちろん,悪魔合体や,RPGなのに装備品で強くなるゲイムではないといった要素は健在。雰囲気は確かに「メガテンだなあ」って思わされました。ただ,それを踏まえたうえでちゃんと親切な作りになっている。面白いです。
 今まで勝手なイメージでメガテンシリーズは「とっつきにくいのが味」みたいに思っていたんだけど,今回はいい意味でひっくり返されました。このシリーズの一番の面白さは,悪魔を説得して仲魔にし,仲魔にした悪魔を合体させて違う悪魔を作っていくって部分だと思うんです。繰り返すけど,もちろん今回もその面白さはある。
 けど今作最大の特徴は,その独特の面白さを「面白いものだ」と伝えてくれているところにあるんだと思うの。どの悪魔とどの悪魔を合体させたらこういう結果になる,というのを分かりやすく提示してくれるようになったおかげで,色々と試したくなる。一番面白いこの部分が整理されたのが大きい。
 あと,今までのシリーズの移動とは変わってアクション性が増したので,その部分はシリーズファンからすると好きずきなのかもなぁ。ただ,近年のRPGのテイストに近付いたので,シリーズ未経験者であってもすんなりと入ることはできると思う。
 戦闘に関しては,難度が変えられるのはいいんだけど,主人公が死んだら最後にセーブしたポイントに戻されるのは悲しい。いいか悪いかは分からないけど,ただひたすら悲しい。オートセーブがないからね。そこまで費やしてきた時間がおじゃんになるわけですよ。心が折れるケースがあるとすればこの辺かなあ。
 それ以外は全体的にプレイしやすくなっている印象。ケツ論から言えば,とてもオススメです。

画像集#008のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」 画像集#009のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」
画像集#010のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」 画像集#011のサムネイル/男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第666回「『真・女神転生V』のファンになりました」

 よくこの連載でも書いているけど,ゲイムもそうだし世の中も時代が刻一刻と変化している中,「何を残すか」「何を捨てるか」の選択で,作り手は常に頭を悩ませていると思う。それでも,しっかりと昔からのシリーズの良さを残しつつ,今の時代に合わせた作品を作ろうとする姿勢には頭が下がる思いです。
 今回の真・女神転生Vはしっかり今の時代に発売されるメガテンに仕上がっているんじゃないでしょうか。シリーズファンってわけでもない私が言うのもなんだけども。逆に,今作でちょっとファンになっちゃったよね。それくらい面白かったということは明記しておきます。

 それでは来週,667回目の連載でお会いしましょう。ではまた。

今週のハマりゲイム
PC:「METAL DOG
PlayStation 5:「FIFA 22
Nintendo Switch:「真・女神転生V
iOS:「龍が如く ONLINE
iOS:「今三国志
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
男色“ダンディ”ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の1月15日に広島・広島マリーナホップ大会「Sweet Dreams!2022 TOUR in HIROSHIMA」を,翌16日に福岡・西鉄ホール大会「Sweet Dreams!2022 TOUR in FUKUOKA」を開催します。ディーノ選手は,両大会に飯野“セクシー”雄貴選手とのフェロモンズとして出場予定。なお,ディーノ選手は福岡大会のあとに広島の実家に帰省するそう。「実家をダンディにぶっつぶす」そうです。
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    真・女神転生V

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