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[COMPUTEX 2008#09]ASUS,日本上陸予定の第2世代Eee PCを発表。ゲームなどの高負荷時には自動でクロックアップ
Eee PC 1000Hの上にEee PC 901を乗せてみる。一回り……とまでは言わないが,前者のほうがやはり大きめ |
横に並べてキーボードサイズを比較した写真 |
本体サイズはEee PC 1000シリーズが266(W)×191.2(D)×28.4(H,最薄部)mm,Eee PC 901は225(W)×175.5(D)×30.6(H,同)と,ディスプレイサイズの大型化に伴ってEee PC 1000シリーズはある意味順当に大型化している。重量はSSDを採用するEee PC 1000が1.33kg,HDDを採用するEee PC 1000Hが1.45kg。SSDを採用するEee PC 901が1.1kgである。
ASUSはこれら第2世代のEee PCを,第1世代製品投入直後に謳った「モバイル・インターネット・デバイス」ではなく,携帯性を重視した「トラベル・コンパニオン」という,新しいセグメントに位置づける。実際,CPUをAtomに変更し,さらに6セルのリチウムイオンバッテリーを搭載することで,最大7時間以上というバッテリー持続時間を実現した。
さらに興味深いのは,第2世代Eee PCが「Super Hybrid Engine」という技術を採用することだ。
このほか,第2世代のEee PCでは,Eee PC 1000が40GB(SSD),Eee PC 1000Hが80GB(HDD),Eee PC 901が12GBもしくは20GB(SSD)と,ストレージ容量が従来よりも大幅に引き上げられたのも特徴だ。主なスペックは下に表としてまとめたので参考にしてほしい。
こういった仕様面での変更について,ASUSの社長兼CEOであるJerry Shen(ジェリー・シェン)氏は,「昨年11月のEee PC発売から今年の5月までの6か月間で,150万台のEee PCを出荷し,多くのユーザーからフィードバックをいただいた。第2世代のEee PCでは,これらのユーザーからの意見を取り入れ,液晶ディスプレイやキーボード,ストレージサイズの大型化を図った」と,いずれの改良も,ユーザーの要望を取り入れた結果と説明する。
Eee Stickは,ジョイスティックコントローラと十字キーパッドの2ピース構成を採用しており,「Wii」(のWiiリモコンをヌンチャク仕様にしたとき)と同様に,両手に握って動かすことでキャラクターなどの制御をする。同コントローラは当面,Eee PC購入者のみにバンドル販売する予定だそうだが,価格はまだ決まっていないという。
新しいEee PCシリーズの,台湾における市場予想価格は日本円換算で5万8000〜6万8000円程度(※1台湾ドル=3.4円計算)。低価格ノートPCと同等の価格帯になるようだ。国内の販売代理店関係者は,日本でも2008年7月には市場投入する計画と述べており,Eee PCの新しいラインナップと低価格ノート市場のさらなる拡大が期待される。
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