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[TAIPEI2008#09]香港製「ラグナロクオンライン」? RUN UPの「梁山群侠 ONLINE」
ここではそのうち,「梁山群侠 ONLINE」を紹介しよう。名前から想像がつくとおり,水滸伝の世界をモチーフとした作品で,梁山泊の豪傑達がヒーローキャラクターとして登場する。ヒーローはプレイヤーキャラクターが呼び出せる存在なのだが,現在のところ108人入っているわけではなく,実際に呼び出せるのは,まだ三十数人とのことだ。
智力や敏捷など5種類のパラメータ,火,水,風,土の属性,髪の毛の色と型,目の色を決めて作成したキャラクターは,「初心者」という職業に始まり,軍人系,武僧系,侠客系,盗賊系,書生系,道士系という,6系統の職業に分かれて成長していく。各系統内には4段階の転職ステップ(ただし,途中に分岐あり)が用意され,レベルキャップは300,転職時にもレベル数値が巻き戻ることはない。武僧と書生がやや分かりにくいが,前者は格闘職,後者はヒーラーである。
デフォルメされた中国の地図がワールドマップで,そこには「山塞」と呼ばれる城が五つ設定されており,門派(ギルド)単位でそれを奪い合う攻城戦がある。フィールド上でのPKは,まず専用のNPCに会って,自キャラにフラグを立てた者同士のみ可能だ。
このほか,キャラクターの能力を伸ばす宝石の合成システム,互いに船に乗って戦う海戦,有料アイテムとして提供されるペットなど,さまざまな仕組みを備えているが,基本はオーソドックスなアイテム課金のライト系MMORPGである。
台湾では昨年(2007年)の12月26日にオープンβテストに移行し,同時接続者数は2000ほど。台湾の人口が2200万人前後であることを考えると,かなり健闘している。プレイヤー層の中心は中高生だそうだ。ちなみに香港では「梁山歴険」の名で1年ほど前からサービスが提供されている。
とまあ,概要を駆け足で説明するうちに,読者諸子はすでに画面の写真を確認しただろうか? ここでぜひ,キャラクターの顔に注目してほしい。これはどう見ても,「ラグナロクオンライン」のそれをベースとしているように思える。
そう思ってしげしげと見ていると,「カプラさん」じみたサービス提供NPC(ただし男性)も目に入ったかもしれない。ちなみにアバター要素,つまり服を着替えさせたとき,キャラクターグラフィックスにそれが反映されるかどうか,おそるおそる聞いてみたところ,「頭装備だけ反映されます」という,最も引きたくないカードが返ってきた。え,ええと,不評な部分まで真似することないんじゃないかなって,先生は思います……。
そんなわけで,当サイトの記事として,昨年の「唯舞独尊」と「Audition」に匹敵する地位をたちまち継承してしまった感のある「梁山群侠 ONLINE」。武侠/中国ファンタジーを日本に導入するなら,このくらい思い切ったほうがよいのかもしれない。いや,思い切りどころがどこなのかという問題はともかくとして。
- 関連タイトル:
梁山群侠 ONLINE
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