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ASUSから「Core Ultra 200S」対応のゲーマー向けZ890マザーボード計10製品が登場
10月25日時点では8製品の発売を予定しており,その後に2製品を追加で発売するとのこと。税込のメーカー想定売価は,以下のとおり。
- ROG MAXIMUS Z890 EXTREME:16万9800円
- ROG MAXIMUS Z890 HERO:12万4800円
- ROG STRIX Z890-F GAMING WIFI:7万9800円
- ROG STRIX Z890-A GAMING WIFI:7万4800円
- TUF GAMING Z890-PRO WIFI:5万9800円
- TUF GAMING Z890-PLUS WIFI:5万4800円
- Z890 AYW GAMING WIFI W:4万7980円
- Z890 MAX GAMING WIFI7:3万4980円
Intel Z890は,Core Ultra 200Sに対応する最上位のチップセットだ。前世代の「Intel Z790」と比べて,CPUと接続するPCI Express(以下,PCIe)5.0のレーン数や,チップセットと接続するPCIe 4.0のレーン数が増加した。
ASUS製Z890マザーボードの上位モデルでは,BIOS側で装着したメモリモジュールの情報や性能を自動で検出して,動作設定を最適化する「DIMM Fit」という機能を採用する。さらに,メモリスロットの接続ピンや基板上の回路を見直した「NITROPATH DRAM TECHNOLOGY」を組み合わせることで,メインメモリの安定動作や動作クロックの高速化を実現するという。
世代を重ねるごとに,装着できる数が増え続けているM.2 SSD向けの機能としては,通常の3.3Vレーンではなく,12Vレーンから電圧を3.3Vに変換して電力を供給する「ROG M.2 PowerBoost」を新たに盛り込んだ。これにより,複数枚のPCI Express 5.0接続対応のM.2 SSDを装着しても,安定した電力供給を行えるそうだ。
M.2 SSD用のヒートシンクもさらに大型化しており,最上位モデルのROG MAXIMUS Z890 EXTREMEには,ベイパーチャンバーを備えた「3D VC M.2 HEATSINK」を採用している。ASUSの検証によると,一般的なヒートシンクと比べて,動作時の温度が10%低下したとのこと。
ソフトウェア面では,さらなるAI活用が見どころだ。ASUSは,これまでもAIを利用したオーバークロック機能のほか,空冷ファンやネットワークの最適化といった機能を提供していた。Z890マザーボードでは,生成AIを使ったアシスタント機能「ASUS AI ADVISOR」を搭載しており,BIOSの設定方法や任意の機能を有効化/無効化する方法を質問できるという。ただし,ASUS AI ADVISORは,いまのところ英語でしか利用できない点に注意したい。
ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEは,24+1+2+2フェーズという強力な電源回路を搭載したハイエンド市場向けマザーボードだ。CPUソケットの周囲に大型ヒートシンクを備えており,冷却にも注力している。I/Oカバー部分には,5インチサイズの液晶ディスプレイを搭載しており,CPUの電圧や温度といった情報だけでなく,好みの画像などを表示可能だ。
有線LANポートは,10GBASE-Tと2.5GBASE-Tの2系統で,Wi-Fi 7(IEEE 802.11be)対応の無線LAN機能も備える。
このほかの特徴としては,背面I/Oに2基のThunderbolt 5(関連記事)を搭載する。Z890マザーボードは,Thunderbolt 4の標準搭載がポイントの1つになっているが,ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEでは,より高速な伝送速度に対応したThunderbolt 5をいち早く利用できるというわけだ。
ROG MAXIMUS Z890 HEROは,ROG MAXIMUS Z890 EXTREMEからややスペックを抑えたモデルだ。電源回路は22+1+2+2フェーズで,I/Oカバー部分には,イルミネーション機能の「Polymo Lighting II」を搭載する。
通信機能は,5GBASE-Tと2.5GBASE-Tに対応した有線LANと,Wi-Fi 7対応無線LANを備える。
主力シリーズの「ROG STRIX」からは,ROG STRIX Z890-FとROG STRIX Z890-Aの2モデルが登場した。
ROG STRIX Z890-Fは,16+1+2+2フェーズの電源回路を搭載したマザーボードだ。I/Oカバー部分にLEDイルミネーション機能「Polymo Lighting」を備える。
通信機能は,2.5GBASE-Tに対応した有線LANと,Wi-Fi 7対応無線LANとなっている。
一方のROG STRIX Z890-Aは,白色基板を採用したマザーボードとなる。基本的なスペックは,ROG STRIX Z890-Fと共通する部分が多い。
TUG GAMINGブランドでは,TUF GAMING Z890-PRO WIFIとTUF GAMING Z890-PLUS WIFIの2モデルをラインナップする。いずれも電源回路は16+1+2+2フェーズで,2.5GBASE-Tに対応した有線LANとWi-Fi 7対応無線LANを備える。
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